【新入荷】2020年4月その3(Case Corini、Davide Spillare、Massa Vecchia、Sabadi)
ワインの起源(序章)
わたくしオータ、ことワインに対してだけは情熱&好奇心を絶やすことなく、約30年に渡って真摯に向き合ってきたと自負しております(それ以外の事に関しては、叩いたら埃しか出てこないかもしれませんが…(笑))。
それは“ワイン道”とでも呼べそうな旅のようなもので、オータの人生の6割くらいの年月をかけた今現在でも、道半ばにさえ辿り着けていないのではないでしょうか。
(旅を)始めてから8年くらいの間は、その時代その瞬間の自分にとっておいしいワインを探すことが旅の目的だったと思うのですが、20年前にラ ビアンカーラのアンジョリーノを初めて訪問した時から、旅の主眼が“ワインのあるべき姿”を探し求めることへとシフトしていたのだと後から気が付きました。
嗜好などという言葉では片付けられない、揺るぎない何か…そんなワインの本質を知りに行くという壮大なツアーにいざ出かけてみると、そのツアー自体が、
テロワール(風土)
自然とヒト
文明文化
農業
ブドウ栽培(剪定から収穫まで)
醸造
微生物
食
身体
味
おいしさ
個性
などなど、ジャンル的にも非常に多岐に渡る観光スポット巡りで構成されていて、各々が深い関わりあいを持っているという事に思い至ります。そして、それぞれの観光スポットに対する見識を深めれば深めるほど、その奥深さ(無限、終わりのなさ)を痛感、本質には一向に近づけていないような気が長らくしていました。
ですが、ある日の“本質探し禅問答”の最中に、オータはとある仮説に辿り着きます。そしてその仮説の観点からワインの世界を見渡すと、多くの事がビックリするくらいすんなりと筋が通ることにも気が付きました。
それが、これから書いていきます「ワインの起源(ルーツ)」になります。
実際、本質という言葉を辞書で調べると、「物事の“根本”的な性質・要素」と書かれていますので、全く頓珍漢なわけではないのかと…。
「ワインの起源 その1」へ続く…
ここまでの文章を書くのに、なんと1週間以上の時間がかかってしまいました…(でも“その1”以降はサクサク書きます!)。学生時代、国語が不得意すぎたオータにとって、作文は非常にヘビーなお仕事。最近仲良くさせていただいている塗師にして文筆家なAさんはそんなオータに向って、「寝ている時に文章が浮かんできて、起きたらそれを文字に起こすだけで良い時がある。」などと、意味が分からないことを仰るんです…才能って残酷(笑)。
締め切りも差し迫ってしまっているという事情もあるので、唐突ですが新入荷案内です!!
皆さんお待ちかね、ロレンツォ&グイード親子によって営まれるワイナリー、カーゼ コリーニからは3ワインが届きました!内容ですが、以下の通りとなります。
ヴィナイオータ2017:2006年ヴィンテージまでは、フリーランのワインしかボトリングしていなかったロレンツォ、オータの説得(ゴリ押し?)に負けて生まれたのがこのプレスワイン。樽から一昨年の秋に飲んだっきりなのであまり記憶にないのですが、グイード曰く「激ウマ」との事。1200本入荷。
アキッレ2018:ネッビオーロ&バルベーラのワインで、カーゼコリーニのメインの3ワイン(バルラ、ブリッコ、アキッレ)の中では最もジェントルで親しみやすいワイン。840本入荷。
チェンティン2016:ネッビオーロ主体のワインで、酒躯(色、タンニン)を付与するために少量のバルベーラ(主にバルラの)を数%ブレンドしたワイン。オータの記憶が確かなら、今まででネッビオーロ100%でリリースされたのは2005年だけかと(今サイコーです!)。360本入荷。
造り手としては、完全に師匠アンジョリーノ(ラ ビアンカーラ)と兄弟子ダニエーレ ピッチニンに並び立つ存在となった感のあるダヴィデ スピッラレからはビアンコ ルーゴリ2017の最終在庫2400本が入荷です。もうすでに滅茶苦茶美味しいですが、是非とも寝かせてもいただきたい!早期完売が予想されますのでくれぐれもお気を付けください!!
昨年の秋にイタリアに行った際、初めてカポヴィッラ蒸留所を訪れました(弊社取り扱いのイル モラリッザトーレからとても近いんです!)。噂には聞いていましたが、当主ヴィットーリオさんはオーラを持った凄い人でした。色々な蒸留酒を飲ませてもらいましたが、そのどれもが素晴らしくて…。ちなみにですが、僕達が訪問した際に蒸留していたグラッパとその前に蒸留したグラッパは何かといいますと…。
https://vinaiota.com/newsite/wp-content/uploads/Capovilla201911.jpg
(リンクをクリックすると写真をご覧いただけます。)
ひえええええええ!
ヴィナイオータの取り扱い造り手で、カポヴィッラに蒸留をお願いしている造り手を列挙しますと、
カッペッラーノ
バルバカルロ
ラ ビアンカーラ
イル モラリッザトーレ
グラヴネル
マッサ ヴェッキア
レ ボンチエ
アリアンナ オッキピンティ
と錚々たる面々だったりします…。
日本の法律では、EUに比べると製品に含まれるメタノールの含有量の上限が非常に低く(ヨーロッパの1/5程度)、蒸留後にメタノール除去処置をしない限り(そのための機械が非常に高額な上に、メタノール以外の重要な要素さえ取り去ってしまうと造り手たちは言います)、この世に存在するグラッパのほぼ100%が日本に輸入できない状況だったりします…。検疫の方に言わせると、メタノールは毒なので絶対にこの基準値を超えてはならないと仰る。「では、イタリアで普通に出回っているグラッパで、メタノールによる死者って近年いるんでしょうか?」と聞きたい気持ちをグッと抑えるオータ…。
そんな中、2016年ヴィンテージのマッサ ヴェッキアのグラッパを分析にかけてみたところ、基準値を大きく下回ったという嬉しいお知らせがあったので、速攻買い付けました!204本の入荷となります。
そして、つい先日追っかけ朗報がありました!ほんの少しではあるのですが、メタノールの基準値がアップしました(1mg/cm3→1.2mg/cm3)!恐らくですが、徐々にヨーロッパ並みの基準値になっていくことになるのかと…。
もともと、基準値を若干上回る程度だったカポヴィッラの蒸留酒ですので、この法改正で色々な造り手のグラッパが日本に届くことになるかも??期待していてくださいね!
天才シモーネのサバディからは、欠品しておりましたホットチョコレートの素、タッツアシリーズと直営店以外では弊社だけが取り扱っている、“香りの中で熟成させたチョコレート”、アッフィナーティ シリーズが33種類(!!)届きました!多いものでも20個の入荷ですので、瞬殺必至です!香りを練り込むのではなく、カカオの油脂に吸わせただけなのに、ここまでそれぞれの香りが残るものなのかと驚いていただけるのではないでしょうか。
あ、タバコの葉で熟成させたチョコですが、ニコチンが油脂に吸着することはないそうなのでご安心を!
常に在庫過多なマードレシリーズもよろしくお願いします!
*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。
文:太田久人
253 254 nuovo20.04.23
【新入荷】2021年1月その1&その2(Stefano Legnani, Il Maiolo, L’Acino, Sanguineto, De Fermo, Sabadi) 【新入荷】2020年11月その2&その3 (Canonica、Guttarolo、La Biancara、Fonterenza、L’Acino、De Bartoli、Nicolini、Brezza、Pacina、Sabadi) 【新入荷】2020年10月その2(Cantina Giardino, Luigi Tecce, Natalino del Prete, Bressan) 【新入荷】2020年9月その1(Trinchero、Camillo Donati, Fonterenza, Valter Mlecnik) 【新入荷】2020年8月その1(De Fermo、Arianna Occhipinti、La Biancara、Stefano Legnani)