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2015-09-11

【新入荷】2015年9月その1

これまでは春、秋と年2回、イタリアに行っていたのですが、北海道から帰る飛行機の中で、今後は年4回、そして1回の旅は最長でも3週間までにしよう!と突如思い立ってしまったオータです。その時の、まるで誰もその存在を知らなかった凄いことを発見してしまったかのような、僕の高揚感を皆さんにお伝えするのは非常に難しく…。
無意識のうちに、最近の旅の不完全燃焼感について考えていたのだと思います。
旅が長すぎると、心の底から楽しめない(特に食べることに関して)とか、年2回しか行かないと、すでに取引のある造り手達を周るだけで旅程は埋まってしまい、他の造り手を訪問する余裕がない、などなど…。
僕からしてみたら、旅の間に何十回とある造り手訪問の一回だとしても、個々の造り手からしてみたら一期一会的なイベントなわけで、そりゃもうしっかりと僕を迎撃してくるわけです。彼らと過ごす時間をより濃密にするため、そしてワイン、ワイン以外のモノに関わらず、新たな出会いを求め、今後はゾーンを絞って周ってこようと考えています。

続々とコンテナーが到着しているのですが、倉庫に入りきらないほどの量であることに今更気が付きました…。恐らくですが、年末までほぼ毎週入庫となるのかと…。入れるためには、倉庫にあるワインが健全になくなっていかないといけません!!白ワインは相変わらずの飢饉状態ですが、赤ワインはひじょおおおおおに充実しております。是非とも通常在庫ワインもよろしくお願いいたします!!

それでは、9/11以降出荷可能分と、9/18出荷可能分のご案内です!!毎度の如くではありますが、今回も見逃し難いラインナップです。では行きます!!!
9/11以降出荷分
お待たせしました、我らが博士、ロレンツォ コリーノ&息子グイードが営むワイナリー、カーゼ コリーニから、5つのワインが届いています!
余談ですが、お時間がある時に、是非博士のブログを読んでみてください。素敵な事に日本語版もあります!!あそこまで特別というか、唯一無二感のあるワインだと、そのクオリティとそれを生み出すための“畑&セラーでの(技術的)秘訣”にばかり目が行ってしまいますが、当の本人は、「毎年度のワインの味わいの、変幻自在な表情を“作る”のは、環境条件であり、私はその手助け程度の事をしているに過ぎない」と考えていることが垣間見える文章になっている気がします。アドレスはこちら…
http://lorenzocorino.blogspot.it/search/label/versione%20giapponese
話は一瞬飛びます。輪島塗の塗師、赤木明登さんという方と最近仲良くさせていただいているのですが、とある深夜にチャットのようにメール交換をしていました。それからしばらく時が経ち、赤木さんから一通のメールが。内容は、とある食事会のDMに僕がメールに書いた文章をそのまま使っちゃいましたという事後報告でした(笑)。本当にさりげなく、なにげなく、文章は構成されているのですが、その深さ、洞察力、感性たるや…加えて、ロレンツォと同じことを考えながら器を作っている人がいるという…シビれました!!
今度はその文章を僕がまるまる転載してしまいます!

(A→O)
「昨年の春に最初に送っていただいた1ケース。
そのときはちゃんと気がつかなかったのですが、今から考えると、宝物のような一箱だった気がします。一番最初に開けたのは適当にサッサイアでしたが、衝撃的な個性でした。次のプロセッコにしびれ、(カミッロの)ランブルスコに恍惚となり、カーゼコリーニで打ちのめされました。
今更ですが、ありがとうございました。」
(O→A)
「宝物のお言葉、ありがとうございます!
実際、個性界のオールスターで臨ませていただきましたので(笑)。個性が強くても、アクが強いわけじゃなく、心地悪いどころかスイスイ進む…これが全てだと思います。個性は作者が違うのなら、それを狙っていなくても備わるものだと思いますし、食べる&飲む=生きるならば、生きやすい方がいいですよね (笑)。なんにせよ、実際にモノを作られる方にそのように言ってもらえる事は、僕にとって非常に光栄なことです!」

さて、これはここのところ愛でているワインの話であるが、同時に、器作りにとって、いちばんの課題でもある。「狙った個性ではなく、滲み出る個性」。実は 柳宗悦の民藝理論の核心も此処にある。小さな私を表現することをけっして目的とはせず、土地に根ざし、素材を慈しみ、用途に忠実であればこそ、滲み出てくる私こそ、かけがえのないものとなる。
特別だけど、あたりまえのワインと漆の器での食事をお楽しみください。
今回届いたワインですが、下記の通りとなっております。
バルラ2010:ロレンツォにとって最も思い入れの強い畑で、樹齢80年オーバーのバルベーラが植わっています。享楽的雰囲気のあった2009よりもシリアスですが、飲み心地はすでに非常に良いです!
アキッレ2007:バルベーラとネッビオーロが半々で植わっている区画。ネッビオーロ(ほぼ)単一で造られるワイン、チェンティンもこの畑のブドウが使われています。今回入ってきたアキッレ07ですが、以前に入ってきたものとは少々違います。以前に入荷したものは、アキッレ純100%なのに対し、今回入荷分は5%ほどバルラ07が混ざっているそうです。恐らくですが、2樽目をアキッレだけで満たす事ができず、ちょこっと残っていたバルラ07を入れちゃった、そんなところなのかと…。僕自身、博士の07を今飲むのでしたら、迷わずアキッレを選びます!!バルラとブリッコ07をお持ちでしたら、当分その存在を忘れる事をお勧めします。
ブリッコ2010&2012:ブリッコは、ロレンツォ曰く、「最も私に酷使された畑で、ありとあらゆる実験の場となった」だそう。バルベーラがメインで、20-30%ほどが僕も名前を聞いたことがないようなものも含め、ありとあらゆる土着品種が植えられています。バルラ、アキッレに比べると、タンニンが豊富で固いのが特徴でしょうか。
バルラ2006マグナムボトル:倉庫の奥のほうから発掘されたのかと。

ナチュラルワイン界ではスター的な存在なのに、本人に鼻にかけた感じは全くなく、豪快にして繊細、知性溢れるのに無邪気過ぎる元気女子、アリアンナ オッキピンティからは、カジュアルラインのSP68の白&赤と、フラッパート2013、名手カポヴィッラが蒸留したフラッパートのグラッパと、ちゃんと作っているのに意外とお安いオイル、ゲータ2014が届いています。

文:太田 久人

131 nuovo15.09.07

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