toggle
2013-08-09

【新入荷】2013年8月 (La Biancara、Daniele Piccinin、Frank Cornelissen)


日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。
この文章を書いている8/1時点、7/29に新しいワインが入庫してきたばかりなのにもかかわらず、港にはもう2コンテナーが届いていたりします…。
今後の入荷予定ですが、弊社倉庫に空きスペースができたら逐一入れていくという形になりますので、ギリギリ&こまごましたご案内になってしまう事を予めご了承ください。
そして僕自身、8/5から3週間ほどイタリアに行くため(半分仕事、半分遊びです!)、何がいつごろ入ってくるのか分からない中でのブラインド案内文となります!
オータ不在中もヴィナイオータをなにとぞよろしくお願いいたします!!!
ではではご案内をさせていただきます!
トップバッターはやはりこれでしょ、皆さんお待ちかねのラ ビアンカーラサッサイア!!
今回入荷の2012年は、畑では夏場の極端な乾燥にブドウが苦しみ収量が激減、セラーでもスムーズな醗酵が行われず、その結果、アルコール醗酵終了直後に酸化防止剤を添加せざるを得ず、アンジョリーノも精神的にかなり苦しんだ年となりました。ブドウ自体の品質がそのレベルではないと判断され、ピーコは一切造られず、全てサッサイアにブレンドされることに。ですので、サッサイア12年は酸化防止剤添加Ver.のみのリリースとなります。
サッサイア、マシエリともに生産量の約半量、それぞれ9000本を押さえてもらっていますが、どちらも1年持たないと思います(ちなみにサッサイア2011年は、約12000本が入ってきました!)。
ですので通年使われたいという方は計画的なご購入をご検討ください。今回はそれぞれ200ケースが届いています。

今や師匠アンジョリーノの立派なライバルとなった感のあるダニエーレ ピッチニンビアンコ デイ ムーニ2010が再入荷です!今、本当に素晴らしい状態だと思います!
このワインもなんだかんだで5000本、生産量の50%(!)が日本に届いています。
美味しいワインを沢山入れてきて、そのワインを沢山飲んで頂けるというのは、やはりインポーター冥利に尽きるというか何と言うか…。
新入荷ではありませんが、フランク コーネリッセンムンジェベル ロッソ6が終売となりましたので、7をリリースさせます!2009年(30%)と2010年(70%)のブレンドとなります。
先日6(08&09)7(09&10)8(10&11)を同時に試飲したのですが、どれも素晴らしくて…。
6は熟成感を纏い始め、7はテンション、果実、タンニンが高次元で絶妙な均衡を保っていて、8はフランク節(エトナの大地を構成する火山岩を液体化したようなニュアンス)がちゃんとあるにもかかわらず7よりも果実が強く、より普遍性がある味わいで本当に“普通に”美味しい!さすがに某高名なワインガイドで93点頂くことだけのことはあるなと変な感心をしてしまいました(笑)。
醸造に関する考えはマグマと同じでも、より親しみやすく、果実味豊かで、あっけらかんと楽しめるコンタディーノと、バルバヴェッキというシングルヴィンヤードのブドウを極限まで成熟させたブドウで造られる、ある意味フランクのエゴが昇華したようなワインであるマグマ…この2つのワインは、各々の立ち位置を確立して久しいですが、それがいまいち定まっていなかった感のあったムンジェベル…フランクも言っていましたが、それがようやく定まったのが今回リリースの7からなのかと。
エトナでは伝統的に複数のヴィンヤード、複数ヴィンテージのブレンドをしていたそうで、その伝統に則った形で造られているのが6までのムンジェベルだったのですが、それに加えてテロワール特性を強く反映したワインを単一ヴィンテージでボトリングすることにしました。
今回7ノーマルVer.と共にリリースする7VAは、バルバヴェッキ、グアルディオラ、タルタラーチという彼が所有する数々のパーセルの中で最も標高の高い3つの区画の2010年のネレッロのブレンドになります。
ただでさえテンションの高い7ですが、7VAは更に…どちらも抜栓直後は若干ガスがあるので、1時間くらい前に開けていただいた方が良いかもしれません。
7VAですが、販売本数60本となりますので、もしかしたら瞬殺してしまうかもしれません…お気を付けください!
ついでにというのもなんですが、フランクのマグナムも売り出しちゃいます!それぞれ本数が少ないので、早い者勝ちとなります!!

文:太田久人
93 nouvo13.08.09

関連記事