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2016-08-03

【新入荷】2016年8月 その1

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実に4年ぶりの入荷となります、ポデーレ イル サント!!!

なにせ4年ぶりですから、この造り手の存在を知らない方も結構いらっしゃるかもしれませんが、個性派揃いのヴィナイオータのラインナップの中にあって、ワインもそれを醸すヒトもとびきり異彩を放つ存在です。

当主のエウジェーニオはイケメンで、食を取り巻くありとあらゆる事柄に精通していて、話をさせたら常に理路整然かつエモーショナルで、そんななのでイタリアの国営放送でもIl poeta contadino(農民詩人)というコーナーを持っていたこともあったり、サラミ作らせても上手で、動物にも愛され、かわいい奥さんがいて、5児の父で、ワインには唯一無二の存在感があり…と美徳を並べたらキリがない反面、刹那的な側面を持ち合わせる不思議な男です。4年ぶりと書きましたが、4年間ヴィナイオータが買い逃していたのではなく、4年間全くボトリングしていなかったんです!子供5人もいるのに…。

この4年の間にも何回か訪ねた際にも、「ワインは十分にこなれているような気がするけど、なんでボトリングしないの?」と聞いてみたことがあるのですが、ボトリングを実現するために必要なまとまったお金が用意できないという答えが…。ボトル、コルク、ラベル、キャップ、箱にボトリング施設のリース…そりゃとあるコストはかかるでしょうが、ボトリングしなかったらいつまで経ってもまとまった収入はないわけで…。

ですので、「エウジェーニオ、じゃあこうしよう。お前は明日から各業者に連絡して見積もりを取る。見積金額を合計する。それを俺に知らせる。そしたらそのトータル金額を超える金額を俺がお前にスーパー前払いする。ボトリングする。で、その前払い相当分のワインを俺に送る。どうよ?(エウジェーニオの奥さんはそんな提案をする僕に目でヒサト頑張って!サインを送ってきました…)」という提案をしたところ、それなら可能だね!って話になったのですが、彼からの連絡は一向になく…。ああこりゃもうダメだわ…と諦めていたとある日、

「チャオ、ヒサト!多分信じてもらえないと思うけど…ボトリングしちゃったよ。(ワインに)まだ興味ある?」などとふざけたメールが届くではありませんか!

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ボトリング施設のリース費用を薄めるべく、各ワインとも2ヴィンテージをボトリングしました。次回いつボトリングしてくれるかまったくもって不確かなので、生産量の約半分を速攻押えました!!!今回入荷したのは、ウーヴァ ラーラを主体としたワイン、ライロンが07と08、樹齢70年を超える区画のバルベーラを主体にしたワイン、ノヴェチェントが05と06になります。

どのワインも、しっかり大人になりきっているのに同時に若々しさも持ち合わせていて、非のつけどころがない味わいです。ワインの持つ佇まいとしては、カーゼ コリーニのそれが一番近い気がします。そこそこに入ってきていますが、瞬殺必至です!

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良心的なブルネッロを世に出すイル コッレからは、ロッソ2014ブルネッロ2010が届きました!

ロッソは太陽に恵まれなかった年ということもあり、チャーミングな香りの飲み心地の軽い仕上がりに、そしてブルネッロは近年リリースされたものの中では最も均整がとれたワインな気がします。前年の09は果実味が突出した、若干“イージー”な味わいだったのに対して、2010は全ての要素が高い次元で備わっています。09よりは開くのに時間がかかるのは間違いありませんが、もう十分にその偉大さの片鱗を垣間見ることができると思います。実際当主カテリーナも、09に比較的似た味わいを持つ2011を先にリリースさせることも一瞬考えたそうです。ロッソはニューラベルでリリースです!!!

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ヴィナイオータ創業当時から扱う赤玉ねぎ色のピノ グリージョ、ロンガリーヴァグラミネ2014も入ってきました!これからの季節にはピッタリな白ワインかと!!

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