造り手からのオッティマーナ感想文 アリアンナ オッキピンティ
こちらも機上で完成させました、アリアンナ オッキピンティの感想文です!TGVを待っている間にアップします!文章の訳自体は、それほど難しくはなかったのですが、ニュアンスを取り込むのに苦労しました…。恐らくですが、彼女が感想文と一緒に送ってきた写真を見て、再度読んでいただければ、よりイメージが膨らむかもしれません。
では行きます!
日本は、日出ずる国って呼ばれてて、私の住むシチリアもまた、太陽に恵まれた土地として知られているわ。
シチリアから離れるというのは、私にとっては簡単な事ではなく、すぐにイブレイ山地、流れる空気、我が家、そしてその前に広がる風景などが恋しくなり、それらを想うたび、自分が遠く離れた所にいるって実感するの。だけど、日本人て日本がまるで私たちの故郷であるかのように感じさせてくれるし、彼ら(日本人)の家は、私たちの家でもあるかのように、彼らは私たちを迎え入れてくれる。こんなにも離れた土地で私が感じる、幸福感とない交ぜになった平穏、安心感の強さたるや…。(イタリア、ないしシチリアとは、)あまりにも違く、そしてあまりにも心を捉えてやまない日本…。
その完全主義ぶりや正確さ(精確さ)は圧巻ね。彼らの1/1000でもいいから、それを私の中にも取り込みたいし、彼らが私たちに感じさせてくれるような感情のひとかけらでもいいから、他者にプレゼントしてみたいって思うわ。日本ほど、与えることは、受け取ること以上に、自らに喜びをもたらすということを理解している国民て、世界中のどこにもいないんじゃないかしら。
日本に始めて来た時、いい意味でたっくさんの事に驚かされたけど、3回目の来日だった2015年2月の来日の際も、同じ事が起こって…またしてもアングリしちゃったわよ。
日本人は、彼らのジェスチャー、笑顔、驚き顔で、私たちが自分たちのことを重要人物なんだと、1週間くらい勘違いさせてくれる。わざわざこんな遠い所にまで来てくれてありがとう!って体全体を使って表現してくれる。彼らが、私たちの仕事がどれだけ素晴らしいものだって思っているかを、ほんとふとした気遣いの中にも忍び込ませてくれている。何が私たちをワインへと駆り立てているのかを知りたくて、私たちの事を深く見よう(理解しよう)と努力する…本質に近づくためには、それが重要だってことをちゃんと理解してるってことなんだと思うの。
物事の表面的なところにとどまることなく、ありとあらゆることに関して掘り下げ、必死に研究追究し、ベストを尽くそうとする…まるで明日は来ないとでも思っているかのように…。
日本には、ヴィナイオッティマーナのため、ヒサトに会い、彼の酔狂に付き合うために、そして私たちのことを応援してくれている人たちに出会うために来てるんだけど、それまではここまで密に付き合うことのなかった、他の造り手たちと一緒の時間を過ごすためっていうのもあるの。
日本で、私たちのグループ内のエネルギー(絆)は、確実に強まったわ。
私たちのワインの中、そして私たちの自然との関わり方の中にもあるような、極々ナチュラルなエネルギーが、グループの中にあって…一緒に一生懸命過ごして、必死に冗談言い合って、一緒に真面目に考えて、本気で議論しあって、そして相手に対してマジで怒ったりもして…まるで明日は訪れないかのように…。
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