【新入荷】2013年10月 (Il Vei、Massa Vecchia、Frank Cornelissen)
日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。
ここまで頻繁に新入荷のメルマガを送っていると、「も~たくさん、配信停止してくれ!」というお客様がいつか出てくるのではないかと日々戦々恐々としているオータです。
素晴らしいワインをいち早く皆さんにご紹介したい一心での事とご理解をいただけますと幸いです。
おかげさまでラディコンのワインの出だしも順調で、来週には倉庫内にスペースを確保できそうですので、港からワインを半コンテナー分持ってきたいと思います!!!
今回の内容ですが、“みんな大好き!!”あの造り手と、弊社が誇るデイリーワインです!!
以前ブログにも書きましたが、マッサ ヴェッキア(以下MV)が代替わりして、現当主のフランチェスカが最初に着手した大きな仕事は、彼らのワインの1/3を買っていたイタリアの卸業者との取引を解消することでした。
個々のお客さんとの“顔の見える関係”を構築するために、小ロットでの配送を始めたわけですが、その手間、代金回収の管理&危機管理(イタリアは僕たちの想像を絶するレベルで支払いが悪いみたいですし…)を要求するこの決断は、そうそう簡単にできるものではなかったのではないでしょうか。
そんな彼らが“夢”だと断った上で語る、MVのワイン分配の理想形ですが、諸外国1/3、イタリア1/3、地元マレンマ地方1/3とのこと。
現時点では、ヴィナイオータが生産量の2-4割を分けてもらっているうえに、アメリカ、フランス等の国とも取引がありますので、彼らの理想からすると諸外国の割合が非常に高く、イタリア、そして特にマレンマ地方での消費が少ないという事になるのかと。
彼ら自身、自分たちのワインが決して安くないことは知っていますが、だからといって法外な値段というわけでもないですし、生産量も極々限られているわけですから、それこそ1日にビアンコ3本、ロザート3-4本、クエルチョーラ4-5本、パッシート2-3本くらいがマレンマ中のレストランないし家庭で飲まれれば、生産量の1/3に優に達しちゃうはずなのにそれが実現しない…。
彼らがその環境の中に身を置き、見て、聞いて、感じた、その年とマレンマという土地の個性を液体の中に封じ込めたい、そんな思いで醸されたワインが、同じ土地に生き、同じ気候や空気を体感しているはずの地元の人々に見向きもされないというのは、造り手として非常にやりきれないのでしょうし、食文化という観点から見ても、マレンマ地方の数あるワインの中でも群を抜いたアイデンティティ(土地、年、ブドウ、ヒト)があるうえに、極めて“真っ当に”生産された彼らのワインが“いち食品”として評価されないのは非常に残念なことですよね。
彼らの夢が少しでも実現の方向に向かうのは、文化の継承という意味で非常に大事なことですし、それを願う気持ちがある反面、いちインポーター&一個人のオータとしては割り当てが減らされるのは非常に辛く悲しく…(笑)。
「あまりにも色が濃すぎる」、「ロゼのくせに安くない」という、僕からしてみたらチャンチャラおかしな理由で、イタリア市場で売れ残ったロザート10を全部頂いちゃいました!!
528本入ってきましたが、一瞬でなくなることが予想されますので、心苦しくも限定ワインとさせていただきます。グラッパとオイルも届いていますので是非!
イル ヴェイの2012年ヴィンテージが一通り入荷です!!
コンテナーのスペースの関係上、大量に仕入れることができませんでしたので、すぐ切れてしまうかもしれません。次回も急いで手配します!!ご迷惑をおかけして申し訳ありません!!!!
最近、フランク コーネリッセンの奥さん、アキさんがTwitterを復活させまして、写真と共にいろいろ呟いてくれています。
フランクは安易なコミュニケーションツールとしてのSNSを忌み嫌っているのですが、僕的には、ライブの情報が映像と共に追えることは、彼のワインを好きでいてくれる人にとって非常に嬉しいことなんじゃないかと。
アキさんはそんな僕の意見を汲んでくれて、彼女目線でのワイナリー&エトナの風景を皆さんにお届けすることにしてくれたようです。アカウントは@AKI297nmcになります。
ご興味のある方はフォローしてみてください。そんなフランクのムンジェベルロッソ7(2009&10)が先日終売になりましたので、8(2010&11)をリリースさせます!!
7も十分なほどでしたが、8は更に精度が上がった気がします。
今や欠点を見つけるのが非常に難しいワインなのではないでしょうか。120本のみの入荷ですので、もしかしたらすぐなくなっちゃうかもしれません…お気を付けくださいね!!
文:太田久人
91 97 nuovo13.10.18