10/29
チンツィアのところを出発、レーヴィのところに行く。
レーヴィがいないことを抜かせば何も変わらぬ風景。お役所的な人たちの話し合いの結果、レーヴィのお姉さん、リディアが生きている間は蒸留所として機能させることになったようで、今年も少量ながら、蒸留をすることになった。切り盛りするのは、レーヴィ蒸留所職人4人衆の2人、マウロとファブリーツィオ。運営の仕方を巡って、いろいろといさかいがあったらしく、残ったのはこの2人だった模様。実際僕がレーヴィのグラッパを分けてもらっているオッターヴィオも、もうグラッパは買わないというような事言ってたし・・・。
事実上、蒸留を行っていたのは彼らなのだから、レーヴィの死後クオリティが落ちるなどということはないと思われるし、今売っているものは、当然のことながら存命中に蒸留されたものなわけで何の問題もないはず。僕的には蒸留所として活動が再開できたことは非常に嬉しく思うのですが、なぜか凄く複雑な気持ちになってしまいました。その理由はというと、
その後バローロに移動、カノーニカを訪ねる。カンティーナで05,06,07,08のバローロ、07のバルベーラを試飲。乳酸醗酵を完了してなかったBarolo06もこの夏でようやく終えたようで一安心。お昼をご馳走になりながらBarolo04。彼のバローロほどスルスル飲めるものもそうないのではないでしょうか。ドルチェはジャンニの18番、ザバイオーネ。今回はモスカートを使って軽やかなものを作ってくれました(ちなみに前回は彼のバローロ!)。テレビを見ていたら、グアルティエロ・マルケージ(ウルトラ有名シェフ)が、”ザバイオーネを直火で(つまり湯煎でなく)上手に作れるとしたら、それは優秀なコックの証”的なことを言っていたらしく、だから自分(ジャンニ)は優秀なコックなんだと力説(勿論冗談で)するジャンニ。
日本に帰ってきて、ふとジャンニが頭をよぎり、我が家にある大量の開きボトルを見て僕もザバイオーネを作ろうと思い立ち、時々作るようになりました、勿論湯煎でですが。
午後は愛しのジジババ、アッコマッソに。他愛もない話を2時間ほど(仕事の話はものの1分くらい、まるでワインを売りたくないかのように話をはぐらかす爺)しながら、BaroloRocche04、08にDolcetto05を。
夜はばばっちと落ち合って、MonforteにあるFelicinに行く。ばばっち曰く料理は期待できないが(ばばっちがそう言ってました)、ワインは飲むものがあるというので行ってみてけど全然なーーーーい!!!!あっても開けさせてくれないし、Beppe Rinaldiの74とか。残念。AldoのBussia Soprana1990でとりあえず許しとく。
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