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2025-10-08

【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2025年10月その1(Fabio de Beaumont, L’Acino, Natalino del Prete, Q, Gravner, Camillo Donati)

スケジュール調整のためにカレンダーとにらめっこする機会がとても多い今日この頃、年末までの予定が結構埋まってきて、2025年も残り僅かであることを実感せずにはいられないオータです。歳を重ね、やること、やりたいこと、やるべきことが増えるからこそ、時間の流れを早く感じているわけで、それらを減らせばおのずと時間的余裕が生まれることも分かってはいるのですが…。理想のワイン造りのあり方の話をするときには、 “できるだけ~しない”というのが肝要だとあれだけ力説しているのに、こと自分の事となると“やらない”を選ぶのがとても苦手なようです(笑)。

ここで非常に漠然とした募集のお知らせです!時期等に関しては完全な白紙状態ではあるのですが、造り手と皆さんを親密にしちゃうことを主眼としたイベント、ヴィナイオッティマーナを来年か再来年あたり(多分来年?)で企画したいと考えております!2022年以降は、メインの会を弊社店舗のだだ商店だだ食堂で、ミニと称したイベント(規模的にはより大きいものの、コンセプト的にはやや小規模という事で…)を東京で開催してきました。

だだ商店だだ食堂でやるイベントに関しては、お客様にご足労をかけることと、ご参加いただける方がごく少数になってしまうという難点はあるものの、より理想に近い形での運営が可能なこともあり、今後も続けていくことになると思うのですが、つくば以外でのイベントを毎回東京で…というのも面白みに欠ける気がしており…。かといって、東京のようにつくばから日帰り可能(=自社での物資の搬入出が可能な)な場所ではない地方開催となると、他社インポーターさんとは異なり、自社で発送業もこなす我々ヴィナイオータとしては、疲弊度/消耗度的に大変な事になる…。ですが、東京以外の場所でやることの意義は、絶対にあるはず…。

というわけで、ここからようやく本題です。オラが町、オラが村でヴィナイオッティマーナ(略してオラガムラッティマーナ(仮称)!)をやってみたい!という有志酒販店さま&飲食店さまグループを募集いたします!是非とも皆さんが企画したオッティマーナで造り手たちをビックリさせちゃってください!「要は、(ヴィナイオータが)楽したいって事でしょ?」と聞かれたら、全然否定はしません(笑)。でもそれ以上に、企画立案から会の実現までの一連のプロセスを経ることでしか味わえない達成感(と生みの苦しみ…(笑))をより多くの方に知っていただきたいという気持ちがあるのかと…。地方開催をすることで、その場所に新たなファン層を生み出すことができたり、運営者サイドと造り手の間の絆もより深まったりもすると思いますし…。イベントのやり方/体裁に関しては、いかなる形でもOKです。そして現地にはヴィナイオータのスタッフ数名と造り手、そして通訳チームがうかがう形になると思われます。まずはご興味のある方、ご連絡ください!

手を挙げてくださった方に、開催にするにあたりどんな事を準備すれば良いのかですとか、ヴィナイオータからのお願い等を記載したマニュアル的なものを送らせていただきますので、そちらに目を通してもらった後で企画書的なものを作成いただき、弊社までお送りください!!何十と届くはず(笑)の企画書を見させていただきまして、様々な側面においてよりリアリティの伴う案件/企画をこちらで選ばせていただきます。当然のことながら、完全に丸投げ!なんてことはしませんので、ご心配なく!相談にはいくらでも乗らせていただきます!

巻き込む人の数が多いイベントを企画運営するのって、高い賭け金でギャンブルするのに似たドキドキ感があるとオータは思っています。あ、オータ自身は、所謂ギャンブルで大枚を賭けたことはないのですが、ヴィナイオータとしての商活動そのものが、身の丈に合わない恐ろしいレートで繰り広げられるギャンブルそのものでして…(汗)。時には逃げ出したくなるほどのプレッシャーにも襲われますし、失敗したらしたで本当に大変なことになるのは分かってもいるのですが、このレベルのプレッシャーを受けながらプレーできること自体が、誰もが体験できるものではないという事も強く認識しており…。

過去5回ほどヴィナイオッティマーナを企画してきて、すべてが順風満帆に行ったわけではないですし、むしろ苦い思い出の方が多い気さえしているのですが、失敗に懲りることなく打席に立ち続けてきたからこそ、できるようになった事や見えるようになったものがあるとも思っています。もちろん、やるからにはド派手なホームランを皆さんと一緒に打ち上げたいと思っておりますので、奮ってのご応募よろしくお願いします!

そして造り手からの善意を受けてやってきました、義捐ワイン企画も一旦終わらせていただこうと思います。すでに300万円を石川県に寄付させていただいているのですが、総額を集計し、残額を早々に寄付させていただく予定です。
ヒトの欲やエゴさえなければ、避けることが可能な戦争とは異なり、自然の猛威がもたらす災害は、これだけ技術革新の進んだ現代においても避けることも、コントロール下に置くこともできません。被災された方々が、受け入れることが難しい事さえ全て飲み込み、精神的にも肉体的にも力強いリスタートを切れる日が早々に訪れることを願ってやみません。

詳しくはこちらをご覧ください。

https://ec.vinaiota.com/news_177.php

 

それでは、10月の新入荷案内です!充実の赤ワインのラインナップと比べると、白ワインの選択肢が少ないという慢性的な問題を抱えるヴィナイオータですが、今回は白を色々とご紹介することができてオータも嬉しいです!8月の新入荷案内でご紹介させていただいたイル パラディーゾ ディ マンフレーディに続き、新規取り扱い造り手第2弾も!それでは行きます!!

 

【ファビオ デ ボーモン】

去年から取り扱いの始まったカンパーニア州のファビオ デ ボーモンからは、新ヴィンテージのワイン/リキュールだけでなく、去年引き取ったヴィンテージのワインがいくつか、そしてバックヴィンテージものも入荷です!
詳細は下記の通りとなります。

バロネッサ2024&2022:フィアーノで造る瓶内2次醗酵フリッザンテ。男爵夫人(バロネッサ)だったファビオのお祖母ちゃんにちなんだ名前となっています。貴族制が廃止され、自分で造らないわけにはいかなくなった男爵夫人が人に教えを請いながら造り始めたのがメトド アンセストラル方式のフィアーノのフリッザンテでした。ファビオは、濁り具合を軽減することと、還元的なニュアンスを避けるために、完全醗酵させたワインに冷凍保存しておいたモストを加えて瓶内2次醗酵を促しています。再入荷した2022がごく少量のため、2024も一緒にリリースすることにしました。

ズー2023:フィアーノ主体でマルヴァジーアを補助品種として使用し、ステンレスタンクで醗酵&熟成を施したワイン。

ぺルラ2023:高樹齢のフィアーノに皮ごとの醸し醗酵を施したワイン。2021、2022は生産されなかったので、今回の2023が2ヴィンテージ目という事に。少量入荷になります…。

エウフォリーア2024:バロネッサと共に、デ ボーモン家で代々飲まれてきた、ダイレクトプレスしたアリアーニコのモストで造る微発泡ロゼ。

ルル2021:少し早摘みをしたアリアーニコで造るロゼ スプマンテ。バロネッサ&エウフォリーア同様に冷凍保存しておいたモストでナチュラルな瓶内2次醗酵を促し、30カ月シュールリーの状態で熟成。ノン ドサージュ。

マッキウザネッレ2021&2019:樹齢150年超のバルベーラで造るワイン。高樹齢のブドウに由来すると思しき優しさ、静かな強さ、余韻の長さがステキなワイン。まだエネルギッシュな2021(再入荷)と少し熟成感の出てきた2019(バックヴィンテージ)、是非飲み比べてみてください!

パリッソ2017&2015:PARISSOのPAとRIを入れ替えるとRIPASSO…ということで、アリアーニコにリパッソを施したワイン。まずやや早摘みをしたブドウを陰干しにかけます。その約2週間後、完熟したブドウを収穫、通常の赤ワインのように醸造し、ステンレスタンクで静置しておきます。そして翌年の1月に、干しておいたブドウを潰し、醗酵をスタートさせ、醗酵がある程度進んだ段階(ブドウを潰してから約1か月半後)で、ステンレスタンクで熟成中のワインに醗酵途中の陰干しブドウを丸ごと(果皮も種も)入れ、約6か月間のリパッソを施した後に圧搾、木樽で熟成させたものとなります。アリアーニコらしからぬ柔らかさを備えたワインです。2015はファビオが初めて造ったワインになります!2017、2015とも、それぞれ少量の入荷となります!

フラ アメデオ(L.02/25):聖ヨハネの日(6/24)前後のまだ殻を形成する前の未熟なクルミを、クローブ、シナモン、ナツメグなどと一緒にアルコールに漬け込んで作るリキュール、ノチーノになります。ノチーノは、一般家庭でも作ったりすることがあり、レシピも家によってさまざま。デ ボーモン家のレシピは、懇意にしていたフランチェスコ会の修道士、アメデオ直伝のもの(フラ アメデオ=アメデオ修道士!)。できたてのノチーノは、クルミの未熟さ由来の青渋さが強すぎて、心地よく飲めるものではないことが普通な気がする(だから、しっかりと熟成させたものを飲むことが多い)のですが、このフラ アメデオは、通常よりも熟したクルミを使っていること、そして浸漬を行う際に敢えて空気のスペースをつくり、酸化的な環境を創出することで、リリース当初からとても柔らかな口当たりがあります。加えて、糖分が抑え目なところもステキ!オータの少ない経験の中とはいえ、最良のノチーノのひとつと断言させていただきます。今回届いたのは、2024年産のクルミを使用したもの。ちなみにですが、2025年はクルミが全く獲れなかったそうで、一切生産されないとの事…。というわけで、来年の分もお買い逃しなきよう!

絶賛販売中の野生の桜の葉っぱを(アルコールではなく)ワインに漬け込んで作る絶品リキュール、ドン ファ(L.03/24)もよろしくお願いします!在庫も残り少なくなっておりまして、終わり次第今回届いた新ロット(L.04/25)をリリースさせていただきます!

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=166

 

 

【ラーチノ】

栽培放棄されそうなブドウ畑を見つけると、放っておくことができずついつい借りてしまい、それぞれの区画のブドウを別々に醸造&ボトリングするから、少量生産のワインが多種類できてしまう…。ややこしい人生を歩むことにおいては、カラーブリア州でも屈指の男(当社調べ)ディーノ率いるラーチノからは、2024ヴィンテージのコーラ ビアンコと、新しく入手した区画カンポレーシェのブドウで造るカンポレーシェ ビアンコ&ロッソ2022が入荷です!

コーラ ビアンコは、ラーチノが所有する畑の中で唯一自らブドウ樹を植えた区画のマントニコ&グアルナッチャ ビアンカで造る白。カンポレーシェ ビアンコは、トッレッビアーノ&マルヴァジーアというTheイタリアの白!なセパージュのワインで、桑材でつくった大樽で1年熟成、ロッソはモンテプルチャーノ100%で、オーク製の大樽で1年熟成させたもので、どちらもボトリング後1年半ほど休ませてからリリースされたものになります。

コーラ ビアンコ2024ですが、前ヴィンテージの2021と比べると2割以上割高となっていますが、昨今のコスト高よりも2023ヴィンテージの生産量がゼロ(!)だったことに起因すると思われます…。
2022年の冬から2023年の5月にかけて雨が非常に多かったそう。特に4月と5月は2日連続で雨が降らなかった日がなく、畑は常にぬかるんでいたため、農薬を撒くことができずベト病が大発生、7月の時点で「ラーチノの2023ヴィンテージは、存在しないことになると思う。」というほどの状態に…。2023年の災難はこれだけではありませんでした。7~8月は猛暑となり、各地で山火事が発生、ディーノの畑もブドウ樹が燃えるまでにはなりませんでしたが、一部のブドウ樹の葉は熱で焼けてしまったそう…。
ディーノを応援すべく、ラーチノのワインに清き1本を!

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=141

 

 

【ナタリーノ デル プレーテ】

プーリア州のナタリーノ デル プレーテからは、マルヴァジーア ビアンカで造る白、モイナ2024が届きました!オータも未試飲なのでノーコメントとさせていただきます。皆さんも、佇まいがファンキーじゃないことを祈っていてください(笑)。

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=139

 

 

【ク】

 

ナタリーノの愛娘ミーナの夫、アントニオが立ち上げたワイナリー、ク(Q)のワインも届きました!今回はバッグ イン ボックスはやめて、すべてボトルに詰めたようです!
詳細は下記の通りとなります。

ク ボッレ ビアンコ2023:2022年の収穫時期の直前に、栽培放棄されていた1haの区画を購入したアントニオ。そこに植わるシャルドネ、マルヴァジーアビアンカ、ボンビーノを用い、メトド アンセストラル※で造った瓶内2次醗酵フリッザンテ。
※アルコール醗酵が終わり切っていない状態のワイン/モストをボトリングし、残糖を利用し瓶内で醗酵&発泡を促す手法。

ク ビアンコ2024:前述の栽培放棄されていた区画のシャルドネ、マルヴァジーア、ボンビーノを、2024ヴィンテージはスティルに仕立てました。栽培放棄されていた期間の長さが影響してか、収量があまりにも少ないそうで、2025ヴィンテージを最後に植え替えをするそう。

ク ボッレ ローザ&ク ローザ2024:ダイレクトプレスしたネグロアマーロで造るロゼの微発泡&スティルワイン。

ク ロッソ2024:“軽いけど、軽すぎない赤”を指向すべく、ネグロアマーロに48時間と短期間のマセレーション(皮ごとの醗酵)を施したワイン。

白2種とク ボッレ ローザですが、入荷本数が非常に少ないため、早期完売が予想されます!絶賛販売中の3リットルのバッグ イン ボックス ロゼ2022&ロッソ2023もよろしくお願いします!

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ここで新ヴィンテージリリースのお知らせです!

【グラヴネル】

イタリアワイン界の巨人、グラヴネルリボッラ2015が終売間近となりましたので、2016をリリースします。2015も端正なワインで、リリース当初から外向的でしたが、2016は恐ろしいレベルで調和が取れています!太陽に恵まれた夏だったこともあり、ブドウも梗までしっかりと熟したので、梗ごと醗酵を行わせることに(2016ヴィンテージ以降は、除梗をしないことにしたようです)。そして秋に降った雨が貴腐菌の繁殖を促し、かなりの割合のブドウが貴腐化したとの事。夏の太陽が豊かな果実味とおおらかさを、秋の貴腐がシリアスさやエッジをワインにもたらした、本当に偉大なヴィンテージな気がします。

今回はリボッラ2015と一緒に届いていた分を取り急ぎという形でリリースします。まだグラヴネルのセラーに取って置いてもらっている分もありますので、ガンガンお使いいただけますと助かります!

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【カミッロ ドナーティ】

Mr.フリッザンテ、カミッロ ドナーティがやや未熟なバルベーラで造るロゼ フリッザンテ、ピッコロ リベッレ2022が残り僅かとなりましたので、2023をリリースします。やや未熟なブドウで造っているとはいえ、アルコール度数は14.5%あります(2022は、ほぼ15%…)!サクサク飲めちゃいますが、膝に来るかもしれないのでくれぐれもお気を付けください(笑)。

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=117

 

*ブログ掲載時には完売している商品がございます。予めご了承ください。

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