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2020-02-21

【新入荷】2020年2月その3(Cristiano Guttarolo、Podere Le Boncie、Massa Vecchia)

プーリアのクリスティアーノ グッタローロからは、クリスティアーノの嗜好とヴィンテージの特徴が絶妙にマッチしたワイン、ミロ2018が届きました!プーリア州の2018年は、ナチュラルな農業を志向する造り手にとっては本当に厳しい年でした。雨に次ぐ雨で、オータが8月の下旬に訪れた際には畑にお酢のような香りが蔓延…。大量の水分を吸い上げたせいでブドウが爆ぜ、そこにバクテリアが繁殖、揮発酸を大量生成したのかと…。

もともとブドウの実りが少なかったうえに、腐敗果をセラーに持ち込まないようにするために厳しい選果を余儀なくされます。ちなみにですが、ネグロアマーロとススマニエッロに関しては、腐敗果の割合が高すぎて収穫さえ行わなかったようです…。栽培する3種類の黒ブドウの中では比較的栽培面積もあり、選果が容易(収穫し選果したところで数粒しか残らないと判断した房はそのまま放置できる)だったプリミティーヴォだけを収穫、揮発酸が高くなるリスクを鑑み、皮ごと醸す期間を短くしたワインが今回入荷のミロとなります。

スレンダー&エレガントなミロ2018と肉感的なラミエ デッレ ヴィーニェ2017、是非とも飲み比べてみてください!

ススマニエッロ、ネグロアマーロ、カルシアもよろしくお願いします!

レ ボンチエの5(チンクエ)の2016年が終売したジャストなタイミングで2017年が届きました!!直線距離で数kmしか離れていないにもかかわらず、土壌特性の異なるレ ボンチエとパーチナ。リッチな土壌でパワフルなワインを産するパーチナに対して、水はけの良い痩せた土地で酸の際立ったエレガントなワインができるレ ボンチエなのですが、酷暑だった2017年のワインはヴィンテージの特徴が前面に出たワインとなっています!分かり易く尊大なトラーメ2015共々よろしくお願いします!

みんな大好きマッサヴェッキア(以下MV)からもワインが届いています! 2017年ヴィンテージは、4月の遅霜とその後の酷暑が原因で例年と比べると60%減の収量で、全キュヴェ合わせても9000本程度の生産量だそう…。というわけで、アリエント2017ロザート2017の入荷本数が非常に厳しい感じになっております…。

MV的な方針転向が1点!2015年ヴィンテージまでは、ワイナリー近くにある1970年代に植樹された区画のサンジョヴェーゼ(とアリカンテ)で造られるワイン、クエルチョーラが赤のトップキュヴェ的位置づけだったのですが、昨今の異常気候(酷暑)とクエルチョーラのブドウ樹に疲れが見え始めてきたことなどを鑑み、2016年ヴィンテージ以降は標高400mにある区画、フォルナーチェのサンジョヴェーゼで造るワインであるポッジョ ア ヴェンティがトップキュヴェとなります!クエルチョーラ2016はそれなりの本数が届いているのですが、ポッジョ ア ヴェンティ2016はそれなりに少ない本数だったりします…。

天日干しのアレアーティコで造るパッシートの2016年ヴィンテージが60本のみですが再入荷、そしてMVワインが最も愛されている国である日本の僕たちにMVからのプレゼント的なワインも届いております!尊大さやテンションの高さよりも、日常生活に寄り添うような肩の凝らないワイン、ベラーチェのバックヴィンテージがファーストヴィンテージから全て、少量ですが届いております!!こちらは各ヴィンテージ1本ずつの計6本でのセット販売とさせていただきます。リリース当初は揮発酸の目立つ、やんちゃ娘だったベラーチェ2009も、妖艶美女に…。

そして…今更感は拭えないのですが、自家消費用の余剰分の2018年産のオイルが114本だけ届いております…。2019年は、イタリアは全国的にオリーヴが大不作で、MVもご多分に漏れず生産量ゼロ!です。そんなこんなだったりしますので、賞味期限の事はあまり気にせずにお使いいただけたりすると嬉しいなぁなどと思ってみたり…。

*ブログ掲載時には完売しているアイテムもございます。予めご了承ください。

文:太田久人
249 nuovo20.02.21

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