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2020-09-17

【新入荷】2020年9月その2(Cerruti、L’Acino, Possa)

Mr.モスカート、エツィオ チェッルーティの辛口モスカートの酸化防止剤無添加Ver.フォル ゼロ2017年が再入荷です!実はこのフォル ゼロ、今年の4月には日本に届いていたのですが、兄弟分であるフォル2017年(少量の酸化防止剤を添加したVer.)の在庫を減らす目的で、弊社倉庫への入庫を控えておりました(笑)。糖分が最も上がった区画のものをゼロに使うとの事なので、ノーマルとゼロは、似て非なるワインとも言えるかもしれません。ワインに輪郭や抑制を求めるのでしたらノーマル、逆に自由を追求するのでしたらゼロを!

畑で天日干ししたモスカートで造るワイン、ソル2010年ヴィンテージが在庫僅少になってきました…。早々に終わることを祈願しつつ、若干先走り気味に2011年をリリースすることにします!2010年は、貴腐のついた年にだけ造られるワイン、ソル ボトリティスも仕込んだくらいですから、ブドウを干している間に雨の日も何日かあったのだと思います。そのせいか、ワイン自体(ソル2010年)も少々陰があると言いますか、やや内向的な雰囲気のワインとなっていますが、2011年は天日干し期間にも太陽に恵まれ、明るく、外向的な味わいがあります。飲み比べたら、すっごい楽しいんだろうなぁ…。2010年が売切れる前に是非!

そして、2011年と一緒に入荷しておりました、ソル2006年のスペシャルヴァージョン、ソル2006年 “10 anni” (ディエチ アンニ)もリリースします!オータの記憶が確かなら、2007年秋にエツィオのところへ2回目の訪問をした際、「甘口ワインと酸化防止剤」的な話題になりました。一般的には、残糖分のあるワインに酸化防止剤を添加しないと、保管状況によっては瓶内で再醗酵したり、バクテリアが動く可能性もあるため、酸化を恐れ、ワインとしての安定を求めるのなら、ある程度の量の酸化防止剤の添加は必須だと考えられています。エツィオが、このことに関する僕の考えを聞きたがったので、2つのワインの話をしました。

ひとつ目は、ラ ビアンカーラのレチョート リゼルヴァ1999年。オータ的には、ラ ビアンカーラ史上最強の甘口ワイン。ノーマルのレチョートは、大樽で3年熟成の後ボトリングされるのですが、1999年ヴィンテージは全量をボトリングせず、一部のワインを小樽2つへと移し換え、夏場には気温の高くなるガレージのような場所で更に4年追熟させ(その間ワインの補てんも行わず…)、酸化防止剤完全無添加でボトリングしたものをリゼルヴァとしてリリースします。

ふたつ目はMr.酸化とでも呼ぶべきワイン、デ バルトリのヴェッキオ サンペーリ!ワインの世界で“酸化”というと、ネガティヴに捉えられることが多いけど、酸化してても美味しいワインってあるよね!の一例として挙げました。

レチョート リゼルヴァもヴェッキオ サンペーリのどちらも、過酷な環境で熟成させることで、酸化に対する耐性を身につけたワインであるという共通項もあったりします。

そんな話をした後、エツィオは熟成中のソル2006年の樽1つを指さして、「じゃあ、この樽はオータさんのってことで!今後一切補てんとかもしないで、収穫から10年後の2016年にボトリングすることにしようぜ。」

225リットル入りの樽を使用しているので、ハーフボトルで約600本生産できるはずなわけですが、いざボトリングしてみたら380本だったとの事…。つまり1/3以上のワインが蒸散した計算に…。

けしかけてしまった責任をとって、エツィオが売ることにした全量300本が届いております(残りの80本は彼のプライベートコレクションに…)。この瞬間、ソル2006年のノーマルと“10 anni”を飲み比べているのですが、どちらもおいしいいいいいいい!

ノーマルは、香りはフルーティーではあるのですが、味わいにある種の硬さがあるのに対して、“10 anni” は香りに果実をほとんど感じないのに、味わい的には全ての要素が継ぎ目なく主張しているのにフレッシュな酸があり…。サイコーです! 絶賛販売中の微発泡モスカート、リフォル2017年も残り300本を切りました!こちらも終売次第、2018年をリリースさせていただきます!

カラーブリアのラーチノからは、2019年ヴィンテージのカジュアルライン白2種が届いております!ディーノ達が自ら植えたブドウをメインに使用しているコーラ ビアンコ2019年が2400本、ポッリーノ国立(自然)公園内の、標高650mにある畑のグレーコ ビアンコで造る“ロバの鳴き声”という名のラーリオ デル アージノ2019年が1200本入荷です!どちらも1~2ヶ月以内に終売することが予想されます…。コーラ ビアンコ2019年は、次回入荷予定ありませんが、ラーリオのほうは同量が再入荷予定です!

そして絶賛好評販売中のマルヴァジーアで造るワイン、ジラモンド2018年も残り240本ほどとなっております。終わり次第、2019年をリリースさせていただきます!

ラーチノの赤ワインも是非!

チンクエテッレの希望の星、ハイディ ボナニーニのポッサからは2019年ヴィンテージのワインも届いたのと、いくつかのワインが売り切れ(ないし売り切れ間近…)ましたので、新ヴィンテージをリリースします!

まずは新たなワイン、ヴィーノ ビアンコ フリッザンテプリンチペ ヤコポ(ヤコポ王子)2019年!チンクエテッレの希望の星にとっての希望の星、愛息ヤコポの名を冠したワイン。チンクエテッレ同様に、ブドウはボスコとアルバローラ。24時間のマセレーションの後、ステンレスタンクで醗酵、残糖が20g/l程度になった段階で温度を下げ醗酵をブロック、翌年1月にボトリングし、残糖を活かして瓶内2次醗酵を促したワインになります。180本入荷。

アルバローラ主体でボスコを補助品種として使用したワイン、エル ジャンク2019年は600本、ポルトヴェーネレの目と鼻の先にある島で、チンクエテッレとは土壌特性の異なるパルマリア島のヴェルメンティーノ、トレッビアーノ、アルバローラで造るパルマエア2019年は120本のみの入荷となっています。

チンクエテッレは2015年が終売しましたので2016年を。

赤ワイン(ウ ネイグル)をシャッケトラのヴィナッチャでリパッソしたワイン、ヴィン デイ ヴェッチの2013年が終売間近という事で、5年ぶりに仕込んだ2018年ヴィンテージをリリースします!このヴィンテージより、ボトルサイズが375mlから500mlに変更となるのですが、価格は据え置きにてリリースさせていただきます!

そして待てど暮らせどなかなか売り切れない(涙)甘口ワイン、シャッケトラリナシタ新ヴィンテージ(2011年2014年)もリリースします!!

ついでにノーマルよりも2年長い樽熟成を施したシャッケトラ リゼルヴァの2009年も出しちゃいます!

ゴムボートで海に出るのを趣味にしているご近所造り手のステーファノ レニャーニ、チンクエテッレのほうに出向いた時は、毎回ハイディの畑を海から見上げるそう。チンクエテッレの中でもより過酷な場所にあるハイディの畑。栽培放棄されて、森化してしまったところを徐々に購入し、石壁を組み直して再びブドウを植えている様が下からも見て取れるそうで、「彼(ハイディ)は、マジ英雄だと思うよ。」とステーファノ…。

そんな英雄ハイディのワイン&リキュールに皆さんの清き一本を!

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

文:太田久人

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