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2017-12-07

【新入荷】2017年12月 その1 (Vodopivec、Case Corini)

考え続ける天才、パオロ ヴォドピーヴェッツのワインが入荷です!オッティマーナの会場でも、遠くから眺めていても明らかなオーラのようなものを全身から発しながら真摯にお客さんに向き合っている姿を見て、改めて彼の凄さを思い知った気がしました。ピュアで真っ直ぐ、どこまでも深淵で、一見厳しいようでいて慈愛に満ちた彼のワインは、やはり彼自身を投影したものなのだなぁと再確認しました。

今回入荷したワインですが下記の通りとなります。


(左からオリージネ2012、同2009、ヴィトフスカ2012、同2011、ヴィトフスカT2012、ソーロ2012)

オリージネ2012:”起源”、”原点”を意味するオリージネは、パオロが初ヴィンテージである1997年から採用してきた手法、木製開放式醗酵槽で10-14日間ほど醗酵させた後に圧搾、3年間大樽で熟成させたワイン。4種類のワインの中で、味わいが開くのが最も早いのがこのワインなのかと。
オリージネ2009:イタリアのディストリビューターが長らく引き取らなかったもの(またか!)をいただいちゃいました。味わいも程よく開いていて、目茶苦茶美味しい!
(※オリージネ2009の弊社在庫は完売いたしました。12/8現在)

ヴィトフスカ2012:地面に埋め込んだアンフォラで皮ごと半年、圧搾した後さらに半年アンフォラで、そして2年大樽で寝かせたワイン。現段階では2011程には開いていませんが、より粒子が細かくなったかのような印象を受けます。
ヴィトフスカ2011:2011ヴィンテージの最終在庫です。本領発揮まであと僅か!と言ったところでしょうか。

ヴィトフスカT2012:ヴィトフスカというブドウ品種の特性をフィーチャーすべく、醗酵から熟成までの全過程をニュートラルな容器であるアンフォラで過ごしたワイン。TはテラコッタのT。2011ヴィンテージは半年間のかもし醗酵&初期段階の熟成の後に圧搾、そして2年半をワインだけの状態で熟成させましたが、2012ヴィンテージは約半量を半年間皮ごと、残り半分を果帽が浮き上がり醗酵が始まったことが確認できた段階で圧搾し、モストを再度アンフォラに戻して醗酵熟成させました。つまり…半量はほとんど全く醸していないワインなんです!木樽よりも還元的な環境のアンフォラで熟成させているわけですから、タンニンの鎧は少し軽くても良いのかも?とパオロは考えてこういう手法をとってみたのかと。
ソーロ2012:パオロの”グランクリュ”で造られたワイン。本来だったらブドウ栽培には向かない表土が極めて薄く、その直下に固い石灰岩の岩盤があるところを開墾した区画で、膨大なミネラルを搭載したワインが生まれます。現段階ではTとソーロはミステリアス過ぎるワイン、いつ頃になったら表情を見せてくれるものやら…。とはいえ、決して飲み心地に欠けるわけではないので、今飲んでも全く問題ないのですが、できることなら2-3年は抜栓を控えていただきたいです…。その間は、オリージネとヴィトフスカでしのいで下さい!!

2012ヴィンテージのワインは全て再入荷の予定がありますが、オリージネだけは次回は3-400本程度の入荷となりますので、実質上は今回がほぼ最後の入荷と言えるかもしれません。

今回のオッティマーナでも大人気でした、カーゼコリーニからもワインが届いちゃいました!そしてなんとオータも持っていないようなバックヴィンテージのワインも!!!セラーも目茶苦茶清潔ですし、人としてもロレンツォは凄いキッチリしているのですが、ボトルをストックする場所だけは長年にわたってカオスの状態でした。数年前まで電灯さえなく、ロウソクに火を灯してワインを漁りに行ってたくらいですので。ひどい時は、ロウソクに火を灯すためのマッチさえもないこともあったっけ(笑)。そんなストックヤードを息子グイードが時間をかけて整理していったところ、奥からバックヴィンテージを発見したとのこと。今回入荷したワインは以下の通りです。

アキッレ:2007,2014,2015
セラーに程近いところにある区画で、バルベーラとネッビオーロほぼ半々で仕込まれるワイン。コリーノのワインの中では最も早い段階から楽しめるワインです。

チェンティン:2013
アキッレとコッレットという名前の区画の選りすぐりのネッビオーロで仕込むワイン。

バルラ:1996,1998,2011
樹齢80年オーバーの区画、バルラで獲れるバルベーラで造るワインでカーゼコリーニのトップキュベと呼ぶべきワイン。2011ヴィンテージは醗酵がなかなか終わらず、結局樽で5年以上熟成させた後にボトリングすることに。ロレンツォ曰く、今後2011年のブドウ以上に美しいブドウは見ることはないのでは?という程のヴィンテージです。

ブリッコ:1995,1996,1997,2000,2003,2007
バルベーラが主体ではあるのですが、僕も聞いたことのないような名前のブドウも色々植わっている、ロレンツォの実験場のような役割を果たしていた区画。混醸されているブドウのせいか、非常にドライなタンニンが特徴のワイン。
(※カーゼ コリーニ全種の弊社在庫は完売いたしました。12/8現在)

そして、ヴィナイオッティマーナでも好評だった、双子ちゃんことカンピ ディ フォンテレンツァブルネッロ、08が終売しましたので09をリリースします!こちらも是非!!

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