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2016-07-26

【ほぼ毎】カンピ ディ フォンテレンツァ、ダニエーレ ポルティナーリ (2016年8月)

Fonterenza

4月にスタートしました新企画、『ヴィナイオータ ほぼ毎月つくり手紹介!』も今回で4回目になります。

8月は本社倉庫番、矢口が担当させていただきます!今月はトスカーナ州の「カンピ ディ フォンテレンツァ」と、ヴェネト州の「ダニエーレ ポルティナーリ」をご紹介させていただきます。是非ともお試しください!

★双子姉妹によるスカイラブハリケーン! 『カンピ ディ フォンテレンツァ』

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ヴィナイオッティマーナ2014(Verde)では双子姉妹のうち、フランチェスカが来日し、気さくでチャーミングな彼女から元気を貰った方も多いのではないかと思います。

私がヴィナイオータに入社する少し前に、弊社直営店“da Dada”で彼女たちのワインを初めて頂きました。イベントの直後でグラスで飲めるワインが豊富に開いていたのですが、その中でも彼女たちのワインは飲み心地の良さがとても印象的で、存在を知らなかった私は「Fonterenza」とメモを取って帰ったのを覚えています。

社長:オータのイタリア出張報告では、2012-2013年くらいのヴィンテージからワインの雰囲気がガラッと変わるとのことで、今後が非常に楽しみです!!

「カンピ ディ フォンテレンツァ」はミラノ出身のマルゲリータ、フランチェスカ・パドヴァーニ姉妹が、サンタンジェロ イン コッレに両親が別荘として購入した屋敷、フォンテレンツァで始めたワイナリーです。

幼い頃から、街より田舎での生活に魅力を感じていたマルゲリータは、フォンテレンツァに住み、農業を始める決意をし、まずオリーヴオイルの生産を始めます。3年後にはフランチェスカも合流、マルゲリータの手伝いを始めます。1999年に自らモンタルチーノにブドウを植えたことからワイナリーとしての活動がスタートします。以降レ・ボンチエのジョヴァンナ モルガンティやマッサ ヴェッキアのファブリーツィオ ニコライーニなどと親交を深めることで、より自然なワイン造りを模索するようになります。

畑、セラーでの作業は月の運行を見ながら行ない、畑では除草剤、殺虫剤などの一切の化学的農薬を用いず、ボルドー液も有機農法で認められている使用量よりも少ない量しか用いません。対ベト病、オイディウム ボルドー液の代替として、2004年から各種ハーブを煎じたビオディナミ調剤を試し始め、施肥としては、秋にマメ科の植物を蒔き、翌春に刈り、それを緑肥としています。

もともと厩舎と穀物置き場だった場所を改装したセラーで、温度管理を行なわず醗酵を行い、使用する二酸化硫黄も極少量です。2004年ヴィンテージが彼女たちの初めてのブルネッロになります。

彼女たちのHPはコチラ→ http://www.fonterenza.it

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ローザ2014 <ロゼ>
ブルネッロないしロッソ ディ モンタルチーノ用のブドウの凝縮度を上げるために、8月下旬ごろに間引き(?)したブドウで造るロゼワインで、彼女たちの夏用ワインとして生まれたそうです。エチケットには花の絵があしらわれており、ロゼの色と相まって見た目も可愛いワインです!これからの時期に是非!

ペッティロッソ2013 <赤>
樹齢の若い彼女たちの畑のサンジョヴェーゼとブルネッロのゾーン外に借りている畑のサンジョヴェーゼを混醸したもの。醸しの期間も極めて短く し、ステンレスタンクで醗酵熟成させたワイン。到着したては圧倒的な果実味を感じました。これからの時期に飲む赤として一押しです!

ロッソ ディ モンタルチーノ2011 <赤>
果実味、力強さ、価格のバランスが良いです。個人的には赤身肉に合わせたい一本です。「ほぼ毎月つくり手紹介」の対象ではないですが、サンタ マリーアのロッソ ディ モンタルチーノとの比較も面白いと思います!

ブルネッロ ディ モンタルチーノ2008 <赤>
彼女たちの代名詞とも言うべきブルネッロ。以前、お酒の席に持っていったことがありまして、普段からワインを口にする人、しない人の両方から「これは美味しいワインだ!」と言っていただいたことがございます。お値段は張りますが、それに見合う価値がございます。

★ブドウ栽培農家から醸造家へ 寡黙な熱血漢! 『ダニエーレ ポルティナーリ』

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ラ ビアンカーラのアンジョリーノの周りに集う意欲あふれる造り手たち。寡黙なダニエーレ ポルティナーリもその一人です。
ガンベッラーラの隣の生産地域であるコッリ ベーリチの地で、父親の代からブドウ栽培農家として4ヘクタールの畑を持ち、収穫したブドウは全て近隣のワイナリーに売却していました。その後、2004年からダニエーレの手によって、化学肥料や農薬に頼らない農業へと本格的に転換を図ります。

無名ではあるものの、特に赤ワインに関して偉大なポテンシャルを持つコッリ ベーリチという地域にもっと光を当てたいと考えていたアンジョリーノと、ブドウを売っているだけでは、どんなに質の良いものを作っていても意味がないと感じ始めていたダニエーレ。

アンジョリーノの強い後押しで、2007年にアンジョリーノから古バリックを1つ借りてメルローを仕込み、出来映えに確信を得た2008年、このヴィンテージから生産量を増やし始めます。

ダニエーレの父親が植えた畑には、カベルネ、メルロー、タイ ビアンコ(トカイ フリウラーノの新しい呼び名)、ピノビアンコが植えられており、2007年に彼自身が植えた畑にはタイ ロッソが植えられています。これらの畑から、ピノ ビアンコ、タイ ビアンコで造る白ワイン、”ピエトロ ビアンコ“(ピエトロはダニエーレの次男の名前)、メルロー、カベルネで造る赤ワイン、”ナンニ“(ナンニは、長男ジョヴァンニの愛称)、タイ ロッソ100%の赤ワイン、”タイ ロッソ“の三種類のワインを生産しています。

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ピエトロビアンコ2014 <白>
ピノビアンコ、タイビアンコ(フリウラーノ)で造るダニエーレの次男の名前を冠した白ワイン。酸が強めでスッキリ爽やかな感じです。キリッと冷やして日中に飲むのも良いと思います!

ナンニ2014 <赤>
メルロー、カベルネで造る赤ワイン。「ナンニ」はダニエーレの長男:ジョヴァンニの愛称です。2014年という雨がちな天候の影響もあって、早飲みの印象を受けます。夏に飲む赤としていかがでしょか?

タイロッソ2013 <赤>
別名:グルナッシュ、カンノナウと呼ばれる香り高い品種から造られるタイロッソ。前のヴィンテージの2012年は、売り切れる頃にとてもに美味しくなってました!2013年もどうぞお早めに!

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