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2015-02-19

【新入荷】2015年2月その2(Stefano Legnani,Aldo Bianco,Stefano Berti,Massa Vecchia)


ステーファノ レニャーニ

この文章を書き始めた今この瞬間、明日2/7に到着する造り手たちを関空にお迎えに行くべく、新幹線に乗っているのですが、取り扱いを始めたばっかりの生ハムの造り手カ ルマーコのエマヌエーレから電話が、
「高速が雪で通行止めになっちゃって、ミラノの空港まで間に合うかどうか…。」
なにぃぃぃぃっ‼︎‼︎どうやら到着が2日遅れそうです…2/9は、神戸を発ち岡山経由竹原行き、さてさてどうしたもんでしょうか。
そして、オッティマーナ神戸では、誰が彼のハムを切るのだろう??

そんなトラブルにもめげず、新入荷のご案内行きたいと思います‼︎‼︎
前回ご案内した、ヴィナイオータの新しい家族、ステーファノ レニャーニのル ガルー2013ですが、僕の予想を遥かに上回り、まさに一瞬で売り切れてしまいました…(買い逃した方、すみません!)。ですが、ここで朗報です!!!風の噂で、前インポーターさんの元には、弟分のポンテ ディ トイ2013が残っていると聞き、水面下で交渉を進めていたのですが、前インポーターさんと弊社お客様のご理解&ご協力により、全量買わせていただくことになりました‼︎ステーファノからオッティマーナ用に少量直接分けてもらった分と合わせて、合計900本ほどを販売いたします‼︎併せて、ル ガルーのマグナムボトルもリリースさせます!マグナムは大丈夫だと思うのですが、ポンテ ディ トイは一瞬でなくなってしまう可能性大です。ご注文が殺到した際には、本数を調整させていただくことになりますので、予めご了承ください。
去年天国に召された、最年長の現役バルバレスコの造り手だったアルド ビアンコ翁、残された家族に続けて行く意思がないため、現在セラーの在庫がなくなったら、ワイナリーの歴史の幕を下ろす事に。相続税等の関係なのか、遺族は死後1年以内に在庫を処分しなければいけないそうです。
桶売りされてしまうのは、翁の事を考えても非常に残念…ですので、全量を9月までに引き取る約束をしちゃいました‼︎今回届いたネッビオーロ2011バルバレスコ2010は、その第一弾です。次回は、バルバレスコ2010の最終在庫とバルバレスコ2011、次々回はバルバレスコ2011の最終在庫を引き取る予定です。
ワインの造り手を弔う最良の方法は、彼のワインを飲むことだと思います。早期の全量引き取りを完了させたいので、ご協力のほどよろしくお願いします‼︎今回は1200本ずつの入荷です。

ワインも本人も誠実そのもの、ハイコストパフォーマンスなサンジョヴェーゼの造り手、ステーファノ ベルティのワインも入ってきています。本当ならオッティマーナ赤に来日するはずだったのですが、奥さんの体調不良により今回は断念…。次回に期待しましょう‼︎
バルティメオ、ラヴァルド、カリストのサンジョヴェーゼ3兄弟に新しい弟ができました。醸造からボトリングの全工程において酸化防止剤を使わないサンジョヴェーゼ、ノナ(ナを若干強めに発音して下さい)2013‼︎ステーファノのサンジョヴェーゼは、エキス分に富み、パワフルで、造りはシンプルなのに、なかなかの飲み応えのあるワインであることが多いですが、このノナは非常に優しいアタックの、スルスル行けちゃいそうなワインです。イタリア語で“Non ha”は、“(彼ないし彼女は)持っていない”という意味で、酸化防止剤が入っていない(持っていない)事を指し、Non haの発音を文字化するとNona’ということで、ノナ…。四男坊もよろしくお願いします‼︎2012年は出来に納得いかず廃棄処分してしまったシャルドネ、スッペルジュ2013も入ってきています。どれもステキですよ‼

会社の経営にも意思を込めれば、僕たちの身体のように血が通うようになるという事を最近強く実感しています。ヴィナイオータという会社は、恐らく皆さんご存知のように、前年比〜%増を年度目標に掲げたりする会社ではありません。嘘をつかず、誠実に、プロとしてのプライドを持って本気で仕事をしていれば、ある程度の結果は勝手についてくるもので、それ自体を追い求める必要はないと考えています。
とはいえ、最近のヴィナイオータの、各造り手からのワインの買い方はなかなかに攻めたものがありますので、結果として支払い金額も全然シャレになっていません…。皆さんが弊社の買掛金の総額を聞いたら、十分に卒倒していただけるレベルかと(笑)。安定した支払いを実現するためには、安定した売上をキープしなければいけない。インポーターにとって最も“寒い”季節である1月&2月でアベレージを落とさないためにどうすればいいか…そっか、見逃し難いワインをこの時期にぶつければいいんだ‼︎と気がついたのが2-3年前でした………、というわけで、ヴィナイオータのラインナップの中でも見逃し難いワインの代表格、マッサヴェッキアのワインが入荷です‼︎
ビアンコ12は、ブドウ自体の収量が少なかったため、ロザートは収量に加えてマルヴァジーア ネーラ単一で仕込まれたため(メルローは接木をして、他の品種に切り替えています)、入荷本数もそれぞれ480本、420本となっております。そして‼︎2011ヴィンテージのサンジョヴェーゼ(主体)のワインが2種類入荷しています‼︎‼︎1つ目は、ラ クエルチョーラと彼らが呼ぶ畑で獲れたサンジョヴェーゼ&アリカンテで仕込むワイン、ラ クエルチョーラ。酷暑だった2011、長らく醗酵が完了せず、ヤキモキさせられましたが、酵母君が2年以上の時間をかけ、ちゃんと仕事を全うしてくれました‼︎‼︎ロザート2011同様、とんでもないパワー&濃度です。もちろん今飲んでもなんら問題ありませんが、“セラーの奥”と言う名の忘却の彼方に送り込むことをお勧めします。クエルチョーラの潜在能力が開花するのを待つ間は、2つ目のサンジョヴェーゼ、その名もサンジョヴェーゼ2011を楽しんでください‼︎‼︎こちらのワインは、現当主フランチェスカと夫ステーファノの住む家に隣接した畑、フォルナーチェのサンジョヴェーゼで仕込んだものになります。標高220mに位置する、南や海の近くであることを彷彿とさせるブドウが獲れるラ クエルチョーラと、キャンティやモンタルチーノなどの内陸部のサンジョヴェーゼと接点がありそうな、エレガントなブドウを産するフォルナーチェ。ベラーチェ2011にも同じワインがブレンドされていますが、残ったワインを更にもう1年熟成させ、ぬあんと全量をマグナムにボトリングしたものが今回のサンジョヴェーゼ2011になります。ヴィンテージの強い個性は持ちつつも、飲み心地のあるワインとなっています。
ラ クエルチョーラは990本、サンジョヴェーゼは870本の入荷となっております。万全を期すべく、マッサ ヴェッキアのワインは全て限定とさせていただきます。

文:太田 久人

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