ヴィナイオッティマーナ湘南に向けて。(本篇)

そして今年、3年ぶりに開催されるヴィナイオッティマーナ。
非常に有難いことに、再び鎌倉も開催地候補に選んで頂いた。
我々に出来ること、すべきことは、前回同様、それ以上に、素晴らしい会にすること。そうして考えだしたのが、今回のヴィナイオッティマーナ湘南だ。
鎌倉という小さな街から、視野を広げ、地域を拡げ、湘南の地に散らばる仲間達を集める場所は、湘南唯一の酒蔵・熊澤酒造にある、古民家を移改築した、超カッコイイレストランだ。
太田社長をして、「いやらしい位カッコイイ」、「間違いなく、イタリア人のテンションはアガる」と言わしめる、そのモキチ トラットリアは、日頃訪れるお客さんが、後を絶たない。

しかし、前回、あれだけ好評を博したヴィナイオッティマーナ、魅力は一体なんだったのだろう?
ワインが超絶に美味しかったこと?Yes!!!
そんなワイン、たくさんの種類が、好きなだけ飲めたこと?Yes!
5店舗を自由に周遊して、それぞれの店で、得意の料理を食べられたこと?それもYes!だ。

でも、特別に楽しかったのは、やはりそのワインを造った人を目の前に、手ずから注いでもらって、直接話を聞きながら共に飲む、という行為ではなかっただろうか?それも一人や二人ではない、15人もの造り手を相手に!
あっちにもこっちにもスペシャルに美味しいワインがあり、目を輝かせ、情熱を燃えたぎらせた造り手たちが、手ぐすね引いて、あなたがグラスを持って飲みに来るのを待っているのだ!
用意周到な太田社長のこと、造り手にマンツーマンで通訳の人を用意し、お客さんと造り手の意思疎通もバッチリだ。楽しくないわけがなかろう。
無論、造り手に注いでもらうのが一番美味しい!というわけではないが、好きなワインの造り手本人に注いでもらって、はたまた一緒に飲んだりするのは、最高の飲み方、最高の経験の一つに違いない。
今回も12軒も来てくれるという!
その中には、代々家族で作り続けて来た人、全く別の業種の企業から脱サラして始めた人、自分の代で劇的に進化してチャレンジにチャレンジを重ねる人、いろんな人がいる。
3年前の太田社長のブログ http://vinaiota.exblog.jp/16971785/ に、
「(あなたの)質問に対する彼らの答えそのものよりも、答え方や表現方法の中に、個性を垣間みられるかもしれない」とあるが、まさにその通りで、彼らの立 ち居振る舞い、話そう、答えようとする姿勢や、考えかた、スピード、視線や視点、いろいろな態度や所作の中に、彼らのワインに共通する何かを感じ取れるか もしれない。いや、事実、僕は3年前、そうだった。

そうしたら、もう大変だ。
今まで飲んでいたワインが、「どこかの誰かが作っている、工業製品やペットボトルや缶チューハイと変わらぬただの飲み物」ではなくなって、「あの時のあい つが心を込めて今年も造った、かけがえのないもの」に変化し、それとの幸せな関係が、自分との間に出来上がってしまう。
造っている彼らは、例外なく心底いい人間たちで、生きるのに真剣で、心の中で大事にしているものが、どこか自分たちと似ている、とっても温かい、「普通の」人間たちなのだ。
そしてその大事な何かを、日々の生活の中や、仕事の中で実践し、格闘し、こんな最高のワインを造り続けている!
あなたが、普段からワインをよく飲むとか、彼らのワインのテクニカルなデータをよく知っているとか、「ビオワイン」が好きだとか、いやよく知らないとか、あれはマニアックだとかそうじゃないとか、そういうことが大切なんじゃない。
僕やあなたが誰であっても、彼らみたいな人やワインに触れることで、一見無関係に思える自分の仕事や生活や、人生も、彼らのそれとどこか根っこはつながっ ていて、彼らに触れることで、背筋が伸びるような想いを抱いたり、温かくなったり、充実したり、自分自身や周囲に対する理解が深まったり、愛情さえ抱いた りするようになるのだ。
そしてその後には、楽しかった、と感じられるだろう、そしてまた、こんな風にすてきに楽しく遊ぶ為に、生きる為に、何かを少しずつ、善くしていこうとみんな考えるだろう、と僕は思う。

難しく考えすぎる必要はないが、本気であったり、真剣であったりするに越したことはない。我々、鎌倉・湘南のメンバーも、真剣にお客さまを迎え入れ、本気で造り手たちを歓迎しようとしているのだ。

ヴィナイオータという渦、磁場に引き寄せられて来た我々や、彼らや、あなた。
その磁場に直に触れ、つながり、絡み合い、温まり、深まっていく人が、少しずつでも、増えていけばいいと、願ってやみません。
その横には、きっといつも、彼らのワインが、あるのでしょう。

湘南の地でみなさんにお会いするのを、心より楽しみにしております。

(写真は、フォンテレンツァの双子ちゃん、オルチャの畑に座るサンタマリーアのマリーノ、アルベルト アングイッソラとイル ヴェイのサヴィーノ、絶壁の真下にあるアールペーぺのワイナリー)

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