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2011-03-20

義捐ワインの内容 その1 ピエモンテ

ピエモンテ州

Trinchero トリンケーロ
提供ワインは、a-iuto!2006 60本
Rosso del Noce 60本です!
さすがです、永遠の独身貴族エツィオさん、くれる本数も男前です!

ワインの内容は僕が決めて良いとのことだったので、やはり”助けて!”という意味のアユート!は入れることにしました(不謹慎と思わないでくださいね)。このワインの誕生秘話に関してはこちらを見てみてください。
それと、価格に比較したら何倍もの価値が中身にあるロッソ デル ノーチェはこの機会にいろいろな方に飲んでいただければと思い選んでみました。彼が造るバルベーラの中でもトップキュベにあたるヴィーニャ デル ノーチェというワインがあるのですが、とある事情で残っていた、Barbera d’Asti DOCとしてボトリングできない、97,98,99,01という良年のヴィーニャ デル ノーチェをブレンドし、ボトリングしたものがこのワインになります。はっきり言って、偉大なワインです。
彼は今回、120(60+60)という数字にはこだわっていました。イタリアでは原発での作業に命がけであたっている人たちの数が120人と報道されていたようで、その人達に敬意を表して120本としたかったのだそうです。
「今回こうむった被害を考えたら、ないに等しい数字(本数)かも知れないけど、俺も何かの形で少しでも協力したかった」とのことです。

Ezio Cerruti エツィオ チェッルーティ
Sol Moscato Passito 2004 36本
彼は、畑で天日干しにした(ですので太陽を意味するSolという名前なんです)モスカート種(マスカット)で造る、甘口ワイン1種類のみを造る生産者です。
甘いワインはどうしてもヴィンテージによる差が希薄になりがちなのですが、彼のワインは毎年味わいが全然違う。天日干し(つまり雨ざらし風さらし)という手法が、ブドウの干されていく過程の気象的な特徴さえもブドウに強く反映させるからなのかなぁと。
詳しくはこちらを。
彼のコメントですが、「それ(今回のプロジェクト)、俺も乗った!!36本で!!」とのことでした。

Canonica カノーニカ
提供ワインは、Barolo 2005 36本
”バローロの良心”とでも呼びたい造り手です。値段も味わいも尊大なことが多いバローロというワインにあって、値段はお手頃、味わいは素朴だけど深い。DOCGバローロという、しがらみから抜ける最初の造り手は彼だと確信しています。
こちらに少しだけ彼のことが書いてあります。まだちゃんと出会ったいきさつとかを紹介してなかったんですね。いつか必ず書きます!

Francesco Brezza フランチェスコ ブレッツァ
Barbera del Monferrato 2009 12本
Grignolino del Monferrao Casalese 2008 12本
Monferrato Freisa 2009 12本
そこらへんのなんちゃってビオディナミストとは一緒にして欲しくないほんまもんのビオディナミスト。
何番調剤を使って、月の満ち欠けを見ながら農作業を進めるというような方法論の部分ばかり取り沙汰されますが、本来は農場経営のあり方(ひとつひとつの農場は独立した有機体とみなされ、自給自足を実践もしくはそれを指向するべきという考え方)などを問う、極めて哲学的なものだったりします。
こちらに少し書いてあるように、ほぼ自給自足と言える生活、循環型の農業を実践しています。
僕自身は信仰とか全くと言って良いほど縁がないのですが、彼の穏やかさは信仰に身を捧げている人と同質のものを感じます。
サノのおばちゃんがリアルワインガイド(33号)で、”常に何かと戦っているような”、と僕のワイン人生について表現していますが、半分自ら戦いに行っていて、半分は巻き込まれる(リングに引っ張り上げられる感じでしょうか)といったところかと・・・。
とはいえ、徳の高いフランチェスコは僕ほどは争いに巻き込まれることってないんだろうな・・・。

Aldo Bianco アルド ビアンコ
Barbaresco 2006 36本
現役のバルバレスコの造り手としては最長老のアルド爺による、バルバレスコ界最強のコストパフォーマンスワイン。この価格でここまで真っ当で、滋味深いバルバレスコがあったら教えてください。
「困っている方達のお役に立てるでしたら、喜んで参加させてもらいます」とのことでした。
こちらのワインは先日入港したコンテナーにあるので、4月上旬以降の出荷となります。

Vacca ヴァッカ
Dolcetto d’Alba 2006 ドルチェット ダルバ 36本

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