【新入荷】2022年12月その1(Mlecnik,Vodopivec,Trinchero,Casa Coste Piane,Borgatta)
スロヴェニアの巨人ヴァルテル ムレチニックのシャルドネ2014とメルロー2010が終売間近ということで、シャルドネは2013、メルローは2種類ある2011ヴィンテージをリリースします!ヴォドピーヴェッツとムレチニックはほぼ時を同じくして、それまでは“完熟の向こう側”を追求していたところから、完熟以上には収穫のタイミングを引っ張らないことを決めた造り手同士。完熟以上に引っ張らなくしたことによって、ブドウの酸度が落ちず、その結果として色調が濃すぎないワインとなっていったわけですが、パオロの2013ヴィンテージ同様にムレチニックのシャルドネ2013も色がかなり濃いです!抜栓後は、やはり酸化を思わせる香りから始まるのですが、時間が経つほどにそのニュアンスが希薄になる点もパオロのワインと一緒。今飲んでももちろん十分に美味しいのですが、もっと熟成させた方が真価を発揮するヴィンテージなのかもしれません。是非こちらも定点観測してみてください!!
メルロー2011はノーマルタイプと、セレクツィアが!2011ヴィンテージのメルローの収穫時、樹や房によっては干しブドウ化したものが・・・。その干しブドウ化したものと普通に熟したブドウを選り分けながら収穫、普通に熟していたもので造ったのがノーマルタイプ、干しブドウ化したもので造ったのがセレクツィアになります。
ノーマルタイプは、濃密なのに滑らか。プロ入り即レギュラー入りが確実なタレント。セレクツィアですが、樽から試飲した時はそのあまりの濃さ&渋さに驚愕、柔らかくなるまでどれくらい時間がかかるのだろう?と思っていたのですが、その膨大な上にややきめの粗いタンニン、アントシアンが早々に重合し沈殿(バルバカルロ2003ですとか、ベアのサグランティーノに良く起こる現象です!)、厳つい体格(アルコール度数15.5%!)の割に柔らかな物腰のワインに・・・。雰囲気とそしては、凄く上手にアルコール添加を行なった、酒精強化ワインチックな味わいとでも言えば良いでしょうか・・・。
前述のヴォドピーヴェッツですが、絶賛日本限定販売中(弊社が全量買ってしまったので・・・)の2013ヴィンテージに加え、次ヴィンテージである2016年の3種(オリージネ、ヴィトフスカ、ソーロ)をリリースすることにしました。どのワインも、まだオレンジ色を呈しておらず、恐らく来年の夏あたりから色調に変化が見られるのかと・・・。是非是非定点観測してみてください!取り急ぎ各600本の入荷ですが、どれも再入荷の予定アリです!
そして2013ヴィンテージですが、今現在弊社倉庫にある各ワインの色調の状況をご報告しておきますね。ヴィトフスカとヴィトフスカTは、半分強がオレンジ、残り半分弱がコハク色。オリージネは、12本中10本程度が淡いオレンジ、1本がまだ黄色寄りで、もう1本が濃いオレンジ。そしてソーロは、総じて濃い黄色と淡いオレンジの中間色でした!面白過ぎる!!
トリンケーロからは、新入荷やら、再々入荷やら、現行終売間近による新ヴィンテージ投下やら盛りだくさんなご案内です!
アルネイス、マルヴァジーア、シャルドネのブレンドで造られるアユートビアンコとマルヴァジーア単体のワイン、ソーニョ ディ バッコは2021が到着です!マルヴァジーアは生産量が少ないこともあり、単体でのボトリングは2018ヴィンテージ以来となります。近年のトリンケーロの白が持つ圧倒的なフィネスを、マルヴァジーアというルスティックなブドウでも具現化することができた傑作です。アユートビアンコですが、今年の6月に訪問した際に試飲したのですが、まだ1歳未満なのにもうこの美味しさ?とびっくりさせられた記憶が・・・。ボトル等の各種マテリアルの高騰により、値上げを余儀なくされたとの事。弊社的にもギリギリまで抑えてみたのですが、それでも1割弱の値上げをせざるを得ませんでした・・・。
いちど飲んでいただけたら、その凄さに気が付いていただけるはずなのに・・・とヴィナイオータ的には非常に歯がゆい思いをしているワインランキングでも上位間違いなしな、ブラケットで造るワイン、ロッソパルメ2015が終売間近なので、2020をリリースします!ヴィナージュ2018に通じる、尊大なのに偉ぶらない、軽やかな飲み心地を持ったワインです。一言で表現するなら、2015はキュート&セクシー、2020はひたすらキュート!
これまたすっごいテンション高いワインなのに、注目度の低さはピカイチ(涙)なメルローで造るワイン、トラビック2012の現地在庫を全てかっさらってきました!イタリアのワインを扱っていて、最大の幸福が何かといえば、造り手がしっかり寝かせてからリリースさせてくれることで、もう一切待つ必要のないワインを扱えること!同じヴィンテージである、絶賛販売中のヴィーニャ デル ノーチェ2012(以下VDN)と比べて酸が穏やかな分、焦点がしっかり定まった味わいになっています!ジビエなどが美味しいこれからの季節、重宝できる存在かと!
そしてそして!!!前述のVDN2012と同じお母さん(栗樽)から生まれたワイン、VDN2007が再々々入荷しました!ワイン界の横綱的存在と認識されているであろう、ごっつい造り手のクラシックバローロとマッチアップさせてみてください!遜色がないどころか・・・これ以上のコメントは控えさせていただきます(笑)。恐らくこれが最後の入荷となりますので、お買い逃がしなきよう!
ナチュラル瓶内2次醗酵&澱引きなしプロセッコ復権の立役者、カーサ コステ ピアーネからは、2021ヴィンテージ(プロセッコ シュール リー750ml,1500ml,3000ml,ブリケット750ml,1500ml)が入荷です!2021年は、1年を通して理想的な天候に恵まれ、素晴らしい品質のブドウを賜ったのですが、収量的には2018や2020のようには寛大ではなかったそう。病気により多くのブドウ樹が失われている事、それに伴う収量減、そしてマテリアルの高騰もあり、これまでとは全然違う価格になってしまいました・・・。低価格帯のワインであればあるほど、余波を喰らうのを避けるのが難しく・・・。どうかご理解のほど、よろしくお願いします!モレーン(氷堆石)がより顕著な土壌を持つ畑のグレーラをマグナムにボトリングしたビアンコ フリッザンテもサイコーです!
そしてボルガッタ!エミーリオは、ラ ミッラ(ドルチェット)とボルガッタ(バルベーラ)以外にもごく少量の白とロゼを地元のお客さん用に、そしてモスカート ダスティ的な甘口スパークリング(微発泡ではないガス圧!)のモスカートを自家消費用に造っていました。何年か前に一度飲ませてもらったことがあるのですが、どれもちゃんと売り物としてリリースすべきレベル・・・。「モスカートは、(ありとあらゆる事件を起こす可能性を秘めたガス圧が理由で)無理だったとしても、白とロゼなら大丈夫でしょ?だから分けてよ!」とおねだりしてみたものの、赤ほどの酒躯が備わっていない白&ロゼが輸送に耐えられるかに懐疑的だったエミーリオ、その場でははっきりとした答えはくれなかったのですが、しっかりとその時の会話を覚えていてくれて、2021ヴィンテージにドルチェットでロゼ(ローザ ルナ)を造ってくれました!!
ですが、オータのリクエストに応えるべくして造ったものの、「君のためにロゼ造ったよ!」とか言い出せないシャイなエミーリオ、ラ ビアンカーラのアンジョリーノに相談します(キュートすぎるぜ!!)。「ちょうどヒサトにサンプル送ろうと思ってたから、一緒に送っておいてあげるよ」とアンジョリーノが助け舟を出してくれ、届いたワインを試飲、もうめっちゃ美味しいいいいい。キュートだけど媚びたところは一切なく、ひたすらサクサク飲めちゃうのですが、アルコール度数はほぼ15%あるという非常に危険な子。皆さんも、エミーリオのヒサト愛をワインの中に見出しちゃってください(笑)。2000本近く入荷していますので、瞬殺はないと思いますが、うかうかは厳禁です!ラ ミッラ2015の在庫も少なくなってきておりますので、寝かす分のご購入をお忘れなく。終わり次第、2016をリリースする予定です。
造り手紹介 Borgatta / ボルガッタ 【新入荷】2022年6月その3(Bressan,Pierpaolo Pecorari,Il Moralizzatore,Cristiano Guttarolo,La Calabretta,Montesecondo,Sanguineto,Daniele Portinari,Borgatta,Trinchero,Daniele Piccinin,De Bartoli) 【新入荷】2022年3月その1(A Maccia,Alberto Anguissola,Borgatta,Casa Coste Piane,Il Colle,Cantina Giardino,De bartoli) 【新入荷】2021年5月その1(Maison Maurice Cretaz, Monte Maletto, La Biancara, Monastero di Vitorchiano,La Castellada,Daniele Piccinin,Nicolini,Borgatta,La Calabretta,Pierpaolo Pecorari) 【新入荷】2021年2月その1(Cantina Giardino, San Bartolo, Borgatta, Luigi Tecce, Il Colle, Le Boncie, Longariva)