【新入荷】2015年5月その1&2(La Biancara,Davide Spillare,Frank Cornelissen,Pacina)
レチョート用に干されたガルガーネガとアンジョリーノ マウレ
イタリア出張前は、いつも全てがギリギリな感じなのですが、今回は出張10日前にして、今回訪ねる56造り手(!)のうち54軒には連絡済み、飛行機計6便も押さえ、レンタカーも3ヵ所で手配も済み…。あとは、未着の5造り手のオッティマーナ感想文の訳と、不在中に到着する3コンテナー分の紹介文と、オータの事務所移転(会社事務所から自宅漫画ルームへの…)残すのみ!!!仕事に目途が立つだなんて、ここ最近味わったことのないので、非常に嬉しいです!!
では5月の新入荷案内、行きます!!今回は2週分のご紹介となります。
お待たせいたしました、サッサイアが届きましたぁぁぁぁぁ!!!2013の最終在庫1980本です。瞬間的に消滅すると思いますので、お気を付けください!
運送会社経由で受け取ったインヴォイス(僕がすぐに支払わないとわかっているからか、面倒なのか、直接送ってきません。笑)に頼んでもいないし、オファーもなかったワイン ピーコ2013の名が…そういえば、2014春にセラーで飲んだような飲まなかったような…。3つのクリュをブレンドしたノーマルキュベと、クリュ物が届いています。2014年ヴィンテージですが、甚大な雹害により収量も激減、ブドウもそのレベルにないと判断し、ピーコとサッサイアは生産されず、白ブドウは全てマシエリとして仕込まれました。日本向けに、アンジョリーノは15.000本を確保してくれているそうなので、今年も極端なラ ビアンカーラ飢饉は避けられそうです。すでにマシエリ4800本が、セラーを旅立っていますので、2-3か月後にはリリースできると思います!!
メルローは、2011年を飛ばして2012が先にリリースされることに。恐らくですが、2011はまだ樽の中で熟成中かと…なにせ潜在アルコール度数17%以上のモンスターワインですので…。近年のアンジョリーノの赤ワインは、リリースしたてから素晴らしい飲み心地があると思うのですが、2012年のメルロー&ソ サン(まだ08&10が弊社倉庫にあるので、リリースは…1年後くらいを目指します!)は、本当に最高です!
ダヴィデ スピッラレからは、クレスタン&ルーゴリ2013の現地在庫全てと、醗酵が終わらずボトリングを先延ばしにしていたロッソ ジャローニ2013(メルロー)が、各600、750、360本届いています。ロッソの出来にはダヴィデ本人も満足しているようです!!
そしてオッティマーナ東京でも大人気、用意していたワインも一瞬にして無くなってしまった、フランクコーネリッセンのワインも入荷です。マグマ10(2012)とムンジェベル ビアンコ2013が、それぞれ24&54本再入荷、ムンジェベル ロッソ2013のノーマルキュベとクリュ物3種類が新しく入ってきました。コンタディーノは、難しいこと言わずに適当に楽しもうよ!的ワイン、マグマはフランクのエゴの権化のようなワインと言えると思うのですが、エトナという土地、ネレッロというブドウ、そしてそれをワインで表現しようとする造り手のことを考えた時、ムンジェベルこそがフラッグシップ的ワインとして認識されるべきだと、最近のフランクは考えているようです。少しでも手軽に手に取ってもらえるようにということで、彼にとって最大のマーケット3ヵ所に対して、ムンジェベル ロッソの値下げをしてくれました!!!というわけで、今回のワインは5000円を切っています。価格考えたら、ほんとすんばらしいワインですよ!!
に対して、クリュの方は若干お高くなりました。標高や土壌特性などの点で多様性に恵まれたエトナは、ゾーンごとにワインの性格が全然変わるんだとフランクは力説します。実際、他の造り手達と協力して、ゾーニングを始めているそうで、将来的にはブルゴーニュやバローロのように、クリュでエトナのワインが語られる日が来るはず!!とフランクは言います。で、各クリュの特徴ですが、
*CS(ChiusaSpagnolaキュウザ スパニョーラ):ソリッキアータ村にある、1930年代に接ぎ木することなく植えられた畑で、標高は620mと比較的低い立地。周りを溶岩流が固まってできた岩に囲まれた土壌のためか、強いタンニンが特徴。マグマを生み出すパーセル、バルバヴェッキも、標高こそ違えど、同じ村の同じ土壌特性の畑。
*MC(MonteCollaモンテ コッラ):エトナ山の向かいにある、モンテ コッラの南西むきの急な斜面にテラス状にある、1940年代に植えられた畑。濃密でヴォリューミーなワインができる。
*VA(VigneAlteヴィーニェ アルテ):フランクが所有する最も標高の高い3つのパーセル、タルタラーチ、バルバヴェッキ、モンテ ドルチェのブドウで造られる。どの畑のブドウ樹も接ぎ木をしていない。
各クリュとも、84本の入荷ですので、ピーコのクリュ物同様に畑ごとの差異を見ていただきたいので、各1本ずつで1セットとするセット販売にし、フランクのワインは全て限定ワインとさせていただきます。
トスカーナのパーチナからも、ワインが色々入荷です!
まずは元キャンティのパーチナの2010年!2009年は、肉感的で非常に分かりやすい美味しさがありましたが、今回の2010は09比べると派手さには欠けるかもしれませんが、よりシリアスな側面がありつつも、すでに抜群の飲み心地を備えています!!そして、チリエジョーロの特徴を知ってもらいたいというコンセプトから生まれた、チリエジョーロ13と、醗酵初期段階のサンジョヴェーゼのモストを一部取り出して造るロゼ、ローザ ディ パーチナ13も、それぞれ360&600本入荷です。2014春の段階では、醗酵が完全に終わっていなかった両ワインですが、夏を過ぎて落ち着いたようです。どちらも酸化防止剤完全無添加。僕も樽からしか飲んだことがないので、非常に楽しみです!!そして、今回のパーチナ的目玉ワインが、La Malena(ラ マレーナ)ならぬ、La Piccola Malenaラ ピッコラ マレーナ2012です! 2012年は、彼らのシラーにとっては厳しい年で、例年ほどの凝縮感は得られず、結果ワインも軽い仕上がりになります。ステーファノは、そのワインが例年ほどのレベルにはないと判断し、ラマレーナとしてリリースしないことにします。名前どうしよう?と相談も受けていたのですが、とある日ステーファノからメールがあり、
「ヒサト、いい名前思いついた!!小さいラ マレーナで、ラ ピッコラ マレーナ!まんまだけど、嘘偽りなくて、パーチナっぽいかなぁって思うんだけど…。」
はっきり言って、圧倒的なコストパフォーマンスです。毎度のことながらですが、全量約2000本を買い占めました!!ガンガン使って頂けると嬉しいです!!
パーチナ印のチェーチ(ひよこ豆)とファッロ(スペルト小麦の玄麦)も入荷です!
文:太田 久人
125 nuovo15.05.12
【新入荷】12月その1 (Vodopivec, Davide Spillare, Gravner, Fonterenza, Santa Maria, De Fermo, Natalino del Prete, Stefano Berti, Pierpaolo Pecorari, De Bartoli) 【新入荷】2020年4月その3(Case Corini、Davide Spillare、Massa Vecchia、Sabadi) 【新入荷】2019年11月その3(Davide Spillare、Lasserra) 【新入荷】2018年7月 その1(Davide Spillare、Podere Le Boncie、Barbacarlo、Ezio Cerruti) 【新入荷】2017年9月 その4