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2018-03-27

【新入荷】2018年3月 その4(Panevino、La Collina、Sabadi)


悩ましい案件には事欠かないオータですが、今年ほど考え、決断を下さなければいけないことが多い年も記憶にありません…。そのせいか、時間の流れも殊更速く感じます。未だにイタリア行の旅程も立たず、気持ちばかりが焦ってくるのですが、結局はひとつひとつの案件を地道に片づけていく以外に前に進む術はないわけで…20年前のかなりゆるかった僕が聞いたらビックリしちゃうかもしれませんが、“焦らず、弛まず、怠らず”をモットーに頑張ります!

マッサ ヴェッキア(バックヴィンテージ)、グラヴネル、マッサ ヴェッキア(現行)と嵐の連続だったのでここらでほっと一息…だなんて悠長なことは言っていられないワインが続々届いております!!というわけで、3月の新入荷案内その4のご案内、行きます!

まずはサルデーニャのスーパーナイーブ農民詩人醸造家哲学者パン屋にして、鶏を捌かせても凄いけどマグロは日本人(僕)に捌かせようとする男、ジャンフランコ マンカのパーネヴィーノから2016ヴィンテージのワインが6種類届いております。内容はと言いますと…、

Di’nt’e Di’ 2016(ディンテディ):2014年に“アルヴァスよりも気軽な白”というイメージで、ヌラーグス、セミダーノなどの品種を使って皮ごとの醸し醗酵もほとんど行わずステンレスタンクでのみ醗酵&熟成させた軽い白ワインを仕込んだジャンフランコ、出来上がったワインにあった“茹で肉”のような香りが気に入らず、当初はボトリングをせずに自家用にしようと考えていたのですが、とある酒屋さんの強引なまでの説得に根負けしボトリング、その酒屋さんに全量を売ってしまいます(というわけで弊社も買えず、日本未入荷…なのですが、なぜか鹿児島県には何本かあるという噂も…)。そのワインの名前はCadadie(カダディエ)と言いまして、サルデーニャ語で“毎日”を意味するのに対して、今回入荷のディンテディは“とある日はYes、またとある日はNo”的な意味だそう。ハレ(アルヴァス)とケ(カダディエ)の間にあるワインという事なのかと。ラベルはジャンフランコの息子イザッコ画伯によるもので、右半身を普段通りのカジュアルな服装、そして左半身を絶対に畑には着て行かないような白系統のオシャレな服に身を包んだ農夫が描かれています。ヌラーグス、セミダーノ、ヴェルメンティーノ、ヴェルナッチャ、マルヴァジーア、ナスコ、トレッビアーノの混醸。

Alvas 2016(アルヴァス):ヌラーグス、セミダーノ、ヴェルメンティーノ、ヴェルナッチャ、マルヴァジーア、ナスコ、レタッラーダなどの土着品種を、ヴィンテージごとにそれぞれの品種の割合を変えつつ混醸したワイン。約3週間皮ごと醸し、木樽で熟成。ジャンフランコの言葉を借りるなら、“白に女装した赤ワイン”。

Boxi ‘e Croxiu 2016(ボジェクロジュ):“La voce della buccia(皮の声?)”を指すこの名前でリリースするのは2014年に続き2ヴィンテージ目。
彼の解説を訳しますと、こんな感じになります。

“皮の声”は、とある架空の記事のタイトルみたいなもの。Pressという言葉は、多くの国でプレス(絞る、絞り機)とプレス(出版関係)と両方の意味で理解されている。ワインに関する事も含め、プレス(ジャーナリズム)が上っ面(本質、真意からはかけ離れた)の、分かり易く、そして荒削りな事ばかりを語ることと、プレス(ワイン)が、皮という表面的な部分(の個性が強く出ている事)、明らかで荒々しい味わいの要素を持ち合わせている事をかけた名前になっているんだ。

ワインの場合は、“プレス(ワイン)”が中身(ワイン本体?)を守るのに役立つのに対し、プレス(ジャーナリズム)は…が裏に流れるメッセージなのかと。2016年の赤のプレスワインをブレンドし、熟成させたワイン。

‘Onna 2016(オンナ):パーネヴィーノがあるヌッリの隣村、セッリにある畑を2011年から借りるのですが、そこにはカンノナウのような土着品種だけでなく、バルベーラ、チリエジョーロ、モンテプルチャーノ、トレッビアーノなどのサルデーニャと縁もゆかりもないブドウが植わっていました。その畑のブドウを使用して仕込まれたワインは、もともとU.V.A.という名前でリリースされていたのですが、今回から畑の名前を名乗ることに。正確にはBingia’e’Onna、イタリア語だとVigna di Donna、日本語に訳すと少し変ですが“女性の畑(女性的な畑?とある女性が所有していた??)”…。おおおおおおおおっ、サルデーニャ語の’Onna(オンナ)は日本語でもオンナ(女)ではありませんか!

Tanka li canti 2016(タンカリカンティ):タンカとジャンフランコが呼ぶ、ワイナリーに隣接した区画で収穫された、アリカンテ、ボヴァーレ、モニカで仕込むワイン。タンカリカンティという名前では、2011年に続き2ヴィンテージ目。2011年にはモニカがブレンドされておらず、アリカンテ由来の独特な苦々しい風味が前面に出た実に野性的なワインだったのですが、2016年はモニカのおかげかかなりジェントルな味わいです。

Pikade’2016(ピカデ):ピシーナカデッドゥと呼ばれる区画のモニカとカリニャーノで造られる、チャーミングな赤。ザックザクです!

農業、畜産、加工品、アグリトゥリズモの運営、そしてワイナリーと、広大な敷地を利用して複合的、そして自己完結型の循環農業を行う協同組合、ラ コッリーナからワインと絶品裏ごしトマトソースが届きました!シャルマー方式で造られるほんのり甘味のあるランブルスコ イル クアレージモ、伝統的な瓶内2次醗酵で造られるシオールペポともに在庫は十分にございます!裏ごしトマトも気合を入れて買ってきましたので、当分切らすことはないと思われます。その濃さに驚いちゃってください!

と、ここで緊急ニュースです!!前ヴィンテージの2014が終わったので2016をリリースしたカミッロ ドナーティのランブルスコですが、見事なまでに発泡しておりません!!ボトルによっては、シュワシュワの“シュ”くらいはあるのですが…。弊社がほぼ全量を買った2009年ほど糖分が高かった(=潜在アルコール度数が高かった)わけではないのですが、酵母が活動を放棄したのか未だ冬眠中なのか…。

そして、カミッロの師匠の名を冠したクロアティーナ(ボナルダ)で造る赤、オヴィーディオの2015年はスティルワインとして仕込まれた(=2次醗酵用に甘口ワインの添加を行わずにボトリング)という衝撃的事実も発覚!!

上記2ワインの在庫がカミッロのセラーにまだかなりあるそうで、全量引き取ることを条件に安く出してもらえることになりました!それに伴い、弊社在庫分も4/1より上代2700円から2200円に価格変更することに…もはや無敵のコスパかと。
というわけで、泡のあるランブルスコならラ コッリーナ、泡が(今のところ)ないランブルスコならカミッロということで、どちらもよろしくお願いします!!

味覚&美的センス、商才、どの点においても全く隙のないシモーネ サバイーニのサバディから新商品が届きました!その名を「リモナータ マードレ」と言いまして、“レモネードの素”とでも訳せば良いでしょうか。レモン果汁に砂糖を加え、瓶詰加熱殺菌したもので、この素1に対して炭酸水を3の割合で加えれば、極上レモネードの完成!当然のことながら、レモンも砂糖も農薬を一切使わずに生産されたもので、保存料などの添加物は一切なし。

シモーネに、炭酸を加え製品として完成した状態のものをなぜ売り出さなかったのかと聞いたところ、「砂糖の量を極限まで減らし、無添加でとある賞味期限を実現するためには原液の状態である必要があったというのが一番の理由。バールなどの飲食店での利用されることを想定した時、原液だったらスペースも削減できる上に、(素と炭酸を混ぜ)その場でレモネードに仕上げるわけだから“手作り感”みたいなものも演出できる。缶をプシュッと開けてコップに注ぐよりもカッコいいだろ?味わいに関しては、世に出回るあらゆるメーカーのレモネードやレモネード的な商品と比較すること自体がナンセンスなほどの差があると思ってるし。

チョコレートやキャンディはマーケットがとても限定的だけど、清涼飲料水は(マーケットが)メチャクチャ大きい上に、自分がやろうとしているような“高品質&ナチュラル”なものってそう多くない…。サバディが新たに進むべき道はこっちのほうだと思っているんだ。」との事。

ヴィナイオッティマーナの会場では、ナチュラル オ〇ンジーナないしナチュラル ファ〇タオレンジとでも呼ぶべき、アランチャータ マードレ(オレンジソーダの素)をお出ししていて、本当ならリモナータ マードレと一緒に届くはずだったのですが、彼の不在中に生産されたロットの出来に納得がいかず出荷を取りやめることに…。今現在新ロットが船旅の最中ですので、こちらの方も楽しみにしていてくださいね!!

文:太田久人
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