【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2025年11月その1(Panevino, Montesecondo, Il Moralizzatore, Borgatta, Pierpaolo Pecorari)
イタリア出張から帰ってきたばかりなのですが、もしかしたらまた近々イタリアに弾丸で行かなければいけないかもしれないオータです。最近のイタリア出張、ロストバゲージだったり、飛行機に乗り遅れたり、タイヤがパンクしたりと4回連続で何かしらのトラブルに見舞われていました。で、今回のイタリア出張、万全を期して臨んだつもりだったのですが、最後の最後でやらかしてしまいました…。
ある日、日本への帰国当日のサルデーニャ-ローマ間の飛行機のチケットを取ったのですが、(チケットを取った)次の日に出発時間が遅れるというメールが…。それだと、ローマから日本へと向かう便に間に合わなくなる可能性があったため、出発時刻の早い便に変更することに。そして出発当日、サルデーニャの空港に行ってみると、予約が入っていないとチェックインカウンターの人に言われてしまうオータ。メールを確認してみると、なぜだか2日前の日付になっているではありませんか!便の変更をした際に、サルデーニャを出発する日ではなく、サルデーニャに到着する日を入れていたという…。これで5回連続のトラブルという事に…。ただでさえユーロが高すぎて辛い時期なのに、無駄な出費をしてしまいました…(涙)。
そんな可哀想なオータに清き1本を…ということで、11月の新入荷案内です(笑)。
11月その1は、2生産者の新着ワインと、ヴィンテージ変更でっす!
【パーネヴィーノ】

まずはサルデーニャのパーネヴィーノ!2023ヴィンテージのワインが一通り届きました。2023年は、1年を通して雨が多かった年で、特にブドウの受粉&結実にとって重要な時期である5~6月にかけての降雨がえげつなく、結果として例年の15%ほどしかブドウが獲れませんでした。ジャンフランコ曰く、ひと畝を端から端まで行っても、収穫かご1ケースさえいっぱいにできなかったそう…。そんな厳しいシーズンをなんとか生き抜くことができたブドウで仕込まれたワインという事で、ワインの名前を激しい雹の被害を受けた2015年ヴィンテージに続きサヴァイヴァー(生存者)とすることに。
届いたワインですが、下記の通りとなります。
サヴァイヴァー ビアンコ2023:アルヴァスとオンナビアンコに使用されている全ての白ブドウとジロトンドに使われるモスカートを混醸したワイン。約4週間の皮ごとの醸し醗酵、アカシア材のトノー(700リットル入り)で7か月熟成。厳しい年のワインであるにもかかわらず、アルコール度数は15%あります!まだ味わい的には暴れてはいますが、還元とは無縁のワイン。
サヴァイヴァー ロッソ2023:パーネヴィーノが所有する全ての区画の赤ワイン用の品種全ての、比較的ダメージの少ない房のものを使用したワイン。ステンレスタンクでの醸し醗酵後、オーク製のトノーで熟成。こちらのワインは、状態、味わいともひじょおおおおおおおに安定しています!「あなたのワイン、イケてないブドウで造ったものの方が普通に美味しいような気がするのだけど…」と、ジャンフランコの奥さんエレナはケラケラ笑いながらキッツい事を言っていました(笑)。
サヴァイヴァー ロザート2023:サヴァイヴァー ロッソに使用しなかったブドウと、近隣の信用のおける農家から購入したブドウで造った、カンノナウとサンジョヴェーゼ主体のロゼ ワイン。ジャンフランコが信用しているくらいですから、近隣の農家も使用する農薬も散布回数もジャンフランコ並な人たちなわけで、そうなると当然のことながら彼らの収量も雀の涙…。約24時間の醸し醗酵後、フリーランで出てきたモストをステンレスタンクで醗酵&熟成。このワインが一番ヴィンテージの傷跡のようなものを感じるかもしれません。とはいえ、状態的にはかなり安定しています!
フジ ドリ2023:サヴァイヴァー ロザート用のモストを取り出した後のブドウを圧搾し、ステンレスタンクで醗酵させたものに、ヌラーグスのモストを添加しボトリング、瓶内2次醗酵を促した微発泡(?)ロゼ。“Fui dori”は、サルデーニャ語で“逃げるもの”を意味するそうなのですが、今回のケースでは“逃げる”ではなく“噴き出す”と訳すべきで…。もう皆さんお分かりのように、しっかりと用法を守って開けないと、噴き出す可能性のあるワインなのです…(笑)。ジャンフランコからのアドバイスは3点!
① ボトルを冷やす事!(抜栓数時間前に冷蔵庫に入れれば十分かと)
② ちゃんとした栓抜きを用意する!噴き出させないためには、一撃で抜栓しなければなりません。ワインオープナーに付属されている栓抜きだと引っ掛かりが悪いものがあるので、クラシック栓抜きのようなものが理想的です。
③ ボトルの近くにグラスを2~3脚を置いておくことも忘れずに!キャップを外したボトルを45度に傾け、栓抜きで一気に開け、1杯目を急いでグラスに注いでください。注いだ後のボトルですが、しばらく斜めの状態を保持し※、まだ噴き出しそうなら2杯目、3杯目と注いでください。
※ボトルを斜めにすることで、液面の表面積が大きくなるため、噴きこぼれしづらくなります。
社内試飲をした際、あまり(全然)冷やさずに開けたのですが、爆発的に噴き出すという事はなく、抜栓後そのままにしておくとただただずっと吹きこぼれる…そんな感じでした。抜栓時に注意しなければいけないこと以外は、至って普通に良い子ですのでご安心を。おっと、今回の名前の由来を最後まで説明していませんでした!日本だけに流通することになるワインという事もあり、Fuiのiの前にjを入れてFuji(富士)でフジドリ…(笑)。ラベルもとってもキュートです!
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【モンテセコンド】

お次はトスカーナはキャンティのモンテセコンド!親族間のごたごたが片付いたようで、モンテセコンドを追い出されるという最悪の事態を想定して立ち上げていたシルヴィオ メッサーナ名義でのワイン造りもやめることにし、今後はモンテセコンドに統合する事に。クールで物静かなシルヴィオですが、今年の6月に会いに行った際にはとても晴れ晴れとしていたのが印象的でした。そして、彼の性格や思考&志向を反映しているかのようなワインたちも、心なしか外向的になっていたような気がします。今回ご紹介するのは5ワインで、詳細は下記の通りとなります。
ビアンコ2022:トレッビアーノ100%で、2日間の皮ごとの醸し醗酵を施し、セメントタンクで醗酵&熟成させたワイン。軽やかだけど、奥深さも備えたワインです!
ガルナッチャ ビアンカ2021:サン ジミニャーノ産のヴェルナッチャを全房のまま軽くプレスし、10日間の醸し醗酵を施したワイン。皮ごと醸したタイプの白に関しては、どちらかというと重厚感のあるものが多いヴィナイオータですが、このワインが持つ絶妙な中庸さ加減は本当にステキです!
モンテセコンド 2022:樹齢の若いサンジョヴェーゼから造られるスタンダードラインの赤。セメントタンクで醗酵&熟成。キュートな果実味、しなやかさが身上のワイン。
ティン サンジョヴェーゼ2021&2020:樹齢20年のサンジョヴェーゼをアンフォラで10か月間皮ごと醗酵&熟成させたワイン。前ヴィンテージの2019と比べると、どちらもパワフル!2020、2021ともに少量入荷のため、同時リリースすることにしました。お買い逃しなきよう!
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ここからはヴィンテージ変更の案内です!
【イル モラリッザトーレ】

まずは獣医エンリコと薬剤師アンドレアの仲良しコンビのワイナリー、イル モラリッザトーレ!ヴェスパイオーラ&フリウラーノで造る微発泡性白ヴェスパイオ2021とダイレクトプレスしたカベルネソー ヴィニョンで造る微発泡性ロゼのカバレ ロゼ2018が終売間近となりましたので、それぞれ2022と2019をリリースします!どちらも滅茶苦茶安定しています!特にカバレ ロゼに関しては、程よい熟成感も相まって危険な飲み心地です!
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【ボルガッタ】

御年88歳にして超現役!なエミーリオとマリアルイーザ夫妻が営むボルガッタのドルチェットで造るワイン、ラ ミッラ2019が終売しましたので、2020をリリースします!なかなかに硬いボルガッタ2020(バルベーラ)とは打って変わり、ラ ミッラ2020はとても外向的で口当たりも滑らか。もちろんこの先10-15年と楽しめるワインですが、もうすでにサイコーです!
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【ピエールパオロ ペコラーリ】

フリウリのペコラーリのレフォスコ2021が終売しましたので、2022をリリースします!レフォスコは、少しワイルドな香りと強い酸が特徴の品種ですので、少しこってり/ねっとりとした煮込み料理とかともよいかもしれません!
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*ブログ掲載時には完売している商品がございます。予めご了承ください。

ヴィナイオータかわら版 ~宮内編 その伍~ 
【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2024年7月その1(Ezio Cerruti,Possa,Bressan,Pierpaolo Pecorari,Natalino del Prete,Arianna Occhipinti,Vodopivec,Borgatta)








