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2021-11-01

【新入荷】2021年9月その1(Montesecondo,L’Acino,Fonterenza,Daniele Piccinin,La Castellada)

日々飲んで食べているものがステキに美味しいとか、次男ユーキが6歳にしてロンバク(ロンダートからのバク転)ができるようになったとか、我が師匠のニューアルバムのリリースとツアーが決まったとか、極私的な喜びには事欠かないのですが、この挨拶文で皆さんと是非とも共有したい明るい話題を何1つ思いつけなかったオータです…。

いつ晴れるともわからないこのモヤモヤとした気分を、世界中の人々がここまで長期間に渡って同時に共有共感している現在の状況は、人類史上でも非常に稀な事のような気がします。モヤっとする一番の理由は、やはり“いつ終わるか分からない”にあるのだと思います。実際、ゴールが明確に設定されていないレースほどキツイものもなく…。短期収束を目論んで多くの国が採用したロックダウンも、効果が認められなかったことはある程度証明されているようですので、長期戦を想定して、気を付けつつも普段通りの生活と経済活動を営んだほうが、オータ個人としては良い気がしているのですが…。

なんにせよ、この一件と昨今のエクストリーム過ぎる気象的イベントなどが示唆しているのは、ヒトは自然(地球)をコントロール下における立場にいるわけではないということなのかと…。そうであるとして、ニューノーマルとして今後採用すべきことは、対人のソーシャルディスタンスではなく、我々と自然(地球)の間のソーシャルディスタンスを見直すこと(=もっと身近に感じること、敬意を払うこと…)なのではないかと思ってみたり…。

一切止まることなく泳ぎ続けることが宿命づけられている点では、ヴィナイオータはマグロと一緒!というわけで、今日も元気に新入荷案内いきます!

トスカーナのモンテセコンドからは、新しいワイン2種を含むシルヴィオ メッサーナ名義の3ワインが入荷です!詳細は下記の通りとなります!

ガルナッチャ2019年:サン ジミニャーノ近郊の農家から買い付けたヴェルナッチャで造るワイン。一部のブドウは足で潰し、残りのブドウは房のままタンクへと入れられ、10日間のマセレーションを行い、圧搾後セメントタンクで熟成。アルコール度数10.5%と非常に軽やかなのですが、なかなかに味わい深くもあり…。

ガズィ2020年:ダイレクトプレスしたサンジョヴェーゼで造るロゼ フリッザンテ。モンテセコンドの赤に使用できるほどの熟度に達しないと判断した自社ブドウを使用し、アルコール醗酵が完全に終わる前にボトリングし、瓶内2次醗酵を促したワイン。澱引きをしていないため、最後は濁ります!甘いわけではないのですが、2019年以上にモスト感を感じるワインです。メチャクチャ噴くわけではありませんが、一応ちゃんと冷やしてから抜栓してくださいね!

ロゼ2020年:バルベリーノ ヴァル エルザで小さなワイナリーを営むロビンから譲り受けたサンジョヴェーゼで造られるロゼ。シルヴィオが思い描いたよりも、やや熟度の高い状態でブドウが収穫されたため、彼のワインにしては酸に欠けるワインと言えるかもしれませんが、2020年のワインとは思えないほどに落ち着いた味わいです。シルヴィオ自身は、フランスナチュラルワイン界で言うところの“ネズミ”が少々あると考えているようですが、オータもある種の還元は感じたものの、そのナッツを思わせる雰囲気が味の構成要素にさえなっている気がしてしまいました。

絶賛販売中の他のワインも是非!オータの推しはモンテセコンド2019年です!抜栓後かなり時間が経ったものをブラインドで出されたのですが、ちょっとびっくりしました…。

カラーブリアのラーチノからは、自社畑のマントニコ&グアルナッチャ ビアンカで造る白のコーラビアンコと、ポッリーノ国立(自然)公園内の、標高650mにある畑で獲れたマルヴァジーアで造る、ジラモンド2020年ヴィンテージが届きました!

コーラビアンコは、今までで一番色調が濃いかもしれません。味わい的には…オータ個人としては、過去最高!な気がしております…。ほんの少し炭酸があるのも良い感じです!是非!!

ジラモンドは、コーラビアンコに比べるとやや閉じ気味ですが、開いたらステキなことになる雰囲気バリバリです!

モンタルチーノのマルゲリータ&フランチェスカ双子姉妹のフォンテレンツァからは、グリーンハーベストしたサンジョヴェーゼで造るロゼ、ローザ2020年ヴィンテージと、ヴィナイオータとしては初輸入となる彼女たちのつくるオリーヴオイルの3リットル入りバッグインボックスが届いております!

ローザ2020年ですが、鮮やかな色調からも液体が備える元気な若々しさが想像できる雰囲気があり、味わい的にもフレッシュだけど(未熟なブドウ由来の)青い酸が主張することはなく、ただただスムーズ…。ピリリと効いた炭酸も相まって、とても危険な飲み心地があるワインです。オイルは、彼女たちがアミアータ山麓に所有するオリーヴの古樹から獲れたもので、27個のみの入荷となります!

ダニエーレ ピッチニンからは、ビアンコ ムーニ2019年の最終在庫3000本と、この名前でリリースされるのは最初で最後と思われるスプマンテ、ローザ ペル ヴォイ(“皆さんに一輪のバラを”の意)2019年が入荷です!ビアンコ ムーニは、持っても2ヶ月と踏んでおりますので、お買い逃しなきよう!2020年ヴィンテージの入荷はいまだ未定となっております!

ダニエーレ曰く、ローザ ペル ヴォイは、困難なパンデミックの時期を共に生きる皆さんと何かを分かち合いたいという欲求から生まれたワインとの事。ピノネーロ90%、ドゥレッラ10%。どちらもダイレクトプレスのブドウを使用し、ピノネーロは樽で、ドゥレッラはステンレスタンク醗酵&熟成。これら2つのワインをブレンドする際に、ドゥレッラの干しブドウのモストを添加しボトリング、12ヶ月の瓶内2次醗酵後に澱引きをしたワインになります。(2022/12/22更新 造り手からもらっていたインフォと実際に使われているセパージュが異なっていたことがわかったため訂正します) エポケー2019と同じベースワイン(ドゥレッラ)に、2019年VTのピノ ネーロのプレスワインをブレンドし、ドゥレッラの干しブドウのモストを添加してボトリング。瓶内2次発酵後、2020年4月にデゴルジュマンをしたワインです。蔵出し価格でさえも、困難な時代を一緒に乗り越えようぜ!というダニエーレの優しさ溢れるメッセージとなっている気がしてならないオータです!1800本の入荷ですが、もしかしたらすぐなくなっちゃうかも?お気を付けくださいませ!

フリウリのラ カステッラーダからは、ビアンコ デッラ カステッラーダリボッラ2013年ヴィンテージと、ピノ グリージョ2014年ヴィンテージが届きました!

2014年ヴィンテージは、カステッラーダにとってもブドウの品質的にも収量的にも非常に厳しいヴィンテージでした。そんなわけで、今回届いたピノ グリージョも240本と極限られた本数の入荷となります。2013年と比べたら濃度には欠けますが、2014年には抜群の飲み心地があります!他の白に関しましても、2013年ヴィンテージが終売次第、既着の2014年ヴィンテージを投入予定です!

尊大なのにザクザクなヴルフ2009年とロッソ2009年もよろしくお願いします!

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

文:太田久人

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