造り手紹介 Colle Florido / コッレ フローリド

造り手：Colle Florido / コッレ フローリド
人：Andrea Ugolotti, Daniela Ugolotti / アンドレア ウゴロッティ、ダニエラ ウゴロッティ
産地(州)：アブルッツォ
ワイン：Bianco Il Postino, Bianco L.Eva, Rosato La Lena, Rosso Salvo, Rosso Erba Salata
所在地：Via Valle Pelillo 2530, 65019 Pianella PE – Italia< map>
Web：https://www.colleflorido.it/

アブルッツォ州で最も人口が多い街ペスカーラ(人口約12万人)から西に15km、ピアネッラという人口8600人ほどの村で、海抜約250メートルの丘のにあるアンドレアとダニエラ夫婦の2人で営まれるコッレ フローリド。

アンドレアは元ソムリエで、大好きなアウトドアスポーツに時間を割くために、キャリアの後半はハイシーズンの高級レストランを渡り歩く“流しのソムリエ”をしていました。常に引く手あまただったアンドレアが、お店から働いてもらえないかという依頼を受けた際に彼が提示した条件は、ナチュラルワインをオンリストすることでした。

ラ ビアンカーラのアンジョリーノ、パーチナのステーファノ＆ジョヴァンナ夫妻を筆頭に、多くの造り手たちから「イタリアで、もっともナチュラルワインへの造詣が深いソムリエ」と認識されていました。アブルッツォに移り住む前は、モンタルチーノに拠を置き、主にサンタ マリーアの手伝いをしながら、時々ソルデーラの手伝いもしていました。そんな時、パリに出稼ぎに行った際にパリの建築事務所で働くアブルッツォ出身のダニエラと知り合い、恋に落ち、子供を授かります。

パリでの生活に疲れていたダニエラと、農業という自然との関わりの深い仕事に就き、自身のワインを造りたいと考えていたアンドレアの思惑が一致し、アブルッツォに住むことを決め、2016年から醸造を始めました。畑は、彼らは3ヘクタールのブドウ樹を栽培しており、1.2ヘクタールを所有、残りの1.8ヘクタールを借りています。モンテプルチャーノの樹齢は25年、トレッビアーノは40年ほどとなります。

 

＜ワインラインナップ＞

 

●Bianco Il Postino (ビアンコ イル ポスティーノ)
品種：トレッビアーノ

ペスカーラの丘陵地帯にある樹齢40年のトレッビアーノで造られるワイン。アペニン山脈とアドリア海が近くにあり、吹き下ろす風で気温が下がるため、ブドウ栽培に最適な気候となっている。収穫後軽くプレスしたブドウを皮ごとの状態で一晩静置し、醗酵を促す。翌朝圧搾し、取り出したモストを一部ステンレスタンクで醗酵＆熟成させ、残りを木樽で醗酵＆熟成させる。

 

 

 

●Bianco L.Eva (ビアンコ L.エヴァ)
品種：トレッビアーノ

2019年に生まれた次女エヴァの名を冠したワイン。イル ポスティーノと同じくトレッビアーノで造るワインだが、エヴァに使われているのは海にほど近いゾーンにある、砂質土壌の高樹齢の区画のブドウ。持ち主がブドウ樹を抜いてしまったため、2019年ヴィンテージのみの生産。

 

 

 

●Rosato La Lena (ロザート ラ レーナ)
品種：モンテプルチャーノ

長女レーナの名を冠した樹齢25年のモンテプルチャーノで造るロゼワイン(DOC申請をしていないので、チェラズオーロとは呼べない)。早摘みするのではなく、きっちり完熟させて収穫したブドウをプレスし、モストだけの状態にして一部ステンレスタンクで醗酵＆熟成させ、残りを木樽で醗酵＆熟成させる。

 

 

 

● Rosso Salvo (ロッソ サルヴォ)
品種：モンテプルチャーノ

エルバ サラータをトップキュヴェ的位置付けのワインにするために、よりシンプルな造りを心がけたセカンドラインの赤。樹齢25年のモンテプルチャーノを約1週間の醸し醗酵を行い、柔らかい抽出で一度搾って皮や種を取り除いた後、大樽＆古小樽で熟成させる。

 

 

 

● Rosso Erba Salata (ロッソ エルバ サラータ)
品種：モンテプルチャーノ

『エルバ サラータ』は、毎年8月の収穫期にモンテプルチャーノの畑に咲く野生ニンジンの花に、祖父マリオが名付けた名前から。

樹齢25年のモンテプルチャーノを収穫し、手作業で軸から外す。潰さずに粒のまま木製の開放醗酵槽で醗酵を行い、柔らかい抽出を目指して途中の撹拌も出来る限り少なくする。そのまま約2週間ほど醗酵を行い、一度搾って皮や種を取り除いた後、木樽に移し替え、醗酵の続きと熟成。