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2008-01-27

1/22フェリチタにて

和歌山の、畑を持ち自ら野菜を育て、泊まる所もあるという、イタリアでは良くあるけどまだ日本ではそうそうお目にかかることの出来ないようなスタイルのお店、リストランテ アイーダの小林シェフ御夫妻が上京されたので一緒にフェリチタに。

一部の節度を知らない酒飲みのせいで、飲酒の罰則等が厳しくなって、ますます世知辛い世の中になっていく中、美味しいものを食べて飲んでも泊まる所があるから大丈夫、というアイーダさんのようなお店が大人の新しい遊び場(レジャー施設)として定着してもらえると日本も地方が元気になってくような気がします。ヨーロッパでは、星付きのレストランがど辺鄙な田舎にあるなんてことはざらで、来る人たちの休日の小旅行の目的そのものがそのレストランでの食事だったりします。日本人も遊園地や複合施設など、”与えられた箱”の中で遊ぶのではなく、”何もしない”こととか、生きていく為には避けて通れない”食べる”という行為を貪欲に楽しむこととかに意義を見出してくれればいいのですが・・・。

で、この日の食事とワインですが、素敵でございました。
アニョロッティ(サトイモ??と肉の詰め物?)、オリーヴと木の芽のペーストで和えた鴨の冷製パスタ、トリッパは秀逸でした。
ワインはといいますと、イタリア料理屋ではないのでは?というような流れから、最後はガツンと、って感じで楽しませていただきました。常々言っていますが、フェリチタのワインリストはその手のワインの品揃えという点でいうのなら、日本一ではなく、世界一なのではないでしょうか?

プレヴォーの2000年から始まり、
シュレール シルヴァーナー2001 ようやく開いてきた?
ピノ・ブラン H 2003(だった??) 美味しかった。
KLⅢやこのワインはピノ・ブランという品種のワインとしては最強なのでは?もっとも、リースリングも最強ですが。
リースリング フェルシ(+ク?)ベルグ2005 将来楽しみ
アイシベルグ2003 既に超美味しい
Stich 1998 リースリングという噂、タイバーネに似ていると最初に思ったけど、もっと似ているワインを思い出した。モンテヴェルティーネが1992にだけ造った、サンジョヴェーゼの貴腐の白ワイン、Thea di Maggioがそれ。
PinotNoir Bild. 最高!彼のピノを飲むといつも、ブルゴーニュもっと頑張れ!と檄を飛ばしたくなる。
アンジョリーノのトカイロッソ2003 ビックリするほど落ち着いていた。もっと時間がかかると思ったのに。すっごい美味しかった。
パーネヴィーノのカンノナウ2ヴィンテージ、SikistosとPerdacoddura。Skistosは本当においしくなったなぁ。
で、最後にアイーダの小林さんがハンドキャリーで持って帰ってきたフランクのコンタディーノ4のマグナムで締める。この日は揮発酸のニュアンスが若干強く感じたけど、美味しかった。アルコール度数15%を超えるとは思えない飲み心地。

最近(というか元々、だけど最近はすぐに)飲むと寝ちゃうのでですが、この日も落ちてしまいました・・・。昔は生活自体が夜型だったせいで、起きるもの遅かったからか、夜も起きていられたのでしょうが、遊人がいるので朝普通に起きるようになってからというもの、よく爆死してしまいます。
今年の元旦は羽子板で負けてもないのに顔に落書きされちゃうし。
遠方からのお客さんがいてもそうだった自分に少々がっかり。

僕自身もまだ行った事ないので、今度大阪方面行く時はアイーダさんには是非お伺いしたいなぁ。
御興味がある方はこちら

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