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2023-05-23

ヴィナイオッティマーナ2022【造り手セミナー】イル カヴァッリーノ


①セミナー動画 (質問コーナー|03:03~)

ヴィナイオッティマーナ2022 P5 DAY2。ヴェネト州イル カッヴァリーノの当主サウロ マウレ、1985年4月28日生まれ牡牛座の38歳。アンジョリーノの5番目のお弟子さんと言う枕詞はもういらないかもですね。細やかな気遣いある口調でこれからの自分についてもお話ししてくれました。ますます目が離せないサウロのセミナーの様子です。

②造り手紹介 (00:25~)

イル カヴァッリーノの造り手紹介、詳しくはこちらから。

③造り手への質問と回答

Q1. ホームページの写真がとてもキラキラしていますがセルフプロデュースですか?(03:03~)

A1. (笑) すごく恥ずかしかったです。でもホームページを作るとしたら、ワインを飲んだことがあるとか何らかの形でワインに興味を持ってくれているとか、自分の人となりを知っている人に仕事をお願いできたらと思っていたんだ。カメラマンのロレンツォさんはサロンとかで僕のワインも飲んでいてくれたし、もちろんその道のプロフェッショナルにお願いするとなればもちろん身を任せるというか・・。気づかぬうちに撮られた写真もあるし、こんな感じで!とポージングをすることもあったけど・・・・なんていうか引き出してもらうというか引き出さされちゃった(笑)感じかな。

Q2. ロゴマークにはどんな意味がありますか?(08:40~)

A2. 僕の造っているワインをより深い理解で直接知り合ってしっかり飲んでもらいたいなと思って。ボトルのロゴって開ける前の段階で自分が考えていることとかどういう思いをもってボトリング、瓶に詰めているかをイメージしてもらう要素になるかと考えているんだ。どれも重ならない丸で大きいものから小さいもの・・いろんなものの協力が結実したものがワイン。たくさんの要素があってできているのがワインですしそれを表現したデザインになっています。ワインの中にはいろんな要素があって大小の円もいろんな見え方があると思っている。だからいろんなことにおきかえてこのマークを感じたり見てもらえたら。

・テロワール(畑・天候)
・ヴィンテージ(年輪のようなイメージ)
・ブドウ品種(それぞれのブドウの実の大きさ)
・人
・人をフォローしている考え方

Q3. 2019年のグランセルヴァ、プリ、それぞれのキャラクターが立っていて品質面での大きな変化を遂げたとオータが感じていますがサウロさん自身、どうでしょうか?(12:53~)

A3. 2017年に自分のセラーでワインを造り始めることにめっちゃくちゃワクワクしていました。ただ同時に今までは師匠であるアンジョリーノの元で醸造していたから何かあれば聞くことができたし、アンジョリーノという存在があることで与えられた安心感があったことは確かだったね。ワクワクドキドキ強いエモーションをもっても2017年は収量も少なかった。
変わって2018年は雨が多かったのに2017年の倍量ブドウが収穫できて最大量のワインができることになったけれど予想を超えた量でタンクが足りない!とか、どの作業も常に物凄く焦っているような感じであっという間に過ぎてしまった。そして2019年はブドウの品質は良かったけど収穫の量は少なくいこともあって、すごく落ち着いて心晴れやかな状態でひとつ一つのブドウに向き合えたかな。何をして何をしなかったのか・・とか絶対これだよねという事はないけれど造りの場面でも、落ち着いてゆっくり作業していたのは確か。どうしてヒサトが2019年のワインをそう感じてくれたのかはこれをこうしたから!という事ではないけれど沢山の要素が重なってワインができるものだと思っているからワインをそう感じてくれたのなら嬉しいな。

Q4. サウロさん これだけは伝えたい!ということがあればぜひ。 (19:10~)

A4. まずは僕たちはこの何年か人と会うことを推奨されない時代を生きてきましたよね。造り手自身から酒屋さんや飲食店、お客さんに直接伝える機会もなくなって。皆さんからの思いと魂の交換のようなものをしていたと思うので、人生の中では人に会う事が大切だなと思っています。今回のオッティマーナもこの場の機会を与えてくれたことにも感謝の念を覚えています。
あと・・・最近は自問自答が増えています。自分の理想のありかた、畑の仕事、ブドウ栽培、そして醸造。模索しながらも実験も始めています。ヴィニュロンとしての自分の旅。完全なるアイデンティティを見つけ出したいと自問自答、トライ、自分らしさ。数年後には自分自身も成長したいし、ワインの変遷を通して皆さんも一緒に成長してくださったら・・・・。研ぎ澄まされたアイデンティティをもっていきたいと思います。

④まとめ

5年前のオッティマーナの写真を見るとまだ少年的な雰囲気がありましたが、すっかり品格のあるサウロさんは本当にキラキラと澄んだ目をしていました。笑顔の印象しかなく、私のつたないコミュニケーションで何かを伝えても「OK。」といつも安心させてくれる返事をしてくれました。今回入荷したワインも動きが早くなってしまい(喜び)オッティマーナでサウロの人柄&ワインの魅力にさらに火が付いた感が否めません!!(担当:五月女かほり)

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