【新入荷】2012年9月その2 (Maison Vevey Albert、Daniele Piccinin、Pacina、La Visiola、Luigi Tecce 、Il Cancelliere)
日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 秋の仕入れ計画、ヴィナイオータ内で僕しか解決できない各種頼まれごと、秋のイタリア旅行の計画、そして日々の業務…そのすべてが中途半端で大いなるストレスを感じているオータです。
心の平穏は一体いつ訪れるのでしょうか。今回ご紹介させていただきます、9月の新入荷第2弾もすでに(9/9現在)港に着いているようなのですが、案内文は全くできておらず…。
加えて9月下旬から10月上旬にかけてコンテナーが3本も届くという…一体どこにそれだけの本数を入れるスペースが今のヴィナイオータの倉庫にあるのでしょうか?いろいろ大変なことになっておりますが、ワインを入れるためにも倉庫内の本数を少しでも減らさなければなりません!ですので、気合いを入れてワインをご紹介していきたいと思います!!!
今回は盛り沢山です!!お見逃しなきようお願いします!
まずはヴァッレ ダオスタのヴェヴェイからはブラン ド モルジェ2010年のハーフボトルが。2011年の生産量が非常に少なく、ヴィナイオータへの割当量もなんと240本、ちょっと少なすぎるなぁと思っていたら、2010のハーフボトルで良ければ400本程度在庫があるという事でしたので全ていただいてしまいました。本来ハーフボトルのほうが750mlよりも割高なことが多いと思うのですが、為替の影響もあり逆に割安となっております。そして!!!!プリエブランで造るアイスワイン、ブラン フラーピ2010(多分ファーストヴィンテージです)も入荷です!凍ったブドウをソフトに圧搾することで抽出した糖度の高いモストを醗酵、木樽で1年熟成させたワインになります。甘いワインですが、プリエ ブランというブドウの特徴である酸が、ワインを飲み飽きしないものとしてくれています。
イタリアの自由なワイン界の若き星、ダニエーレ ピッチニンから新ヴィンテージの2010が!酸化防止剤完全無添加でボトリングし、生きた酵母を多くワインの中に持ち込んでしまうせいか、リリース当初は還元傾向が強い彼のワイン、どうすれば誤解されることなく自分のワインを楽しんでもらえるか?という問いに彼が出した答え…それは約1年リリースを遅らせるというものでした。それが意味することは、1年ワインからの収入がないということで…2010時点でまだ5ヴィンテージ目なのにも関わらず、ここまでリスクを冒すだなんて… ダニエレくん、見た目も心意気も恰好良すぎるぞ!
今回は赤のみをリリースさせまして、白の2010年は、残り僅かになってきました今最高に美味しい09が終わり次第リリースさせていただきます!
ドゥレッラ100%で造られるモンテマーグロと物凄いテンションの高い味わいのピノ ネーロは次回以降の入荷となります。
そしてパーチナからは長らく切らしておりました、イル セコンド、キャンティ コッリ セネージが届きました。この価格帯のキャンティで向かうところ敵なしの感あるパーチナですが、更にお買い求めやすくなってしまいました!
ヴィン サント用のブドウの余剰分で造られる白、チェッレティーナ2010もごく少量(ですが生産量の1/3!)入荷です。この白を僕が愛してやまないことを彼らも知っていますので、近年植えた白ブドウが本格的に生産態勢に入れば生産量も増えるはずですので、もう少々お待ちくださいね!そして、何年振りかでオリーヴ オイルも入れてみました。
ワインに限らず、ありとあらゆるものに厳しい審美眼を持つラ カステッラーダのニーコが、去年来日した際にパーチナのオイルを味見し、絶賛していたのが印象的でした。つい最近まで、売れる量よりもオータ家での自家消費の量の方が確実に多かったオイルなのですが、最近なぜだかリクエストも増えてきましたので、徐々にいろいろな造り手のものを扱っていきたいと考えております!
そしてそして!!今回入荷の商品の中で、ある意味裏の目玉商品がパーチナ謹製チェーチ、ひよこ豆になります!
パーチナは広大な敷地を持ち、数十年間ブドウ畑として利用してきた畑は、緑肥を植え休閑させ、後に穀物や豆類を育て、数~数十年間の輪作を経て再びブドウ畑として利用するという、何とも気の長い(良い意味でです!)農業を実践しています。
最近取引が始まったという、近くのオーガニックの農産物を専門に扱うメーカーの依頼でチェーチを栽培することになり、一部をパーチナ ラベルで売ることにしたのが今回の商品になります。これがまた凄く美味しいんです!お試しということで少量しか入ってきてませんので、お買い逃しなきよう。オータ家も買いますので!
ラツィオのラ ヴィショラからは、新しいプロジェクトによって生まれたワイン、ヴィチナーレ2010が届きました。彼らの住むピーリオは、かつてはブドウ栽培が盛んだったところなのですが、今現在は世間的認知度の低さから生産量も減り、栽培放棄もしくはオリーブ畑などに転換する農家が増えているそうです。樹齢30-40年の、いよいよこれから深みのあるブドウが収穫できるという畑が放置されるというのはあまりにももったいないと考えたラ ヴィショラのピエロは、意欲はあるが売り先に困っていたブドウ栽培農家から市場価格よりも遥か高値で買う契約をし、その代わりに除草剤などの農薬を使わない農法での栽培を要求します。そんな買いブドウで造られたワインがヴィチナーレ(ご近所さん、とでも訳せばよいのでしょうか)になります。価格的にも味わい的にも、セカンドライン的なものだと考えていただければよいかと。美味しいですよ!!
そしてカンパーニアからは、2生産者のワインが!
イル カンチェッリエレからはジョヴィアーノ2008が再入荷、そして新しいワイン、アリアニコI.G.T.2009が入荷しています。2008年は彼らにとって天候に恵まれた年だったということもあり、ブドウを売らずに例年以上にジョヴィアーノを仕込んだために、ワイナリーにも在庫がまだ十分あるようで、ヴィナイオータ的にもしばらくは08の取扱いになると思われます。
逆に09年は雨がちな非常に難しい年で、彼らが理想とするようなワインが出来上がりませんでした。特にタウラージという土地の名前を名乗るワインは、価格的にもそれなりにするわけですから、一定水準以上のテンションがあるべきだと彼らは考えており、09年はタウラージを格下げしてジョヴィアーノとし、ジョヴィアーノをさらに格下げしてアリアニコI.G.T.として売ることにしました。
普段ほどの濃密さには欠けますが、非常に親しみやすいワインですし、価格を考えたらあり得ないクオリティがあると思います。1200本のみの入荷ですのでお早めにどうぞ!
以前は退廃的な雰囲気を漂わせていましたが、この前会ったら物凄い品行方正な好青年になっていたルイージ テッチェからは、樹齢75-80年のアリアーニコで造られるタウラージ2007(トレ ビッキエーリを獲得していてビックリ!)と樹齢が10年程度の若い樹のブドウから造られるセカンド ライン、サティリコン(120本)が入荷しています。
カンティーナ ジャルディーノが醸造学的に遊び心をもって醸し、イル カンチェッリエレは彼らのライフスタイル同様に昔ながらの素朴なワインを造り、ルイージ テッチェはマッサヴェッキアにも通じる、よりアーティスティックなアプローチで臨み…三者三様のアリアニコを楽しんで頂ければと思います!!
文:太田久人
79 nuovo12.9.20
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