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2023-05-23

ヴィナイオッティマーナ2022【造り手セミナー】アリアンナ オッキピンティ

①セミナー動画 (質問コーナー|03:15~)

ヴィナイオッティマーナ2023 P5 DAY1に行われたセミナーの様子です。シチリア州より、アリアンナ オッキピンティが来日。ヴィットーリアという寒暖差のある丘の上にあるワイナリーで、ワインだけに留まらず、自社ワイナリーの敷地内にさまざまな作物を育て、食品生産もパワフルに行っています。

②造り手紹介 (00:27~)

アリアンナ オッキピンティの造り手紹介、詳しくはこちらから。

③造り手への質問と回答

Q1:ワイナリー創設から19年となりますが、振り返ると、「これは キツかったな~!」と思うエピソードはありますか?また、その時は、どのようにして乗り越えたのですか?(03:20~)

A:今年で20ヴィンテージになりますが、一番難しかったことは、やはり「信用を勝ち取る」ということに尽きるような気がします。出自がある女性が若くして始めるといった話題性に富んだデビューと同時に、田舎に行くほど保守的な強い伝統などが残る地域社会のあるシチリアでは、すごく向かい風みたいなものがある中でワイナリーを始めたのですが、自分自身は畑でのやりたい仕事や造りたいワインの強いイメージがあったので、絶対にやり遂げるという強い意志を持ってやってきたこともありますし、結果を伴わせることに対しても自負のようなものがありました。マーケットが自分のリリースしたワインに対して好意的に認めてくれるようになると徐々に周囲の信用も生まれていったのではないでしょうか。当然、農業に関しては醸造学校卒業後も勉強していましたし、ワイナリーを始めてからも一切止まることなく貪欲に新しいことを知り吸収することをずっとやり続けたつもりですし、繰り返し継続してきた結果、気づいてみたら今や、ようやく、信用みたいなものを勝ち取れたのではないでしょうか。

Q2:ワイン造りと、農作物の畑もありますが、スタッフは何人くらいで仕事をしているのですか??(10:43~)

A: 例えば畑では選定や収穫の時などで忙しかったりしますし、麦畑など、いろいろなセクションの畑を持つことで、比較的一人の従業員を通年雇えるというシステムを作りました。畑の外担当が常時15人くらい。事務所担当が常時4人。全体を管理してくれてる人が2人。接ぎ木や収穫のときには更にプラスα。全部で23~24人くらいです。

Q3:アリアンナご自身のソウルフードって何ですか? (22:38~)

A:ワインを呼ぶ食べ物であるのならば、どういうものでも好きと言うと思います。酸がある食べ物があったらワインが飲みたくなったり、塩気のあるものを食べたらまたワインを飲みたくなったりと、ワインにまつわる、ワインの何かを引き出してくれるものであるのならば、自分とって、好きな料理と言えると思います。
パッと思いついたところだと、カラスミ、パセリ、レモンの皮を入れたスパゲッティという感じです。自分自身、マルサーラ…つまり、デ バルトリとも物凄く強い絆みたいなものがあるので、彼らの造るヴェッキオサンペーリというワイン自体がカラスミと絶妙的に相性が合うことと、そこに繋がるという点でも大好きな料理といえると思います。

④まとめ

デビュー当初から既に早熟感のあったアリアンナですが、向かい風に向かって常にアップデートし、邁進し続けることを怠らないところは、日本の女性たちが憧れる部分でもあります。力強さと未来を見据えたキラキラした眼差しで語ってくれたシチリアの元気姉さんアリアンナ、ありがとうございました。(担当:小沼)

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