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2012-10-19

【新入荷】2012年10月その2 (La Castellada、Il Colle、Valter Mlecnik) 


日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。                     65時間後には機上の人なオータです!
10月2回目の入荷ですが、40フィートのコンテナーが同時に2本届くという、ヴィナイオータ的に前代未聞のことが起こっています!
前回の入荷の影響もあり、倉庫もパンパンだと予想されますので、隙間ができ次第、大型トラック1台分ずつ港から持ってくることになりそうです。ですので、多少時期をずらしてのご紹介となりますことをご了承ください!
まず第一弾目! トスカーナはモンタルチーノから、圧倒的なコストパフォーマンスを誇るイル コッレのワインが届いております!!為替を追い風にさらにお買い求めやすくなっちゃいました!旨安ですみません!
フリウリのラ カステッラーダからは、2005年の白3種類、ワイナリーにあった在庫を全ていただいてきました!前回入荷時は瞬殺してしまいました、ピノ グリージョが480本届いています。このワイン、取引を始めたばかりの某米国のインポーターの為にキープしていたものらしいのですが、そのインポーター、初回取引の時に持って行った120本を売るのにも苦労したそう。そんな中、残りのワインを引き取るに際して造り手に向かって言った一言が素敵すぎです。
「この価格帯では、ピノグリージョは全然売れない。だから安くして!」
で、ニーコはどうしたかと言いますと…取引停止(笑)。
というわけで、棚からぼた餅的な480本は全ていただいてきました!!!
スロヴェニアのヴァルテル ムレチニックからもレブーラ2005の現地在庫1980本を全ていただいてきちゃいました!
結局生産量の8割くらいはヴィナイオータが買ったのではないでしょうか?
例年ほどのテンションありませんが、サクサクと楽しめ、タンニンもあるので単純すぎるわけでもない…サッサイアと同価格帯に、サッサイアに比肩する個性&クオリティを備えたワインを持てることの幸せと言ったら…インポーター冥利に尽きるってなものです!!
さらに!ヴァルテルから素敵な提案を頂きました。次回彼のところからはシャルドネ07の引き取りをするのですが、最高の出来と自負しているようです(実際滅茶苦茶美味しいです!)。
99年当時は、過熟気味のブドウを良しとしていて、彼史上一番長いマセレーション期間(アルコール醗酵期間中ずっと)を行い、年自体も暑く…それはそれで悪くないワインなのですが、今現在のヴァルテルの感覚としては、若干野暮ったく、飲み心地に欠けるそう。その当時は、それが偉大なワインを造るために必要なことだと思ってやっていたことわけですが、今のヴァルテルはそこまで踏み込まず、ワインの中に調和を探し求めているのだと思います。
ブドウも過熟までは引っ張らず、マセレーションも短く…天候も味方につけたシャルドネ07は彼史上最高のワイン(レブーラ07も悶絶するほど美味しいんです!)の1つと言えると思うのですが、さらに嬉しいことにブドウの収量的にも恵まれ、生産本数もそこそこに多くなったそうです。 この夏のある日、彼から電話があり、彼のワインの売れ行きを聞かれました。 売れてないわけではないけれども、シャルドネだとまだ02が少々(あと40本!なにしろ1500本買いましたので…)、04もあり、05が沢山、06はまだリリースさせていないことを話し、02&04は為替の影響(円安)をもろに受けたため、価格的に高くなってしまったこと、加えて経済情勢も影響し、そして何よりもヴィナイオータ自身が力不足だったのではという説明もしてみました。
経済情勢という点に関しては、ヴァルテル自身も肌で感じる部分もあるようで、こんな話をしてきました。 「僕的には今回のシャルドネ07は、今までの全てのシャルドネをクオリティ面で凌駕していると思うんだ。収穫量が凄く少なかった08のことも考えると、値段を若干上げたいというのが正直なところなんだけど、こんなご時世に値上げだなんて正気じゃない気もするし…。この時代、今よりも豊かになることを求めるよりも、今を生き抜くことの方が先決な気がするんだよ。僕とヒサトは運命共同体なわけで、そのヒサトが僕のワインを多く在庫している。そしてどうやら、為替が味方して、シャルドネ07の価格はこのままいくと05よりも安くなる…決して悪いワインではないけど、06や07とは比べようもないわけで…。本当は05をリリースさせる時に例年よりも少し安く出すべきだったんだと思う、レブーラ程じゃないにしてもね。ただ04年に8割以上のシャルドネをベト病で失った後の年だったのでそこまで考えが及ばなくて…。で、提案なんだけど、ヒサトへのシャルドネ07を値下げするから、その値下げ分で05の価格を下げることってできないかな?まずは僕のワインが広く飲まれるようになるところから始めてみようよ!」  くーーーーーーっ(涙)。
売った後のワインに無頓着な事の多い造り手たちですが、ヴァルテルのこの心遣いには感動しました!
というわけで、一部ワインの価格を見直すことにしました。シャルドネ05だけでなく、円安の影響を強く受けたワインも同時にお下げします!!!

文:太田久人
81 82 nuovo2012.10.19

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