【新入荷】2018年6月 その2(Daniele Piccinin、Stefano Berti)
弊社事務所にはホワイトボードがあるのですが、そこには「通関が切れていて、あとは引き取るだけ」ないし「入港し通関が切れるのを待っている」ないし「イタリアを出発した」造り手名がコンテナーごとに書かれています。毎週のように港からワインを引き取っていますので、(ホワイトボード上の)造り手の数が減るかと思いきや、むしろ徐々に増えているような…。更によくよく考えてみると、イタリアの運送会社に依頼している引き取り件数(ワイナリー数)も20軒を超えている…。後先考えないにも程があるなぁと我ながら呆れ果てております。
とはいえ、こんなどんぶり勘定的オーダーを出せるのも、支払いに関してとても寛大な造り手たちがいるからこそ(笑)。ですがその寛大さは、ヴィナイオータに対する彼らの敬意、信頼、期待の証とも言え、それらをヒシヒシ感じるからこそ僕達もより退路を断ち勝負をしていこうと覚悟を決めるわけで…。こんな感じで、支払いひとつとっても“想いの正の連鎖”が実現しているわけですが、将来的には支払いはワインを受け取る際にはすべて完了している状態に、そしてほんの少しの退路も用意できるようになりたいなぁと思う今日この頃…(笑&涙)。
今後もステキなワインがジャンジャカ届くので、港にあるワインをサクサク引き取り、バンバン動かしていきたいと思いますので、どうかご協力よろしくお願いします!
それでは6月の新入荷案内第2弾行きます!
ダニエレ君こと、ダニエーレ ピッチニンからは2016年ヴィンテージと、どこかのインポーターが引き取らなかったビアンコ ムーニの2015年が届いております!
ビアンコ ムーニ2015なのですが、仲間内から“天使”と呼ばれている鎌倉のI氏からとある日、
「ビアンコ ムーニ15年ですが、時折いわゆる“酸化系”ニュアンスが非常に強いボトルがあります。非常に強いというか、もう完全にそのまんま酸化熟成させたジュラとかみたいな!味はすんごい美味しいです。 何かご存じですか???」
というメッセージが…。
その時は、まあまあ適当に答えてしまったのですが(I君ゴメン!(笑))、数か月後に僕も同じ体験をすることに…。
僕の場合は、開けたボトルを100ccほど残した状態で完全にその存在を忘れてしまい、1~2ヶ月放置したものだったのですが、飲んだ瞬間に「あー、これがI君の言ってたやつか!!」と思い出すに至り…。
本当に美味しいので、皆さんも是非お試しください(笑)。
600本のみの入荷ですので、一瞬で終売すると思われます。
2016年ヴィンテージは、2015年に続き天候に恵まれた年で、ワイン自体も品質的に申し分ない…いや申し分ないどころか、ダニエレ君があまりに上手に破綻なく仕込み過ぎてしまい、ちょっととっつきづらい優等生的雰囲気を持っちゃったような気が…。
決して閉じているわけではないのですが、簡単に胸襟を開いて話すタイプではない、とでも言えば良いのでしょうか…。2015年が、とても快活で親しみやすい子だっただけにそう思うのかもしれませんが…。
夏を越えたあたりから、表情を見せてくれるのではないでしょうか。
2016年は収量的にも申し分のない年でしたので、弊社への割り当ても4種類合わせて16000本以上!ですが、この本数も1年と持たずに売り切れてしまう事が予想されますので、お気を付け下さいね。入荷第1弾である今回は、ビアンコが3600本、モンテマーグロが1800本、ロッソが600本、ピノネーロが1200本になりまして、ロッソを除く3ワインは再入荷予定あり!となります。
ロッソに関しては、段階的に生産を減らしていくようです。その代わりと言ってはなんですが、忘れ去られつつある古い土着品種の赤を何種類か試験的に植えたりしておりまして、将来的にはそれらで赤を造ることになるのかと。
ピノ ネーロも、2014年のような赤ワインとして仕込むに値するボディを持つに至らなかった年は、ロゼ フリッザンテとして仕込むことにするそうです。
ドゥレッラ100%で造るすんばらしいスプマンテ、アリオーネ2014と抜栓注意!なローザ フリッザンテ2014(全然フリッザンテなガス圧じゃないですが…)の現地最終在庫もいただいてきちゃいましたので、こちらも是非!
ヴィナイオッティマーナに来日した造り手のワインの引き取りを優先しなければいけなかったという弊社的事情から、なんと1年近くもの間港の倉庫で足止めを食らっていたエミーリア ロマーニャのステーファノ ベルティのワインがようやく届きまして、彼のワインが勢ぞろい!
改めましてご紹介しますと…
●Cipria2016(チプリア):2016が初ヴィンテージの“おしろい(化粧品の)”という名を持つこのワインは、プレスしたサンジョヴェーゼで造るロゼワインになります。これからの季節に最適な1本かと!
●Nona’2014(ノナ):9月前半に収穫されたサンジョヴェーゼを短期間のマセレーション、優しい抽出を施したワインで、醸造からボトリングまでのいかなる過程においても酸化防止剤を使用していないワインになります。
●Bartimeo2016(バルティメオ):9月前半に収穫された樹齢の若い区画のサンジョヴェーゼのワイン。
●Ravaldo2016(ラヴァルド):樹齢15年程度の区画のサンジョヴェーゼを、8月にグリーンハーベストを行うことでより凝縮度を高め9月の末に収穫、バルティメオよりも長い醸し醗酵を施したワイン。
●Calisto2010(カリスト):その年の最良のブドウ(サンジョヴェーゼ)を樹上に残し、10月初めに収穫、3週間の醸し醗酵の後バリックへと入れられ1年間熟成。別に醗酵&熟成をさせていたカベルネ ソーヴィニョンを10%ほどブレンドしたワイン。
果実味&飲み心地:ノナ>バルティメオ>ラヴァルド>カリスト
タンニン&重厚感:ノナ<バルティメオ<ラヴァルド<カリスト
といった感じでしょうか。
派手で自己主張の激しい(笑)ヴィナイオータのラインナップの中では地味な存在ですが、ステキなワインたちですので是非!
文:太田久人
179,197 nuovo18.06.14
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