【新入荷】2025年6月その2(Barranco Oscuro, Arianna Occhipinti, Testalonga, De Fermo)
【バランコ オスクーロ】
スペイン、アンダルシア地方のバランコ オスクーロからも新ヴィンテージのワインが色々届きました!初回入荷時のリアクションが良かったこともあり、2回目&3回目は調子に乗って仕入れてみたのですが、ビックリするほど動きがゆっくりになってしまいました…。酸化防止剤完全無添加とはいえ大半のワインは落ち着いていますし、味わい的にも唯一無二の光を放っていると思うのですが…。あと、フランスやイタリアのワインと比べると、スペインワインは訴求力の部分で及ばないものがあることも感じ始めており…。ですが、中身に力があれば、時間が解決してくれるはず!というわけで、今回も一切ビビることなくしっかり仕入れてきました(笑)。
届いたワインですが、下記の通りとなります。
エンサヨ デ ブルブハス リゼルヴァ2013:土着品種ヴィヒリエガで造るスパークリングワイン。普通に完熟した状態のヴィヒリエガを完全醗酵させてそれをベースのワインとし、そこに遅摘みしたヴィヒリエガのモストを添加してボトリング、瓶内2次醗酵を促す。今回届いたレゼルヴァは、恐らく去年デゴルジュマンされたもの。つまり、11年もの間シュールリーの状態で熟成させていたことに…。それでこの価格はとても良心的かと!
ウベ デ ヴァレンズエラ2022:自社畑のヴィヒリエガで造るスティルの白。ワイン名の最初のV(スペイン語でウベ)は、当然のことながらヴィヒリエガのV。伝統的にはブドウ栽培&ワイン醸造が行われてこなかった地域かのように、彼らのワイナリー&畑があるゾーンには原産地呼称がありません。原産地呼称がないこと自体は彼ら自身もそれほど重くとらえてはいないと思うのですが、原産地呼称がないことで、生産地域(地方)、ブドウ品種、ヴィンテージというワインにとって3大情報をラベルに表記することが叶わず…。このウベ デ ヴァレンズエラのラベルには、この不条理なワイン法に対する前当主マヌエルの抗議のメッセージが色濃く反映しています。ラベルに大きく描かれているVの下には、英語で“自由!”“永遠に!”と、そして右側には、「マヌエル ヴァレンズエラは、1983年に土着品種である“V”の復活/復興をはじめることにした」という文章、そしてラベル下部には「(生長が)旺盛な、(収量的に)寛大、(原産地呼称的に)不適合者、(病害虫に)耐性がある、不屈の、並外れた、素晴らしい、土着」とヴィヒリエガを礼賛するマヌエル…(笑)。
カルドノアイ2022:シャルドネ100%。Cardo no hayはスペイン語で“お出汁はない”の意。品種名を記載できないので、シャルドネのスペルに限りなく近いスペイン語の単語を無理やりワインの名前に(笑)。
リング リング2022:リースリング(笑)。
レドネーロ2022:ガルナッチャ ブランカ100%のワイン。Ledonerはカタルーニャ語でガルナッチャ ブランカを指すそう。
サルモニド2022:ピノ ノワールで造るサーモンピンク色のロゼワイン。
エル ピノ ロホ2022:“赤い松”という名のピノノワールで造る赤。ネグロ(ノワール)ではなく、ロホ(ルージュ)とすることで少し曖昧にしようとする試みが…(笑)。
アウトクトナ2022:赤の土着品種、ティント ヴェラスコで造るワイン。ティント ヴェラスコは、完熟すると果皮だけでなく果梗まで赤くなるブドウ。果肉やヴィヒリエガ同様にこの辺りの土着品種なのに品種名を名乗ることができない苛立ちをアウトクトナ(“土着の”の意)に込めているのかと。現当主ロレンツォは、彼らが栽培している数多くの品種の中で、このティント ヴェラスコに最も可能性を感じていると来日時に話していました。
ガルナータ2022:ガルナッチャ100%。セロ ラス モンハスを除くワインの赤ワインの蔵出し価格は軒並み一緒だったのですが、今回からガルナータだけ少々他のワインよりも高くなりました。実際オータも、前ヴィンテージの2021の赤の中でもガルナータが頭一つ抜けていると思っていただけに納得。
ザラブPX(ぺ エキス)2017:遅摘みしたペドロヒメネスで造る甘口ワイン。熟成中にはウイヤージュも酒精強化も行わずに酸化的な熟成を施し、他のワインと同じく酸化防止剤完全無添加でボトリング。現代マルサーラに対するデ バルトリ的アンチテーゼがヴェッキオ サンペーリなら、このワインは現代シェリーに対するバランコ オスクーロなりのメッセージという事になるのかと。
今回リリース分を加えると、合計で26種類ものワインがあることに!カンティーナ ジャルディーノに続き、インポーター泣かせな造り手ですね…。実はこれらのワイン以外にも、あまりにも少量生産過ぎて日本に届かないワインが何種類かあるという噂も…(汗)。
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【アリアンナ オッキピンティ】
シチリアのアリアンナ オッキピンティからは、欠品していたフラッパート&ネーロ ダーヴォラで造るトップキュベ、チェラズオーロ ディ ヴィットーリア グロッテ アルテの新ヴィンテージ2020と、シチリアを代表する蒸留所ジョーヴィで蒸留された2023年産フラッパートのヴィナッチャから造られるグラッパが届きました!併せて、前ヴィンテージが終了ないし終了間近ということで、イル フラッパート2022(エネルギッシュ)、シッカーニョ2021(フレッシュ)、フラッパートのクリュシリーズであるヴィーノ ディ コントラーダ2020(軽やか~)をリリースします!
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【テスタロンガ】
リグーリア州はドルチェアックアの造り手 テスタロンガからは、2023ヴィンテージのワインが届きました!ヴェルメンティーノで造るビアンコは、相変わらず少ない本数しか届いていないのですが、ロッセーゼはそれなりな量が届きました!ビアンコ、ロッセーゼのどちらも、リリース直後でも十分に美味しいですが、何年か置いておいたらとっても素敵なことになりますし、それこそ10年くらい置いていただけたら、大化けすることをお約束します!2016年に初めて彼らのところに訪問した際に飲ませてもらったロッセーゼ1973の素晴らしかったことと言ったら!
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【デ フェルモ】
アブルッツォのキラキラ家族デ フェルモが、今やフランスでも見かけなくなった古いクローンのシャルドネで造るワイン、ラウネギルド新ヴィーテージ、2022が届きました。
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*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。
ヴィナイオータかわら版 ~中林編 その三~ 【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2024年8月その3(Arianna Occhipinti,L’Acino) 【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2024年7月その3(Maison Vevey Albert,Possa,La Biancara,Il Cavallino,Alberto Anguissola,Pacina,Le Boncie,De Fermo,La Calabretta,Arianna Occhipinti) 【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2024年7月その1(Ezio Cerruti,Possa,Bressan,Pierpaolo Pecorari,Natalino del Prete,Arianna Occhipinti,Vodopivec,Borgatta) ヴィナイオータかわら版 ~渡辺編 その四~