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2008-04-02

2008/4/2 バルバカルロ、イル・ヴェイ

Novaraの駅までサノヨーコを送って、僕は一路Broniへ、愛しのリーノ・マーガ爺に会いに行く。レーヴィの家とバルバカルロの家(直売所スペースというか、試飲スペースというか・・・ともかくこんな感じ)

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に行くと本当に時が止まっているかのような感覚を覚える。いつ行っても同じ空気が漂ってる。こういうのっていいですよね。
リーノ翁と非常に重大な懸案に関して話す。恐ろしい提案が翁から飛び出す。やはり僕なんかとは人としてのスケールが違う。
昼食をいただきながら様々なヴィンテージを試飲(本当にいろいろ出てくるんです)。
そしてセラーに移動して2007年を試飲させてもらう。2006同様素敵な感じ。

午後はピアチェンツア郊外のピオッツァーノに移動、イル・ヴェイに行く。3回目の訪問。1回目は車で小川を越え、2回目は川は枯れていて、3回目は・・・

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川、ありました。
日本で彼らのワインが評判良かったと話すと非常に嬉しそうだった。彼らの地方の他の造り手達が、伝統的な微発泡のワインではなく、長く樽熟成をさせたワインなどを造ることに関して少々懐疑的だった。様々なことにこだわりぬいて造られたワインは、もちろん美味しいのだろうけど、それは当然コストにも跳ね返る。イタリアでもワインの消費量が減っていることを考えても、少量高品質という流れを否定するのはいかがかと思うが、その一方イル・ヴェイの人たちのような造り手が、誰でも手の届く価格帯で、正直なワインを造り続けてくれないことには文化・伝統の存続も危ないし。
ワイン造りに極端なテクノロジーを持ち込むのは認められないけど、人それぞれのアイデアが反映されたワイン造りはあっていいはず。多様性ないところに発展存続はありえないのだから。
こうして僕達はいろいろなワインも楽しめるのです。
ああこの時代でよかった。

その後、第2の我が家、アンジョリーノ家まで移動。

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