toggle
2021-12-13

造り手紹介 Cantine dell’Angelo / カンティーネ デッランジェロ

造り手:Cantine dell’Angelo / カンティーネ デッランジェロ
人:Angelo Muto / アンジェロ ムート
産地(州):カンパニア
ワイン:Il Miniere, Torrefavale, Del Nonno
所在地:Via S. Lucia 34 – 83010 Tufo | AV – Italia <map
Web:http://www.cantinedellangelo.com/

ナポリから車で1時間、アヴェッリーノの北16km、人口800人ほどの小さな村トゥーフォで、アンジェロ ムートによって営まれるカンティーネ デッランジェロ。創業は1970年、祖父と父アントニオが行ってきた農業を引き継ぐ形で、2006年からアンジェロの名前で本格的にワイナリーとしてのスタートを切ります。

現在は5ヘクタールの畑で、祖父や父と同じように自然と土壌の健全性を重視し、周りの環境に負担の少ない農法を実践、年間約2万本を生産しています。地元でカンパナーロ(鐘撞番)と呼ばれるゾーンに彼らのブドウ畑はあり、1860年代から120年間も稼働し多い時で900人もの人が働いていた硫黄採掘所だった場所の真上に位置する標高300~350mの区画と、1700年代からグレーコが栽培されていたことが古文書で確認されている標高約400mの急斜面にある1ヘクタール弱の区画トッレファヴァーレの2つの畑を所有しています。

ワイナリーでは20km離れたチェジナーリにあるカンティーナ デル バローネのルイージ サルノがエノーロゴとして中心となり、野生酵母による醗酵を行い、無清澄、無濾過でボトリングされ、偉大なイルピニアのテロワールをワインに反映させるためシンプルな醸造を心掛けています。

 

<ワインラインナップ>

 

●Il Miniere(イル ミニエーレ)
品種:グレーコ
「鉱山、採掘所」を意味するミニエーレは、道路を挟んで元採掘所と接している区画の樹齢30年ほどのグレーコで造るワイン。収穫後、除梗をしないで房ごと柔らかくプレスを行い、4時間ほどのマセレーション、圧搾後ステンレスタンクで醗酵の続きを行い、そのまま澱引きせずに約12ヶ月の熟成、ボトリング時に少量の酸化防止剤を添加。

 

 

 

●Torrefavale(トッレファヴァーレ)
品種:グレーコ

「トッレファヴァーレ」は、ミニエーレの区画から昇った先の急斜面の丘の頂上部分にある標高約400m、1ヘクタールに満たない小さな区画で、1700年代からグレーコが栽培されていたことが古文書で確認されているトゥーフォで最も歴史的な土地。エチケットにも描かれている、今は使われることのなくなった採掘所のトンネルの換気塔ファヴァーレが今はこの場所のシンボルになっている。「美しいブドウがそこからやってくる」と、この土地を手に入れることは代々からの念願だった。樹齢は70年ほどで、アンジェロの畑の中で最も古い。

10月の第2週から第3週に収穫。除梗をしないで房ごと柔らかくプレスを行い、4時間ほどのマセレーション、圧搾後ステンレスタンクで醗酵の続きを行い、そのまま澱引きせずに12~14ヶ月の熟成、ボトリング時に少量の酸化防止剤を添加。瓶内で約半年寝かせたあとリリースされる。

 

 

 

●Del Nonno(デル ノンノ)
品種:コーダ ディ ヴォルペ

祖父が所有している0.5ヘクタール弱の畑のグレーコに接ぎ木する形で、2014年からコーダ ディ ヴォルペの栽培を開始し、2018年にデル ノンノ(祖父からのブドウ)と名付けられ2500本のみリリースされました。収穫後、除梗をしないで房ごと柔らかくプレスを行い、2時間ほどのマセレーション、圧搾後ステンレスタンクで醗酵の続きを行い、そのまま澱引きせずに8~12ヶ月の熟成、ボトリング時に少量の酸化防止剤を添加。

関連記事