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2014-06-12

【新入荷】2014年6月(Casa Coste Piane,Arianna Occhipinti,Luigi Tecce,Bressan,Panevino,Il Buonvicino,Ferrandes)

イタリア出張中に滞ってしまったコンテナーの準備がひと段落つき、忙しいけど心穏やかな束の間を楽しんでいるオータです。とは言え、すっごい量のワインをオーダーしてしまいまして、ちゃんと支払えるのかちょっと心配になってきております…。
私事なのですが、ここ2年くらいのあいだに竹鶴酒造の石川杜氏を筆頭に、ワイン以外のモノをつくる人達との交流が急激に増えてきています。それぞれの世界で、第一線で活躍されている人たちとの話は非常に刺激的ですし、いろいろ話が合うと言いますか、僕の考え(ワイン、食べ物、仕事、人生などに関する)が彼らの共感を得られているのを感じられるのは、非常に光栄なことだなぁとしみじみ。特に石川杜氏とは、一方は日本酒業界の、もう一方はワイン業界の異端児同士(同志?笑)ということで、非常に仲良くさせてもらっています。お互いの発言があまりにも似通いすぎていて、いつか「オータ語録、全て石川杜氏の発言のパクリだった!!」などと言われてしまう日が来るのではと、戦々恐々な毎日です(笑)。
6/11の食べる試飲会では、どんなライブ漫才が繰り広げられることになるのか、演者側の僕もとても楽しみです!!北は北海道、南は石垣島(!!)からもお客様がいらっしゃるそうで、そんな皆さんの高い注目&ご期待に沿える会になるよう頑張りたいと思います!
ではでは6月の新入荷ワインのご案内です!!
カミッロの微発泡白オール欠品中(スミマセン…)の今、頼れるのは君だけだぁ!というわけで、カーサ コステ ピアーネのプロセッコ シュール リー2012の最終在庫が入荷です。600本のみの入荷ですので、こちらも入荷と同時に風前の灯な感じになってしまいます…。2013年ヴィンテージですが、発泡次第出荷してもらう予定です!!プロセッコも欠品している間は、デ バルトリのグリッロのスプマンテでのどの渇きを癒してください!!(キュベVSは一瞬でなくなってしまいました…ですが、次キュベは全生産量が日本に来ます!!)
新しい畑を購入&すっごい格好良いセラーを作ってしまった(巨大なセメント製醗酵槽が並ぶ光景はなかなかに壮観です!)はシチリアのアリアンナ オッキピンティからは、SP68の白&赤の13年、イル フラッパートの12年と13年産のオイル、パンタレイが届いています。オイルですが、12年のパンタレイの在庫がまだございます。まとまった量をお買い上げいただける際には、お値段を勉強させていただきます。是非ご連絡くださいませ!!
カンティーナ ジャルディーノのワインは、彼らのお茶目さや好奇心を反映してかファンキー&アナーキーな雰囲気をたたえ、大家族が一家総出で行う収穫、長テーブルでの昼食、片手にフォーク、もう片方の手にペペロンチーノを持ち、それを齧りながらパスタを食べる元気なソッコルソ爺さん率いるイル カンチェッリエレのワインは、彼らの生き方そのままに素朴で温かく、ルイージ テッチェのワインはなんと言えば良いのでしょうか…彼の人となりのままに、ストイックでアーティスト然した佇まいがあるんですよね…。一部のネッビオーロのワインにあるようなテンション、尊大さを備えた数少ない南のワインの1つではないでしょうか。今回はタウラージ09と樹齢の若いアリアーニコで造られるサティリコンの11年が届いています。生産量が少ないこともあり、それぞれ360本のみの入荷。限定とはしませんがスルーしてしまうのはあまりにも惜しいワインだと思います!!
前回は入荷量が少なかったこともあり瞬殺してしまいました、少し前の舌禍事件はどこへやら、相変わらずFacebook上で過激(だけど至極まっとう)な言葉を吐いているけど、本当は心優しいブレッサンから、彼らのワインの全ラインナップが届いています!!前回入荷の全ての赤、モスカート ローザで造られるロゼ、ローザアンティーコと抑制の効いたブレッサンのワインの中では異色なパンキッシュワイン、ピノグリージョの長期間醸しヴァージョン、グリージョ イン グリージョは前回と同じヴィンテージが、3種類の白は新ヴィンテージの2010となります。前回の入荷の白は06と07でしたが、今回は10年…あれ、08と09は?って思いますよね?今回訪問した時に聞いてみたところ、
フルヴィオ(以下フ)「ああ。ブドウに納得いかなかったから収穫しなかった。」
僕「収穫しなかったって…そのブドウを売りさえしなかったってこと?」
フ「そう。もしも俺がそのブドウを誰かに売ったとして、そいつが“ブレッサンのブドウで造ったワインだ”とか言って、ワインがクソ不味かったとしたらどうすんだ?」
天候、気象条件に恵まれず、ブドウの品質が満足いくレベルでなく、その結果普段よりも若干テンションの低いワインだったとしても、農産物から造るのだから当然のことだし、年の個性を反映していると考えられればそれでいいのでは?と僕は常々思っていますし、彼ならそんな難しい年だったとしてもそこそこ以上の物が出来上がると思うのですが、彼のプロ意識(誠実さ)、アーティストとしての志の高さが、”ブレッサン クオリティ”に達していないブドウでの醸造を許さないのでしょう。彼の考えに100%は納得できませんが、それができてしまう、つまり一切の妥協を排除しようとするその姿勢は、本当に尊敬に値するなぁと思いました。ですので、エゴや今回入荷しましたN°3(ヌーメロ トレ)クラウン ドメインズなどの複数品種のブレンドのワインも毎回あるわけではないようです。N°3は、カベルネ ソーヴィニョン、ピノ ネーロとスキオペッティーノのブレンド、クラウン ドメインズは、カベルネ ソーヴィニョン&フランのブレンドになります。あ、あとメルロー03も入荷していますのでこちらの方も是非!それぞれ前回よりは入荷本数も多いですが、弊社基準としてはまだまだ極少量の入荷になりますのでお気を付けください!!
「アッテンション プリーズ!!!危険貨物がサルデーニャからそちらに向かってます!!」
というメールと共にセラーを出発したワインがようやく到着です!!!送り主はもちろん、農民詩人醸造家哲学者パン屋な天才鬼才、ジャンフランコ マンカのパーネヴィーノです!!!!
今回のワインにもたくさんのストーリーが!今回は、僕たちが実際に交わしたメールのやり取りからワインのご紹介をさせていただきます。


 

差出人:ジャンフランコ マンカ
件名:ルーチョ ダッラ
宛先:太田 久人                                       2013-12-24

親愛なる友よ、君にこうして手紙を書くことで、気晴らしさせてもらってるよ…
ってルーチョ ダッラが歌ってたっけ…で、俺は今その歌詞を叫んでる…
兄弟!!!どうよ調子は??こっちは、ケシ粒ほどの満足感とてんこ盛りの絶望、困惑等々までもが一緒に詰め込まれた2012年のワインの
ボトリングがもう少しで終わるところだよ。
どういう事かちゃんと説明すると、
まず最初に、瓶内2次醗酵を促すための糖分用に、畑に生らせたままにしておいたブドウが盗られちゃってて、
ほとんど発泡していない状態のワインを出荷しなくちゃいけなくなった。発泡していないからビッルケと名乗るわけにもいかず、
Incompiuto per furto d’uva(ブドウ盗難による未完成品)という名前でリリースすることにしたんだ。
さらに、赤ワインの全生産量がまあまあ動揺を誘う感じで、(販売的に)どうしたものかサッパリ分からなくて。
(ワイン中の)残糖分が乳酸菌たちの恰好のエサになって、彼らが好き勝手やらかしちゃって、
結果、揮発酸が中々に高いワインになっちゃったんだわ…。
おおかたボトリングしちゃってるから、概念的でしかないけど、計り売り(=安く売る)しようかと考えているんだ。
ベルリンにピッツェリアをオープンするっていうの以外で、なんかアドヴァイスある??
エアーでサンプル送るから、ヒサト自身でそのワインがaccettabile(受け入れられる)ものか、それともacetato(酢酸エステル)になっちゃってるか確かめてみる??
もしくは、他のワインと一緒にとりあえず商品として送って、日本に届いてから実際に味をみてもらって、(それらのワインに)いくら付けるか、いつ支払うかはお前が適当に決めるっていう風でもいいし。とりあえず、メリークリスマス&良いお年を!
ハグとPane(パン)&Vino(ワイン)、そして平和を!!


差出人:太田 久人
件名:Re:ルーチョ ダッラ
宛先:ジャンフランコ マンカ                                      2013-12-24

おう兄弟!!!
メールからもお前の動揺が伝わってくるけど、どんな時でもユーモアのセンスを忘れないってのはジャンフランコ、
お前の凄い(そして唯一の!!アハハ!!!)いいとこだよね。
2012年のワインに起こった一連の事、俺も非常に残念だよ。
とはいえ、今回の赤に関する俺の答えは知ってるでしょ?
お前とお前のワインになら、どこまでも“カミカゼ”やっちゃうよ!!なにせ俺、スーパー トラディショナル日本人だし!!
味なんかみる必要ないから、他のワインと一緒に送っちゃって、もちろんMAXの量を!!
ところで、赤って1種類だけ?それとも何種類かあるの??


差出人:ジャンフランコ マンカ
件名:Re:ルーチョ ダッラ
宛先:太田 久人                                       2013-12-25

グラツィエ、兄弟。いや、カミカゼの同志よ!!(俺もセラーでカミカゼだったってことはもちろん知ってるよね!)
そういう風に言ってもらえること、マジで嬉しいよ。
で、赤だけど、こんな感じ。
ピシーナカデッドゥ(区画名)のブドウ(モニカ&カリニャーノ)とカンノナウを混醸して、ボトリングしたものがPeggio(ペッジョ、最悪の事態の意)1、セッリ(村名)にある借りている畑とコルテムーラス、セヌッシのブドウのワインをボトルリングしたものがPeggio2
高樹齢のブドウのある畑と家に隣接した樹齢の若い畑のブドウのワインはバッグ イン ボックスに詰めてPeggio3
どんなにちゃんとしたプロフェッショナルだとしても、商売上の関係性以上のものがない、単なる“お客さん”にではなく、俺たちの痛み、苦しみさえも汲んでくれようとする、真の“人間”にのみ扱ってもらった方がいいものっていうのがあると思うんだけど、今回の赤がまさしくそんなワインなのかと。それぞれの量だけど、ヒサトの好きなだけ持っていってくれていいし、値段も支払いのタイミングも全て任せるよ。
あ、あとそれ以外のワインの内容と用意させてもらう本数だけど、
Incompiuto per furto d’uvaは、ヴェルメンティーノ、ヴェルナッチャ、トレッビアーノの微々微発泡性ワインで、330本。
白に女装した赤ワインこと、ありとあらゆる白の土着品種を混ぜて
赤ワインのように皮ごと醸造したAlvas(アルヴァス)は420本。
ヴィーニャ イタリア(訳すなら、イタリアという名のブドウ畑…サルデーニャ
と縁もゆかりもないブドウが色々植わっていることから、僕たちはこう呼んでいます)
の黒ブドウで造ったRosato(ロザート=ロゼ)のワインで、とはいえ年の影響もあ
り恐ろしく糖分も色調も濃いブドウだっただけに、
色も味もほっとんどRosso(ロッソ=赤)になっちゃったから、
ズバリRossato(ロッサート)と命名して、これが420本。
ジロで造る酸化熟成ワイン、ジロトンドが120本。
途方もなく大きなハグとPane(ttone)、
パーネ(パン)じゃなくてパネットーネ(クリスマスに食べるお菓子)&ワインと平和を!
misto


と、こんな感じのやりとりのあと、どのワインも試飲することなくセラーを出発しまして、今春彼らを訪ねた時に初めて一通り飲ませてもらいました。件のペッジョですが、そのネーミングもあり、僕自身の悪い方向への期待値があまりにも高かったのだと思います。なので、あまりにも普通に美味しくてちょっと拍子抜けしました(笑)。猛暑のせいでブドウが強烈に凝縮してしまい、ほとんどのブドウが潜在アルコール度数で15%を超え、その暑さのせいで酵母の数も少なかったのかアルコール醗酵に手間取り、買い足した10個の古バリックがバクテリアの汚染されていることに気が付かずにそれらにワインを入れてしまい、その結果乳酸菌が大活躍して揮発酸が若干高くなり…。今回のペッジョ、2011の彼らのワイン、C.C.P.を若干過激(笑)にした感じとでも言えばご想像頂けますでしょうか。なんにせよ、抜栓してから1-2日置いておいた方が味わいも丸くなるようです。というわけで、僕的には全く問題のないレベルだと思ったので、
「値段も言い値でいいだなんて言ってたけど、味的にそんな問題ないじゃん。だから普通に値段とってよ。」といったところ、
「とあるお客に電話したんだ。赤ワインが醸造学的に問題のあるものになっちゃったって言ったら、じゃあアルヴァスロゼだけくださいだって!!!(ここで若干お下品なジェスチャーをする)パーネヴィーノという、とある理念のもとに営まれているワイナリーの体の一部だけを切り売りしてくれって言ってるようなもんだよね?それに対して、俺たちに全幅の信頼を寄せてくれるヒサトのようなお客もいる…。一瞬話は飛ぶけど最近、俺の失敗を望んでいる奴が少なからずいるっていうのを感じるんだ。俺が、ワインはブドウだけで造るもので、あらゆる添加物、テクノロジーに頼る必要がないって、ことある毎に言っているのを面白くないって思っているやつらが。今回のペッジョという名前、俺からの彼らへのメッセージとも言えて、ペッジョな(最悪の)気象条件、ペッジョな樽から生まれた、パーネヴィーノ的ペッジョなワイン…。もちろん揮発酸は高い。でも飲んだら普通に美味しくない??なーーんも使わなくたって、色々難しい条件が重なったって、俺たちはこれくらいのワインが造れる。パーネヴィーノ基準の“最悪”でもこのレベルですよ!って。そんな年にこんな樽がうちのワイナリーに届いたこと自体、運命を感じるというか、まるで神が“最悪な”ワインを造ってみろと言っているかのような気さえして…。畑での対処、セラーでの仕事のしかた、そして俺たちの事をちゃんと理解してくれているお客さんとそうでないお客さん…2012年の赤は、経済的なもの以外では余りあるほどの収入(実り、理解、認識)を俺たちにもたらしてくれたんだ。だからヒサト、あの値段でいいんだ!」 知ってたけど、凄すぎるぞジャンフランコ!!!!!
ワイン自体の内容(品質、テンション)、そして次ヴィンテージの事を考えるとあまりにも安すぎる判断しまして、今回は弊社、悪びれずに利益を乗っけさせていただくことにしました。それでも相変わらずコストパフォーマンス的にメーター振り切っていることはお約束させていただきますので!!多くいただくことになる利益に関しては、皆さんに楽しい形で還元するか、社会に貢献する形でお返しできたらなと考えておりますのでご理解のほどよろしくお願いいたします!!ペッジョ1&2はそれぞれ1200本が、ペッジョ3は5リットルのバッグ イン ボックスが30個、10リットル入りのが54個の入荷となります。バックインボックスはかなり数が少ないので、5ℓか10ℓを1店舗1個限りで先着順とさせていただきます。

<補足>ペッジョのラベルに書かれたジャンフランコのメッセージも訳しておきますね!

Peggio

Vino rosso prodotto in Italia
ed ivi imbottigliato
precisamente in localita’ Perdacoddura nell’agro di Nurri
da Gianfranco Manca vignaiolo.
Delirante nelle peggio(ri) condizioni di cantina ipotizzabili
Senza l’utilizzo di alcun correttivo e conservativo
Con rabbia,confusione,delusione e depressione

セラーにおける(と仮説立てられている←セラーに原因があったと断言していない)最悪のコンディションにより
錯乱してしまった、ブドウ栽培家、ジャンフランコ マンカによって、イタリア、正確にはヌッリの農地帯内のペルダコッドゥーラで生産、ボトリングされた、一切の添加物、保存料を使用せずに、怒り、混乱、失望、意気消沈が込められた(添加物は入っていないけど、怒り等々はたっぷり入っている、と言いたいんだと思う)赤ワイン

すっごい美味しいワインなのにもかかわらず、数年まではトンと売れなかった造り手のワインが恐ろしい勢いでなくなっていくようになった最近のヴィナイオータ。上代で9000円近くもする、メジャーでない土地の、全くもって知られていないブドウ品種のワインが、2日で700本(正確には800本のリクエストを頂きまして、100本を売り越した形に…)売れるだなんて、誰が想像できたでしょうか??その造り手の事を世界で一番(←これに関しての異論は絶対に受け付けません!)信じている僕でさえ、そんな日がこんなに早く訪れることは全く予想していませんでした。とは言え、もう完全に根付いたね!などと思うほどお人よしではないので、石橋を壊すくらいの勢い&慎重さと熱量をもってさらに前に進んでいきたいと考えてはおりますが、数年前に比べたら、ヴィナイオータが抱えていた宿題・課題の片付き具合であったり、ちゃんとその事実を直視して何らかの手を打とうとしている姿勢に関して、自画自賛とまではいきませんが、感心くらいはできるようになりました。

バルサミコの造り手、ペドローニなどは良い例で、8年前に入れ始めた当時は、その商品力には自信があったものの、伝える努力が全くなかったですし(反省!)、他にも宿題が山積み過ぎて、いろいろ調べたりしてそれを文章化するだけの時間とエネルギーをバルサミコに割くことができませんでした。ですが8年後の現在、宿題も若干片付き、バルサミコの世界の玉石混淆ぶり、ホンモノも限りなく偽物に近いものも等しくバルサミコと呼ばれている現状を以前よりも強く意識できるようになった僕がやるべき事と言えば、それを伝えること。その努力の跡が、先々月の新着インフォ内の「ペドローニ物語」とバルサミコの話だったわけですが、予想通りほぼノーリアクション(笑)。ですが、少なくとも第一歩目は踏み出せたという自負だけで、今回は結構満足しちゃいました(笑々)。
もちろんまだ宿題に着手さえできていない造り手がまだ何人かいるので、偉そうなことは言えませんが、以前よりは課題数が少なくなったのは間違いないので、少々増やすことにしまして…それもワイン業界内でも最難関と言えるであろう、甘いワインを(笑)。

現在弊社が取り扱っている“隣のおばちゃん”ことイザベッラのイル ブオンヴィチーノのワインは我が悪友盟友サノヨーコが紹介する形でN.U.社が取り扱っていましたが、3年前から弊社扱いに。おかげさまで今や飛ぶように動くワインとなりましたが、N.U.社にまだ在庫があるじゃないですか、パッス(酢)ート、ことターツィオ パッシート2003が!!!イザベッラが某“博士”と付き合っていた時のワインで、彼が醸造にも関わっていたもの。SO2完全無添加の甘口という事で、バクテリアが若干活動、揮発酸が少々高くなっていますが、全然お酢ほどじゃなく(どんなワインの説明なんでしょうか)全然美味しい!!というわけで、弊社店舗daDadaの名前を借りて輸入元から全量買ってしまいまして、弊社販売網に乗っけるという荒業に出ることにしました。
同様の作業を、今年から取引開始予定(向こうからの連絡がなーい!!!!)の、シチリアはパンテッレリーア島が誇る2人の偉大なパッシートの造り手のうちの1人(もう1人は当然のことながら…デ バルトリ!!)サルヴァトーレ フェッランデスのパッシート05にも行う事に。どちらも全量押さえましたので、お値段的にもいい感じにできたと思います。
屋外(市場)に出ていても日陰にあったせいで注目されていなかった、だけどもっともっとそうされるべきワインに再び光を当て、その素晴らしさを認識していただき、飲み楽しんでもらえるようにしよう!というのが本旨となります。熱量を内包したワインを、熱と共に伝える努力をしたら、ちゃんと伝わる(売れる、飲まれる)という事を証明するためのヴィナイオータの新たな挑戦です。どうかお付き合いの程を!!!!!

文:太田 久人

107  nuovo14.06.12

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