【新入荷】2016年8月 その2
お盆前の入荷は泡ものだらけです!!!
まずはカミッロ ドナーティ!!! マルヴァジーア2014とロッソデッラ バンディータ2014とランブルスコ2014が届いています。バンディータですが、今まではカミッロがド赤字価格で弊社に出してくれていたので、1800円上代という圧巻の価格だったのですが、次回入荷の2015年ヴィンテージから蔵出し価格が上がり、弊社上代も2200円くらいになる予定です。値上がりしても、内容考えたら相変わらず安すぎるとは思うのですが、超安い状態なのは2014ヴィンテージまでです。たっくさん買っておいたほうが良いと思いますよ!
マルヴァジーアを含む白3種&マルヴァジーア ローザですが、近々2015年ヴィンテージが現地出港予定、入荷は2か月後を予定しています。
今でこそヴィナイオータを代表する瞬殺アイテムとなったカミッロのワインですが、数年前までの売れ行きは本当にぼちぼち程度でしかありませんでした。スティルでもスパークリングでもない微発泡性ワインの日本での認知度&浸透度は、ここ10年の間で本当にドラスティックに変わった気がします。
伝統的に微発泡性を飲む習慣のあるエミーリアロマーニャ州でも、補糖をせずに瓶内2次醗酵を行い、澱引きもせずにリリースさせる昔ながらの製法を続けている造り手はそれほど多くありません。つまり市場に出回る大多数の微発泡性のワインは、安価なこともあり、質の良くないブドウが使われるため数々の補正(濃縮モストの添加、培養酵母の使用、温度管理をしつつの醸造、シャルマー方式での製造、大量の酸化防止剤の添加など…)が必要になります。ブドウに力がないわけですから、熟成のポテンシャルなどあるはずもなく、微発泡=早飲みというイメージが、微発泡性ワインを地域食文化の根幹として持ってきたはずのエミーリアロマーニャ州内でもあることをカミッロは残念に思っています。
しっかりしたブドウで造られていて、(澱引きをしないので)酵母が生きているワインは、熟成のポテンシャルを持っている…そのことを知ってもらいたくて、カミッロは自宅の地下セラーにある程度まとまった本数を取って置き始めたのですが、ほどなく地下セラーがパンパンに(笑)。そんなバックヴィンテージを全量いただいてきました!!!!ヴィンテージ的には2012~2001までのもので、22種類(!)のワインが届いています。
そういえばですが、カミッロがこんなメールをくれました。
バックヴィンテージワインを準備してたら、いろいろ込み上げてくるものがあったよ。それぞれのヴィンテージがいろいろな記憶を呼び起こしてくれて…素晴らしいものから悲しいものまで…2006年の収穫時期に母親が亡くなったこととか…。あと、ヒサトと初めて知り合った時のこととかも思い出したよ。うちでご飯食べてる時、ヒサトが車からほっとんど空のビンを持ってきて、そのワインを飲ませてくれてさ…確かアンジョリーノ、ファブリーツィオ(マッサ ヴェッキア)、スタンコ(ラディコン)のだったっけな。彼らとは絶対に知り合いにならなければいけないってヒサトが僕に強く勧めてくれて、そしてヒサトの結婚式で彼らと知り合いになって…あそこから僕の人生は大きく変わったんだ!人としても造り手としても偉大な彼らからは、本当に多くのものをいただいたと思っているよ。
僕の人生の一部と言える“過去の”ボトルをヒサトに全部引き取ってもらえたことで本当にハッピーな気持ちになったし、それらを日本の素晴らしい人たちに飲んでもらえることを本当に嬉しく思っているよ!!君たち日本人はワインの味わいの部分だけではなくワインの背後にある様々なもの、ブドウであり、畑であり、年であり、ヒトであり…そういったことに想いを馳せてくれるだけの繊細さを持ち合わせた唯一の国民だよ!!!!
ヒサト、そしてみんな、ありがとおおおおおお!!!そしてカンパイ!!!!!!!
気遣いの男、アルベルト アングイッソラからはピノ ネーロで造るロゼ フリッザンテ(今回は3気圧に達しなかったので微発泡ということに…)、ハルサメの2014年が大量に届いています!!
2013年には実験的にマグナム200本が生産されたこのワイン、2014年が雨がちな年ということもあり、赤ワインに仕立てるのは難しいと判断した区画のブドウを使用して、比較的まとまった量を生産しました(そしてその大半をいただいてきました…)。2013同様にモストだけで醗酵を行い、冷凍保存しておいたピノ ネーロのモストを添加してボトリングし2次醗酵を促したワインで、澱引きせずにリリースされています。今年の1月に現地で飲んだのですが、還元も大きくはしておらず、早々に楽しめるワインな気がします。
アルベルトにデゴルジュマンをしようと考えたことはないのかと聞いたところ、
「スパークリングワインとしての特質、美徳をワインに付与するためには、シュールリーの状態で最低でも数年は寝かせるべきだと考えているんだけど、今現在はうちの経済的な事情がそれを許さないわけで…。だったら澱引きせずにリリースして、ワインが成長する余地を残してみようと考えたんだ。置いたら置いただけ変化も望める上に、熟成も緩やかに進むわけだし。」とのことでした。
彼曰く、澱がらみで飲んでもよし、瓶を逆さまにして水の中で抜栓するセルフ デゴルジュマン(別のワイナリーにはなりますが、YouTubeでMoviaとPuroと入れて検索していただければ動画が見れます!)をしてもよしとのことでした!!!僕自身一度もやったことないので、届き次第やってみます!!!
カゼビアンコ以外のワインはフルラインナップでご用意しておりますので、そちらのほうも是非!!!
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