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2021-07-26

【新入荷】2021年6月その3(Il Maiolo,Colle Florido,Maison Maurice Cretaz,Il Cancelliere,De Bartoli,Pacina,De Fermo)

月末月初の社長っぽい仕事が片付いた後は、竹林整備や私物ワインの整理などに従事している昨今のオータです。私物ワインの整理は、常に逼迫している倉庫のスペース確保のためにも重要な案件なわけですが、必要以上にキッチリやっているので、スタッフには呆れられているかもしれません(笑)。とはいえ、オータのイメージが具現化した暁には、ナチュラルワインを愛する世界中の誰しもが圧倒される空間になると確信しております!

竹林の整備に関しては、いろいろ思うところがありまして…。ですが、竹を切りまくり、鉈で枝払いをしまくっていたら、ばね指が復活してしまいまして、右手の小指と薬指に力がほとんど入らない上に、右ひじも痛めてしまったのか、ワインを注ぐのにも苦労しているような状態です…。

と他愛もない事を書いてしまいましたが、オータが竹を切っていようが、掘り出し物ワインを発見してムフフと言っていようが、相も変わらずワインが続々と届いております(むしろそうでないと困るわけですが…)!!というわけで、6月最後の新入荷案内行きます!

圧倒的なクオリティがあり、しかもしっかりとこなれていて、この価格…もはや反則としか言いようがない、イル マイオーロの2004年、2005年、2006年ヴィンテージのワインが再々々々々入荷です!

2004年ヴィンテージは、今回届きましたフルボトル1100本&マグナムボトル100本が最終在庫となりますが、2005年と2006年はまだまだ在庫があるようです…おそるべし…。

次回以降は、2005年、2006年、2007年と仕入れようと考えておりまして、お試しで2007年も600本ほど仕入れてきましたので、こちらも一緒にリリースします!

ラ ストッパのジューリオのアドバイスに従いワインを造り始めた(イル マイオーロの)フランチェスコ、当初から自身のワインのクオリティには自信&確信があったものの、味わい的にはいつ開くのかが皆目見当がつかないほどの硬さがあり、それが影響してか売れ行きもなかなかに芳しくない…。

心に迷いが生じたフランチェスコ、2007年ヴィンテージは一部のワインを逆浸透膜法(詳しくはネットでお調べください!)を採用し醸造することに。程よくタンニンを除去した果実味豊かなワインは、マイオーロ史上初のバカ売れをしたそう(笑)。ですが、フランチェスコは、逆浸透膜がワインから生命力のようなものさえも奪ってしまったと感じ、丹精込めて作ったブドウを台無しにしてしまったと自身の選択を悔い、2度と使わないと心に決めたそうです。

今回届いたのは、当然のことながらバカ売れしなかった方(笑)のテクノロジーに頼らない伝統的な造りをしたものになります。

2004年と2007年は早々になくなることが予想されますし、2005年と2006年も2~3ヶ月以内には終わってしまうと思われます…。お気を付けください!

錚々たる名前のレストランでソムリエとして働き、彼が店を去る際には、ナチュラルワインがそのお店のワインリストに必ずねじ込まれていた…そんな伝説を持つアンドレア ウゴロッティが、奥さんダニエラの故郷であるアブルッツォ州のピアネッラ(ヴァレンティーニやデ フェルモのいるロレート アプルティーノの隣町)で始めたワイナリー、コッレ フローリドからも新しいワイン&トマト瓶が届いています!詳細は下記の通りとなります。

エヴァ2019年:2019年に生まれた次女エヴァの名を冠したワイン。イル ポスティーノと同じくトレッビアーノで造るワインではあるのですが、エヴァに使われているのは海にほど近いゾーンにある、砂質土壌の高樹齢の区画のブドウ(このヴィンテージを最後に持ち主はブドウ樹を抜いてしまったそう…残念!)。ポスティーノと比べると、よりオイリーでメントール的芳香性に富んでいるとアンドレア。200本入荷

ラ レーナ2019年:長女レーナの名を冠した、モンテプルチャーノで造るロゼ(DOC申請をしていないので、チェラズオーロと呼べません…)。このワインを仕込み始めてから3ヴィンテージ目にあたるこの2019年でようやくアンドレアのイメージに近いワインができあがったそうです。抜栓直後は、やや還元気味で、ボトルによっては若干の炭酸を感じるが、5分もすれば塩気などの、このワインが内包する個性が余すことなく表出してくるそう。360本入荷

ロッソ サルヴォ2019年:2019年ヴィンテージから、エルバ サラータの樽熟成期間を長く取り、トップキュベ的位置付けのワインにすることにしたため、アンドレアは同時によりシンプルな赤も造ることに(「とはいえ、モンテプルチャーノなので相変わらず渋いし、酸もしっかりだけど…」とアンドレア)。約1週間の醸し醗酵を行い、大樽&古小樽での熟成。900本入荷

ペッツェットーニ ディ ポモドーロ:そのまま訳すなら、ズバリぶつ切りトマト(の瓶詰)。恐らくですが、エヴァの出産等もあり手が足りなくなることも見越して、極少量しか生産しなかったようで、日本にも78瓶のみの入荷となります。

イル ポスティーノ2018年も、トレッビアーノってこんなにグリーンな香りしたっけ?ってくらい香りも味わいも開き切ってますし、エルバ サラータ2017年も“心優しく力持ちな男子”をオータはイメージしてしまったステキな味わいになっております!こちらも是非!!

ヴァッレ ダオスタのメゾン モーリス クレタがプティ アルヴィンで造るワイン、リー2018年が終売しましたので、2019年をリリースします。肉感的だった2017年&2018年と比べると、よりタイトで直線的といえるかもしれませんが、余韻は相変わらず長いワインです。420本入荷。

一族郎党の仲の良さ&団結具合がハンパないことが容易に見て取れる一家総動員ワイナリー、イル カンチェッリエーレアリアーニコ2017年が終売したので、2018年をリリースします。アリアーニコとは思えないほどの軽やかさを備えたワインです。

ジョヴィアーノと3ヴィンテージあるタウラージも是非いいいい!!

オータ認定ワイン世界遺産(非公式)なデ バルトリが、パンテッレリーア島の2番生りのズィビッボ(モスカート)で造るワイン、インテジェル ズィビッボ2016年が終売したので、2017年を出します!彼らのワイナリーがある地域名であるブックラムは、古いアラブの言葉で“ブドウ畑の父”を意味します。この名前からも、ブックラムという地域が、2000年以上に渡るブドウ栽培&ワイン醸造の歴史を誇るパンテッレリーアの中でも“選ばれたゾーン”であることは容易に想像できる気が…。そのブックラムで獲れる1番生りのブドウを天日干ししたもので造ったのが、ブックラム パッシートなわけですが、(ブドウ栽培がおこなわれている世界の大半の地域では、熟すことが非常に困難な…)2番生りのブドウも、パンテッレリーアでは11~12月くらいまで待てば、それなりに完熟するそう。その2番生りのブドウにアンフォラで長期間の醸し醗酵を行わせたのが、インテジェル ズィビッボになります。外見的にはやたらキュートなので誤解されがちですが、中身もしっかり詰まったワインです!

トスカーナのキラキラ家族パーチナがヴィン サントの様な製法で造るヴィン サントと呼べないワイン、ラ ソルプレーザの2009年が終売したので、2010年をリリースします!2003年と2006年以降の彼らのヴィン サント(?)は、酷暑で“ヴィン サントの母(代々受け継がれる、ヴィンサントの樽にたまった澱)”がお亡くなりになってしまったのか、アルコール醗酵を早々にボイコットするようになり、ヴィン サント デル キャンティDOCで規定されている最低アルコール度数(15.5%)に達することができないため、ヴィン サント デル キャンティDOCではなくソルプレーザ(サプライズ)という名前でリリースされています。今回リリースする2010年も、アルコール度数は10%程度と低めで、非常に甘いことが予想されたのですが、いざ飲んでみるとそれほど甘く感じない…。他のヴィンテージよりも、酸化的熟成由来(ヴェッキオ サンペーリ的な…と言いかえることも可能かと!)のニュアンスが突出していて、甘さが良い感じでマスキングされているようです。美味しいですよぉ!

アブルッツォのキラキラ家族、デ フェルモからはオイル、パスタ、ひよこ豆、小麦粉(!!)が入荷です!どの商品も、極少量の入荷となりますので、一瞬で終わってしまうと思われます。

そんなチマッとした量の食品だけで引き取りをかけるはずもなく、当然のことながらワインも一緒に届いているわけですが、このワインを紹介できるのはいつのことやら…(涙)。また日本だけでしか飲めないワインだったりするのですが…。早くお披露目するためにも、絶賛販売中のワインたちをよろしくお願いします!

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

文:太田久人

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