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2015-06-24

【新入荷】2015年7月その1&2(La Castellada,Daniele Portinali,Vodopivec,La Collina)

帰国後2週間をかけて、ほぼ全ての造り手に感謝&今年の仕入れ計画メールを送りました。約60軒にメールを1通ずつ書くだけでもまあまあ大変なのですが、途中で造り手から返事も返ってきて(当然ですよね)、それにも返事をしなければならず…長い道のりでしたが、それも概ね片付きまして、8-11月に入荷するワインが全容を現しつつある状態です。
果たしてこんなに売れるんだろうか?そしてちゃんと造り手に支払えるのか??いや、そもそも倉庫に入るのだろうか???というくらいの本数を仕入れております…なぜここまでリスクを冒すのか、僕自身全く分かりません(笑)。ともかく、ヴィナイオータとうちの造り手の趨勢は、みなさんの清き1本にかかっているというのは間違いないかと。
とはいえ、どれも見逃し難い素晴らしいワイン達ですので、楽しみにしていてくださいね!それでは、7/2以降出荷開始分と7/13以降出荷開始分のワインのご紹介をさせていただきます!!

先月入荷のラディコンに続き、ラ カステッラーダのワインも入ってきましたぁ!
リボッラ ジャッラ&ビアンコ デッラ カステッラーダ(以下ビアンコ)の07とソーヴィニョン08は、現地に残っていたものを全ていただいてきました。05ヴィンテージ以降、白ワインの中でも生産量の比較的多いリボッラ&ビアンコの現地在庫を一掃することに、ひとかたならぬ情熱を捧げてきたヴィナイオータですが、以前は2年差がついていた現地と日本での現行ヴィンテージも、今年末に08を引き取ることで1年に縮まります!!!!(世界で最も引取りが遅いです!でも、ワインのためには良いかと…)
白の少量生産のキュベに関しては、現地の出荷ペースに追い付きまして、今回はフリウラーノピノ グリージョシャルドネの09が入荷しています。
気が付いている方は気が付いていると思いますが、シャルドネとソーヴィニョンは毎年造られるわけではなく、シャルドネ、ソーヴィニョン、醸し醗酵をさせていないピノ グリージョをブレンドして造られる、ビアンコのブレンドの具合によって、余剰分は単一でボトリングされます。大体の傾向ですが、雨がちな年でソーヴィニョンのアロマが突出した際は、ソーヴィニョンのブレンド比率を低くして、残ったソーヴィニョンを単体でボトリングし、天候に恵まれた年はシャルドネも強いアロマを持ちますので、ソーヴィニョンの個性が埋没しないようにシャルドネの比率を低くしています。
自分のワインに対して、物凄いシニカルな意見を持つニーコですが、シャルドネ09に関しては特に、「俺が言うべきじゃないんだろうけど」と前置きしたうえで、「(それでも)美味いと言わざるを得ない。」(←本当に珍しいんです!!)と言っていまして、実際、濃いのにザクザクです!!!
そして赤ワインですが、カステッラーダ史上初、メルロー100%でボトリングしましたので、メルローという名前で(まんま!)2005年がリリースです!雨がちな年ですので、普段ほどの尊大さには欠けますし、開けたてからサクサク飲める非常に可愛らしいワインなのですが、抜栓後しばらく置いておくと、すっごい良い雰囲気が出てきます。2005年は我が長男の生まれ年なのですが、カステッラーダのワインで、彼に沢山取って置こうと思っていたのがこのワインでして、それが意味することは…推して知るべし!!!です。900本買ってきましたので、すぐにはなくならないと思います。
人柄もワインもワインの売れ方も、地味というか物静かなのですが、人柄そしてワインの内側には確たるものがあり、気がついたら在庫もなくなっている、ダニエーレ ポルティナーリからは、ピエトロビアンコナンニの2013年の現地在庫全てと、タイ ロッソ2012が入荷です!タイロッソは、マッチョだった2011と比べると非常に軽やかな味わいです。(アルコール度数も2%近く違います!)

先日福岡で、彼のワインをブラインドで出されたのですが、思いっきり外しました…。言い訳のようですが、滅茶苦茶閉じたソーロ09でした…皆さん、くれぐれも数年間はあのワインの存在を忘れてください。今開けるのはもったいなさすぎます。
というわけで、天才パオロ ヴォドピーヴェッツのワインが入荷です!!!今回は、現地に残っていたオリージネ09(木桶醗酵、木樽熟成)の現地在庫の大半にあたる1800本を買ってみました(全てを買う勇気はありませんでした…次回仕入れ時に残っているようなら、全部買います!)!!このクラスのワインを、これだけの本数一括で仕入れたのは、ヴィナイオータ的にも初めての経験です…どの位のペースで飲まれるものなのか、全く想像がつきません(ドキドキ)。ブラインド外したからそう言うわけでも、そして宣伝のために言うわけでもないのですが、今パオロの3つの09ワインの中で最も表現力があるのは、このオリージネだと僕は思っています!是非!!たっくさんあるので、ガンガン使って頂けると幸いです!!

こんな協同組合が日本にもあったらいいのにと切に思う、ラ コッリーナからは、シャルマー方式のランブルスコ、イル クアレージモ2013に、瓶内2次醗酵ランブルスコ、シオールペポ2012が入荷です。両ランブルスコですが、夏の間くらいは在庫ももつのでは?と思っております!!

文:太田 久人

128 nuovo15.06.24

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