10/30
朝食後、バルトロ・マスカレッロに行く。小さいワイナリーだけど、やたら有名だからか、電話も突然のツーリストの訪問も後を絶たない。ベルギー人とドイツ人が来て、フランス語とドイツ語で説明していたら、いつのまにかあべこべになってた。それでもどっちの言語も普通に上手に話せるんだからマリアテレーザ(故バルトロの娘)は凄い。
ヴィナイオータはマスカレッロ的に最も引取りの遅いお客らしい。ワインのためにはいい事なのかと思っているのですがどうでしょう。そしたら、残り物には・・・なのか、余ったバローロも分けてもらえることになりました。何年振りかでまともな量を扱えます。
この日は天気も良く、アルプスまで見渡せましたのでぱちり(右側の高い山はマッターホルンかな?)。
どのように違うかは、2月にワインが届いた段階でお知らせさせていただきます!!エツィオにお昼を食べに連れて行ってもらった先でカンテのマルヴァジーア2006を飲む。シンプルすぎる、短い。美味しいが物足りない。ほんとに昔、グラヴナーの所に集った面々の中で一番凡庸になってしまっている気がする。なんだか非常に残念。
その後もう1人のエツィオ、トリンケーロの所に行く。エツィオのマシンガントークに相槌を打ちつつの試飲だし、あまりにも沢山のワインがあるので何を試飲したのか全然覚えていません。ただ彼が自信のあるものしか飲ませてくれないわけで、美味しくないはずがない。
2006のアルネイス-マルヴァジーア-シャルドネのブレンド白も引き続きa-iuto!となりまして、当然のことながら生産量の大半を頂いちゃいます。値段は2005よりも高くなります(2005は年もそれほど良くなかったのと、遊人価格ということで)が、内容ありすぎです。もう入荷はしてきているのですが、少々落ち着かせてからリリースさせる予定です。本当にびっくりしてもらえると思うのでお楽しみに!
夕食はWエツィオとピエモンテに行ったらまず間違いなく1回は訪れる、Locanda dell’Arcoに行く。ちょっと古いバローロの品揃えが恐ろしく良い店で、ここで教えてもらったワインあるくらい。オーナーのベッペはイタリアレストラン界の良心ともいえる人物。彼ほど、ジェントルでありながら温かいサービスを出来る人はそういない。今回は僕もWエツィオも疲れていたのか、持ち込んだワインとマッサヴェッキアのビアンコ飲んだだけで終わっちゃいました。うーん、無理してでも何か飲んでおくんだったとちょっと後悔。
それにしても、Wエツィオはほんといい奴らだ。彼らほど他人のワインをよく飲んでいて、実に客観的に(造り手の立場からというより、いち飲み手として)ワインに向き合ってる造り手をまず知らないといっていいほど。結構大切なことだと思うのですが、なかなかできてる人ってあんまりいない。妙に醸造面的にどうかと、テクニカルな試飲になってしまったり(勿論これはこれで大事だと思うのですが、食事をしながらワインを飲むってまた別の行為なんじゃないかなぁと思うわけで)、自分と違う考えの下で造られているワイン(それらが僕的にはどれも”自然なワイン”だったとしても)に対して排他的だったりとか。そんな時、僕たちは単なる飲み手で良かったなぁなどと思ったりしちゃいます。
【新入荷】2024年6月その2(Radikon,Barbacarlo,Bartolo Mascarello) 【新入荷】2024年6月その1(Ezio Cerruti,Cascina Roccarini,Bressan,Il Colle,Natalino del Prete) 【2024義捐ワインプロジェクト 第二弾】 【新入荷】2024年5月その2(Case Corini,Testalonga,Tropfltalhof,Mlecnik)