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2020-10-06

【新入荷】10月その1(Panevino、Gravner、Lasserra)

イタリアからもパーネヴィーノ2019年ヴィンテージのワインが届きましたぁ! 突然ですが、ラベル上での自己紹介のしかたが変遷している事にお気づきの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

初期のパーネヴィーノのラベルには、Gianfranco Manca Vignaiolo in Nurriジャンフランコ マンカ:ヌッリでブドウ栽培をする者(←変な訳に思われるかもしれませんが、これが適切だと判断しました)だったのですが、今現在はVignaiolo sulla Terra(“地球で”ブドウ栽培をする者)に…。

ボトリングを始めた当初は、自身が暮らすヌッリ村にだけ畑を所有し、そこで獲れたブドウを醸していましたが、2011年から隣村の畑(後述のオンナ)を借り始め、2015年は甚大な雹害で大半のブドウを失ったため、ヌッリから遠く離れた土地で獲れたブドウを初めて醸すことになり、2017年は近隣の農家にジャンフランコが理想としているような農法(特に農薬散布の質(硫黄)とその回数(1~2回))を実践するようお願いし、そのブドウを買い上げてワインを造り…。

2018年の“生産量ゼロ”を経験し、「収量が多いとか少ないとかじゃなくて、ブドウをちゃんと賜れること自体がすでに奇跡なんだと痛感したよ。このあたりの2018年ヴィンテージは、俺よりも農薬散布をしっかりした人でさえ、雀の涙のようなブドウしか獲れなかったくらい天候的に厳しい年だったんだ。もちろん、うちみたいにゼロではなかったけどね(笑)。とはいえ、彼らがかけたコスト(農薬代+人件費)がペイできるほどの収穫があったかって言われたら、怪しいところだよね。だったら、(農薬をほとんど使用しないという)自分の主義主張を曲げてまで、雀の涙のブドウに固執するのではなく、「悲しいけど、そんな年もあるよね。じゃあ今年の収穫量ゼロってことで!その代わり、ブドウをたくさんプレゼントしてくれた年に、たくさんワイン仕込んじゃおっと!」くらいに思っておいた方がいい気がしてきたんだよね。」とジャンフランコ。

というわけで、彼の今後のアイデア(パーネヴィーノにとっての理想形?)としては、近隣の農家から買い上げるブドウでカジュアルなワインを、そしてヌッリにある勝手知ったる自社畑のブドウで醸すワインは若干熟成期間を長く取るようにして、より“エクスキューズの少ない”ワインを、そして近隣ではないけれどもサルデーニャを代表するワインを産する地域に信用のおける農家なり出物の畑があった際には、そのブドウを買うなり畑を借りるなりして、そこのブドウからもワインを造り…。近隣ではない地域のブドウを扱うことで、2015年や2018年のような年にはリスクヘッジにもなり得る…。でもそれらを実現するためには、セラーの拡張も、人員確保(まずはイザッコ画伯がちゃんと手伝ってくれるようになること…)など、いくつかの条件が整うことが必須…。どうやら、これからのパーネヴィーノも、僕たちの事を飽きさせることはなさそうですね(笑)。

今回入荷した8つのワインですが、詳細は下記の通りとなります。

オンナ ビアンコ2019年: ワイナリーがあるヌッリの隣村セッリにある、オンナと呼ばれる区画のトレッビアーノ、ヴェルメンティーノ、ヴェルナッチャで造る白(2011と2013はこれらのブドウを使ってビッルッケを造りました!)。マセレーションも2~3日間と短期間にとどめ、“角のある”酸を和らげるために、木樽で残りの醗酵と熟成を行ったワイン。420本入荷

…ティーノ 2019年: サルデーニャ島北東部の、ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラDOCGを産するゾーンのヴェルメンティーノで造ったワイン。オンナ ビアンコ同様に、2~3日間のマセレーション、木樽での醗酵&熟成。420本

ブカンティ 2019年:近隣の農家のカリニャーノで造る、薄甘口?で、もしかしたら微発泡?なロゼ。収穫後、除梗し潰したカリニャーノを1晩マセレーションし、翌朝バルブを開けて自重だけで出てきたモストで造ったワイン。糖分を残したまま醗酵が止まりそうになっている事に気が付いたジャンフランコ、酵母君を元気づけるべく、ワインをダミジャーナへと移し、屋外の暖かいところに置いてみたものの、結局醗酵が完全にストップしてしまったので、ボトリングしてしまう事にします。過激な再醗酵&還元を防ぎつつも、瓶内2次醗酵への一縷の望みを繋ぐべく、珪藻土と目の粗いフィルターで軽い濾過をかけました。その結果、ボトルによっては微発泡だったり、発泡していなかったりするそうです。その点を予めご了承くださいませ!330

アッドーザ 2019年: ニエッドゥ アッドーザ(ないしニエッドゥ アッドース)という名の、赤ワイン用の土着品種を用い、ブカンティと同じ手法で醸したロゼワイン。こちらは、醗酵がとても早く進み、完全な辛口に仕上がっているとの事。330本

カダディエ 2019年: ブカンティ用にモストを取り除いた後の皮&果肉多めのカリニャーノで造った赤ワイン。果皮に対して液体が物凄く少ない状態なため、醗酵中に果皮がすぐに浮き上がってきてしまうので、通常よりも多い回数のピジャージュを行い、逆にそのピジャージュの頻度が早期の抽出を促すことに繋がったため、マセレーションも3-4日と短め。198本

バルバッドース2019年:ブカンティとカダディエの関係性と同様に、アッドーザのモストを取った後のブドウで造った赤。ただ、ニエッドゥ アッドーザは非常に果皮の厚いブドウなので、カダディエ以上に果皮が浮き上がると考え、(除梗し、潰した)少量のバルベーラ サルダとカニュラーリを混ぜ、液体の割合を増させた状態で醗酵を行います。BARBera sardaと‘ADDOSUでBARB’ADDOSU。恐らくですが、カリブ海のバルバドスを意識したのかと(笑)。420本

ボジェクロジュ2019年(L.RT1)&(L.RT2): “La voce della buccia(皮の声)”という名の、プレスして抽出したものだけをボトリングしたワインです。L.RT1は、ジャンフランコが栽培したブドウを醸したもののプレスワイン。L.RT2は、近隣の農家のブドウで造ったワインをプレスしたもの。L.RT1が840本、L.RT2が480本入荷

今回入荷のパーネヴィーノのワインですが、8種類全て限定ワインとさせていただきます!

ジャンフランコによると、2019年ヴィンテージは、よほどのことがない限りあと最低でも7種類のワインが出てくるそうですので、こちらも楽しみにしていてくださいね!

予期せぬ形で瞬間消滅してしまった、グラヴネルのリボッラ2009年が大量に再入荷です!数か月前のテレビ放映の余波がまだ残っているかどうか甚だ疑問なところではありますが、お味の方は天真爛漫で、素直で明るく、擦れたところもない、グラヴネルらしからぬほどに外向的な味わいですので、ガツンガツンお使いいただけると幸いです。

そして、皮ごとアンフォラで半年、液体だけの状態で更に半年、その後樽で丸6年熟成させるという現在のスタイルに初挑戦したワイン、リボッラ ルンク2003年(マグナム)が90本再入荷しております。また、リボッラビアンコ ブレグの2008年ヴィンテージ(マグナム)も併せてリリースします!その他にもマグナムボトルのラインナップを追加しておりますので、お見逃しなく!

ビアンコ ブレグ2008年、ロッソ ブレグ2004年、ルイーノ2003年もひたひたと在庫が減ってきております。今飲んでももちろん素晴らしいですが、5年10年と長いスパンで楽しんでいただきたいワインですので、そろそろ買いだめを始めることをおススメいたします!

取引先が増えたことで、オータ的には、

1.在庫が増えて大変

2.資金繰りが大変

3.各々への造り手への各種問い合わせの絶対数が増えて大変

なわけですが、そんなオータの苦労という名の傷口に、しれーっとしながら塩をぐりぐりとすり込む輩の筆頭格、イル ブオンヴィチーノ改めラッセッラからもワインが届いています。ドジなのか、ひたすら不運なだけなのか最早良く分からない母イザベッラのDNAを確実に継いでいる息子たちにもひじょおおおに苦しめ…もといイライラさせられております(笑)。なにしろ、ちゃんと書面(メール)で頼んだことさえできないという…。インヴォイスはいい加減。日本に輸入するためには分析表は必須な事は知っているはずなのに、到着直前まで分析機関にサンプル送ってない。分析表出来上がったよ!って送られてきたのを確認したら、必要な項目が抜けている。そして分析表とインヴォイスの整合性が取れない(違う名前になっているんです!)…。

こんなつまらないことが原因で、真面目に取引やめようかと考える僕がいたりして…(笑)。

と余談はさておき、今回届いたのは全て2018年ヴィンテージで、ブラケットで造るアキッレ(三男)が900本、ドルチェットで造るアウグスト(次男)が390本、モスカートで造るパッシートのターツィオ(四男)が240本入荷となっております。

念を入れて、全て限定ワインとさせていただきます!ジャムもワインくらい瞬殺してくれればよいのですが…(笑)。皆さんの清き1瓶を!

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

文:太田久人
267 269  nuovo20.09.17

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