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2018-03-08

スタッフ佐藤の造り手訪問記 その14 グラヴネル

みなさま、お久しぶりでございます!ヴィナイオータ佐藤の造り手訪問記。フリウリのニコリーニを最後に途絶えておりましたが、実はまだまだ訪問した造り手が。
8月の訪問記をこの時期に、、、と季節感全くないですが、折を見てアップして行きますね!
で!今回の造り手は『グラヴネル』です!
実はオスラーヴィアのラディコン家滞在中にグラヴネルを訪問していたのですが、私がオスラーヴィアでの滞在記を書いていた9月当時はまだ弊社との取引が確定していなかったこともあり、訪問記を書けずにおりました。
そして、10月に晴れて取り扱いが確定!11月のオッティマーナには長女マテイアも緊急参戦してくれ、先月2/14に待ちに待った初入荷!おかげさまで沢山のご注文を頂き、殆どのアイテムが完売となりました。(ありがとうございます!!)

弊社岸本も言っておりましたが、イタリア白ワイン界の巨人であり、偉大な父である「ヨスコ・グラヴネル」について、たまに耳にする話を聞いてただ何となく「厳しそうな人」というイメージを私も持っていました。
実際にお会いしたヨスコは、正に厳しくきっちりとした人ではありましたが、その言動の背景には己がこれまでにしてきた経験や反省を基にした確固たる信念があり、その信念を貫くための努力は厭わないという人でした。

グラヴネルの家に着くと、まずはヨスコが運転するトラックで畑を見て回ったのですが、どの畑も本当に美しく、ヨスコの人柄が表れていました。
畑の中には所々に木が植えられ、人工の池まで。「様々な動物が住む環境がブドウにとっても良い環境だ」と言うヨスコ。現在200個ある鳥の巣箱を1000個まで増やし、ミツバチの巣箱も置きたいんだと話してくれました。

新しい畑も積極的に買い足しているヨスコは、リボッラの可能性を信じ切り、2012年以降はリボッラしか植えていないとのこと。マルデレスカ(mal dell’esca:エスカ病)の原因は苗木業者から買う苗にもあるのでは?と感じたヨスコは、深く根を張るタイプのアメリカの台木を選び、マッサルセレクションした枝を接ぎ木しているのだそう。普通にリボッラの苗を買うと1.2ユーロ、接ぎ木するとプラス1.2ユーロ。倍のコストがかかるこの方法を選ぶことで、病気予防のために使用が定められている殺虫剤さえも使用せずに、健全なブドウを育てているのです。
新しい畑には、窒素を溜めて土を柔らかくするために9種類の植物の種を植えている事、岩盤質の土の間に水が溜まって土砂崩れの原因にならないよう、深さ5メートル、実にトラック23台分もの土を掘り出してパイプを埋めた事などを話してくれたヨスコ。自分の信じる道を進むため、どんな努力や苦労も厭わないという姿がそこにはありました。

これまでの経験に裏打ちされた己の感性でワインを造っているヨスコは、2001年位からブドウの糖分さえも見なくなったと言っていました。その年のブドウの個性を感じ取り、科学的なアナライズはせずに感覚で収穫のタイミングを決める。そして乳酸発酵が終わるまではテイスティングさえしない。
「反抗期を人工的に短くすると、ボトリング後に反抗するからね」というヨスコのワインは、去年(2017年)9月に2010年をボトリングするという話でした。
ブドウと対話し、ワインに耳を傾け、労を惜しまず、でも過剰な干渉はしない。ヨスコが納得するまで時間をかけてリリースする、それがグラヴネルのワインなのです。

リボッラの畑。木が点在し、池もあるのが見えますか?

ヨスコが自分で造った池。池で蚊などの虫が生まれ、それを捕食する鳥が住むようになる。

別の畑にある去年作ったという池。メダカが住み、朝はツバメが水浴びに来る。

1年前に植えた台木。既に接ぎ木できる大きさになっているが、あと1年待ってから接ぎ木すると言う。

ポンカの土壌。ポンカは水は流すが湿気は留めるという特徴を持ち、ブドウを植えるのにこれ以上理想的な場所は無いとヨスコは言う。

トラクターの納屋でさえも整然としていてびっくり!

自宅近くの畑

「ワインが安心して眠れる場所」であるべきと言うヨスコのカンティーナ。

今まで色々と使ってきが、ステンレスタンクやモストを冷やす機会等必要のないものは捨てたと言う。アンフォラが必要な時は温め、時には冷やしてくれるからエネルギーは必要ないと。

昼食を頂きながらテイスティング。着席してからしばらくは緊張の時間でした。。。ヨスコと太田、ズバっと物を言う二人なのでケンカになったらどうしよう..と内心ひやひやしていましたが、途中から和やかムードでひと安心(笑)

イタリアでは09が現行ヴィンテージ

バックヴィンテージ。以前は裏ラベルにAnforaの文字を入れていたが、今アンフォラを使っているワインのラベルはGRAVNERの文字がオレンジになっている。

先日弊社にも入荷し、一瞬で完売した8.9.10

8.9.10のバリックを使用して熟成させたチョコレート!

なんとこのチョコレート、SabadiとGravnerのコラボ!!

愛犬を抱いてこんなカワイイ笑顔も見せてくれたヨスコ

自宅の裏庭

家の裏庭から下へ続く畑に何やら動くものが!聞くと「マンガリッツァ」という種類の豚を14匹飼ってるとのこと(調べたらハンガリーの国宝にもなってる豚でした!)

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