ヴィナイオータかわら版 ~ 岸本編 その六 ~
岸本の”飲んでもらいたい”ワイン紹介!
Egoエゴ 2011(ブレッサン)
「ジャイアンのエゴ!」
8代続く伝統的栽培醸造一家ブレッサン。オッティマーナで当主フルヴィオを見た方はお分かりかと思いますが、常に葉巻をくわえ見た目も厳つくて怖い(笑)!発言もストレートで僕の中ではジャイアンみたいですが(笑)、家業を継ぐ前はセラピストとして子供たちの心のケアをしていた、心優しいメンタリティの持ち主です。彼なりのワイン業界へのアンチテーゼとして攻め攻めワインを造っちゃったり、SNSで容赦のない書き方をしたりとやんちゃ(すぎる)な一面もありますが、実はわんちゃんが大好きだったりお茶目な性格で、本当に心の優しい人だなーと会うたびに感じます。
現在8代目のフルヴィオ、9代目も生まれ順調に思えます。ですが、ここまで続いてくるとワイナリーとしての信用も確固としたものがあり、あまりファンキーなワインは造りにくい状況になるものです。。ですがフルヴィオ、そんな状況を守りつつも、自分を見失いません(笑)。
ワイナリーが歩んできた道とかそっちのけで、自分の好きなように好きなやり方で自分のエゴ(ラテン語で「自我」)、つまり自分という存在を詰め込んだワインが造りたいという情念から生み出されたのが、このエゴというワインです(1本1本フルヴィオの手書きサイン入り!)。そう、ジャンアンでいったら「俺のものは俺のもの、のび太のものは俺のもの」これです!!
ヴィナイオータが初めて輸入したヴィンテージは2003年、次に入ってきたのは2010年でした。太田が「なんでこんなにヴィンテージが飛ぶの?間のヴィンテージは?」と聞くと、「収穫しなかったんだ。」とフルヴィオ。。気に入らないヴィンテージは醸造どころか収穫すらしないとは、、、、やり過ぎです。。
味わいは、、「これが、俺、フルヴィオ ブレッサンだ!」という雰囲気を感じさせつつも、めちゃくちゃ上質な酸と果実が緻密に構成され、フワッと身体が浮くような感覚があるワインです(なんじゃそりゃ、浮遊感?)。今飲んで素晴らしいワインですが、置いておいても間違いがないはずです!
ソフトにプレスされた2つのブドウ品種は、井戸水で温度を調節しつつ長めのマセレーション(果皮浸漬)を30日間行い、その後澱引きをして225リットルの使い古しの小樽にて30日間の二次醗酵を行う。2000リットルの樫の大樽にて3年間、瓶内で最低でも15か月間熟成されリリースされる。
皆さんお楽しみに!
<<岸本の飲んでもらいたいワイン紹介>>
銘柄:Egoエゴ 2011
造り手:Bressan ブレッサン
地域:伊フリウリ ヴェネツィア ジューリア州
ブドウ:カベルネ フラン、スキオペッティーノ
希望小売価格:6,000円(税抜)
生産者紹介は以下リンク先より
https://vinaiota.com/category/bressan
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