ワインの個性が、一般にワインの世界で重要とされている土壌やブドウ品種、
ヴィンテージといったもの以上に、「人」によって決まるのだということを実感して欲しい。
「ワインは、人である。」ということを飲み手に伝えるには、実際に造っている本人に会って、
一緒にワインを飲んでもらうのが一番、そう思って2011年に初めて開催したのが、
このヴィナイオッティマーナでした。
「こんな人だから、こういうワインができるんだ!」と、多くの反響をいただきましたし、
飲み手の、美味しさに思わずほころぶ表情や驚く姿は、
言葉以上にダイレクトに造り手へと伝わり、彼らの心を喜びで満たしていました。
会場全体を包んでいた「うねり」のようなパワーが、飲み手側の感動からだけではなく、
造り手側からも発せられていると実感し、決して楽ではない彼らの仕事の励みにもなるのであれば、
是非継続してゆきたい、という想いを強めてくれました。
自然環境に最大限の敬意を払った農業を心がけることや、
醸造時に過剰に介入をしないといった、ワインを造る過程で必要となる数々の選択。
そういった「心がけ」や「しないという決断」にこそ、
造り手自身の良心や覚悟が反映されています。
結果としてそのようにして造られたワインは、ヴィンテージや土壌の違いを余すことなく
表現しているのだと、彼らの発する言葉やストーリーを聞いてもらえれば、
難しい知識などなくとも、ワインと同じようにすうっと
身体に染み込んでくれるものだと思うのです。
是非とも彼らに会いに来てください!
ヴィナイオータ代表 太田久人