【新入荷】2023年1月その4(Luigi Tecce,Conti,Daniele Portinari,Montesecondo,Alberto Anguissola,La Collina,Natalino del Prete,Camillo Donati,De Fermo,Borgatta,Arianna Occhipinti)
あけましておめでとうございます!
ヴィナイオータにとっての2022年は、ヴィナイオッティマーナと共に幕を閉じたわけですが、2023年もオッティマーナ嵐(旋風?)な日々から始まるだなんて…ワクワクとハラハラが止まらないオータです。当事者が言うのもなんですが、有り余るほどのおバカさ(酔狂)とそれなりの覚悟なくしては実現不可能なこのようなイベントを企画すること、他社インポーターさんにはとてもおススメできません(笑)。
とはいえ、このようなイベントが、より多くの飲み手の方たちにとって、そのワインの味わいの先にある造り手の想い(=そういう想いを持っている造り手だからこそ、このような味わいを表出させることができる…)に触れ、ヴィンテージに関係なく彼らのワインを愛おしいと思えるようになるきっかけになれたのなら、スタッフ共々苦労の甲斐があるってなもんです!
今年は、日本のナチュラルワインマーケットに対してオータが抱いている危機感と言いますか危惧のようなものを強く表明していく年にしようと思っています。やや業界批判に当たる発言があるかもしれませんが、愛ゆえの事とご容赦くださいませ。年始から言い訳がましく始まりましたが、2023年も昨年同様のご愛顧のほどよろしくお願いいたします!!
ご紹介しなければいけないワインがたっくさんありますので、新入荷案内に入らせていただきまっす!
まずはピリオド6で来日予定のルイージ テッチェ!ボトリングの時点ですでにアルコール度数が15.5%あったのですが、瓶内で酵母がお目覚め、いきなりご飯(糖分)を食べ始め、その結果として発泡、それもボトルによっては優に3気圧以上…
そんな醸造学界の常識をことごとく打ち破る、アルコール度数16%オーバーのフルボディスパークリング赤、オルフェオ2017の最終在庫と長らく欠品しておりましたサティリコンの新ヴィンテージ2018が入荷、そして高樹齢の区画のブドウで造るタウラージ、ポリフェーモ2013が終売しましたので、2014ヴィンテージのポリフェーモとプーロ サングエの2タウラージともリリースすることにしました。
港からの報告によると、今回入荷のオルフェオも旅の最中にコルクが抜けてしまったボトルがある模様…(笑)。そんな厄介なワインですが、一旦飲んだらそんな不具合などどうでも良くなるほどの突き抜けた美味しさを持っており、おかげさまで2年と3か月ほどで全生産量に当たる約24000本を引き取ることが出来ました。リピートの多さも、このワインの意味不明なコスパに飲み手の方たちが反応してくれた証なのかと…。とても嬉しいです!ヒトが抗いようのないエクストリームな気象イベントがもたらした唯一無二の個性が備わったワインだったわけですが、完全主義者のルイージ的には“No more Orfeo!”と思っているはず…(笑)。熟成させても絶対面白いと思うので、大量買いだめを推奨いたします!残り7000本弱です!!
樹齢の若い、1ha当たり2500本と低密植のコルドーネスペロナートに仕立てた区画のアリアーニコを、大樽で1年、小樽で1年熟成させたワインのサティリコン。今回入荷の2018は、2019年夏に訪問した際にセラーで樽から試飲しているのかもしれませんが、揮発酸が大変なことになっていたオルフェオの印象が強すぎて、全く覚えていないのでコメントは差し控えさせていただきます(笑)。
高密植(1haあたり5000本を植えたコルドーネスペロナート)の区画のブドウで造るタウラージ、プーロ サングエのファーストヴィンテージである2013は、ポリフェーモ2013よりも1年遅くリリースされたのですが、その結果としてタウラージ リゼルヴァを名乗れることに…。つまり、2013ヴィンテージに関しては、高樹齢のブドウに由来すると思しき深みのある味わいを備えたポリフェーモこそがルイージ テッチェのトップキュヴェなはずなのに、ポリフェーモがノーマル タウラージで、果実の充実感こそあれどポリフェーモほどの余韻には欠けるプーロ サングエがタウラージ リゼルヴァという少々歪な序列に…。
ですが、プーロ サングエ2013をリリースした年にポリフェーモ2014を出さず、次の年にリリースすることにしたため、2014ヴィンテージからはどちらもリゼルヴァを名乗れることになり、ルイージもポリフェーモとプーロ サングエの差を明確にすべく、価格差を付ける事にしたようです。ちなみにですが、ポリフェーモに使われているブドウは、伝統的な整枝方法であるラッジエラ アヴェリッネーゼが採用された、1ha当たり500本ほどの植樹密度の、樹齢80-90年の区画のものになります。
完全主義者のルイージも、2014年ヴィンテージのタウラージには凄く満足していたのを記憶していて、プーロ サングエ2013と2014を同時に試飲してみたのですが、色々納得してしまいました…。2014は、びっくりするほどの鋭い酸のある、アルコール度数が15%を超えるワインとはにわかに信じ難い飲み心地を備えた壮大なワイン。2014と比べると振り幅に欠ける2013ではありますし、なかなかに渋いワインだったりするのですが、もう少し寝かせるなり、ちょっと強いお料理と合わせるなどしていただけたら、十分に楽しんでいただけるかと!
去年から取り扱いの始まった、ピエモンテ州北部にあるボーカDOCの造り手、コンティからも新ヴィンテージのワインと、現当主のエレナのお父さんが造ったものを中心としたバックヴィンテージワインも20ヴィンテージ(!!!)が入荷しております!
この地域の伝統的整枝方法であるマッジョリーナで栽培された樹齢の若い区画のスパンナ(ネッビオーロ)、ヴェスポリーナ、ウーヴァ ラーラ、クロアティーナ、バルベーラで造るオリージニは2020年が、そしてそのオリージニの酸化防止剤無添加Ver.のフローレスは2019、そしてトップキュヴェであるボーカは2018が入荷です。
オリージニ2020とフローレス2019は言わずもがなですが、ボーカ2018も去年の6月に試飲した時点で、すでに抜群の飲み心地があったと記憶しております!
バックヴィンテージに関しましては、蔵出し価格の上昇に伴い、再入荷分につきましても2月出荷分より価格改定をさせていただきます。特定のヴィンテージを弊社にいつまで分けてくれるのかも不透明ですし、蔵出し価格が上がることはあっても下がることはないと思われますので、これは!というヴィンテージがあった際は、その瞬間に購入されることをおススメいたします!詳細はリストをご確認ください。コンティは、ピリオド7に参加予定でっす!
コンティは、ピリオド7に参加予定でっす!
地味だけど滋味深いワインを醸すダニエーレ ポルティナーリからは、ピエトロビアンコ2019が再入荷、白のトップキュヴェに当たるガルガーネガは2021が、そして樹齢の若い区画のタイ ロッソで造るロゼ、ロザート2021が初お目見えです!
長男ジョヴァンニ(ナンニ)がワイナリー経営に参画したことや、それぞれのワインに明確なアイデンティティを確立できたと自信を持って言えるようになったこともあり、2022年にボトリングしたワインからラベルを一新、ちょっとオシャレになりました!もう地味だなんて言わせない!!(笑)
ピエトロロッソ2018、ナンニ2017、タイ ロッソ2017もよろしくお願いします!
オッティマーナには、ピリオド8に長男ナンニとその彼女が参加予定です!
シルヴィオ メッサーナ率いるモンテセコンドからは、アンフォラで仕込むティン トレッビアーノの2019ヴィンテージが再入荷、そしてモンテセコンド2021(ワイン名!)とキャンティ2020の新ヴィンテージが届いています。モンテセコンドのワインを前の前の日本のインポーターに紹介したのは、実はオータでした…。当時のヴィナイオータは、すでにレ ボンチエやパーチナと取引をしていたこともあり、新たにキャンティの造り手と取引を始める余裕がなかったのですが、そのクオリティと価格(当時は滅茶苦茶安かったんです!)にビックリしたのを昨日のことのように覚えています。
というわけで、シルヴィオと知り合ってから20年近く経っているわけですが、今回のオッティマーナで一緒に過ごして、ようやく彼の人柄に触れられた気がしています。ワイン同様にちょっと閉じ気味でやや神経質な人なのかなぁと思っていたのですが、神経質というよりは精確性を重んじる性格と非常に繊細な感性を持ち、ヒト、モノ、コト、そして食べ物に対しても恐ろしく好奇心旺盛で…。次回来日時までには、ひらがな&カタカナをちゃんと読めて、日本語もちょこっとしゃべれるようになって来るからね~!と申しておりました。素晴らしいっ!!
ピリオド2に参加するために来日したアルベルト アングイッソラからは、ピノ ネーロで造るロゼ微発泡ハルサメ2018とカゼビアンコ2021が新入荷、そして高樹齢バルベーラ&ボナルダで造るワイン、カルカロット2014が、日本到着から4年以上の歳月をかけてようやく終売したので、満を持して2015をリリースします!
もう還元の雰囲気はほとんどないのですが、ある程度澄んだ状態で飲むためにはセルフデゴルジュマンが必須なハルサメ2014と比べ、ハルサメ2018はひじょおおおおおに安定しています!今回日本に出荷してくれたロットは、還元とも無縁で、澱も少量だったため、デゴルジュマンをしなかったそう。2014年のようでない事を、オータと一緒に皆さんも祈っていてください(笑)。
カゼビアンコ2021は、去年の9月に訪問した際に試飲し、とても軽やかなワインだったと記憶しております。セラーの拡張工事も終わり、2021ヴィンテージからカゼビアンコの生産量はかなり増えたそうで、日本にも7200本ほど分けてもらえることになりました。 今回は半量の3600本が届いています。ガンガン使っちゃってください!
カルカロット2015は、2014と打って変わり全ての要素が充実しています!還元のニュアンスもごく僅かで、一切気にならないレベルです。無茶苦茶美味しいので、是非!
素晴らしい理念で活動をしているナチュラル協同組合ラ コッリーナからは、シャルマー方式で造るランブルスコ、クアレージモ2021(L.7/22)と、伝統的なスタイルの瓶内2次醗酵ランブルスコ、シオール ペポ2020(L.4/21)と絶品パッサータ ディ ポモドーロ(裏ごしトマト)が入荷です!パッサータですが、例年以上に仕入れておりますので、瞬殺はないと思いますが、とても引き合いの強い商品となりましたので、油断も禁物です!
そして、ヴィンテージ変更や価格変更の商品がいくつか!
プーリア州のナタリーノ デル プレーテが、ネグロ アマーロで造るロゼ、イル プローディゴ2020が終売しましたので、入荷したばかりの2021をリリースします。ナタリーノたちにとっては、天候に恵まれず厳しい年となった2019年。そんな年の品質的にも決して良いとは言えないブドウの最良の活かし方として苦肉の策的に生まれたのが、このイル プローディゴ。
2ヴィンテージ目の2020は、2019とは逆に素晴らしい天候に恵まれ、アルコール度数的にも15%近くある、キュートで肉感的なワインに。そして今回の2021ですが、ワインからは2019のような“ヴィンテージが残した傷跡”的なものは一切感じず、あくまでも健全なブドウで仕込まれた感はあるのですが、2020のような濃さがあるわけでもない…。彼らに確認したわけではないのですが、きっと色調的にもボリューム的にもロゼワインらしからぬ佇まいの2020よりも、2021ヴィンテージでは一般的なロゼワインのイメージに寄ったものを仕込もうとしたのではないかと想像しております…。なんにせよ、ステキな飲み心地のワインです。
もっともっともっと彼らの赤を普通に飲んでいただきたいです!南のワインにありがちな野暮ったさとは無縁のワインです。是非!!
オッティマーナには、ナタリーノの愛娘ミーナが出産間もない状態でパートナーとお子ちゃまを連れて来日するという噂が…。ピリオド8に参加予定です!
信心深く、伝統に対して多大なリスペクトを払う、Mr.微発泡(でも時々微発泡させることに失敗する…(笑))カミッロ ドナーティ。そんなカミッロらしからぬ、“反抗的な”や“反逆心のある”という意味の名前を持つ、早摘みをしたバルベーラで造るロゼフリッザンテ、リベッレ2016が終売間近という事で、2017をリリースすることにしました!
近年の猛暑の影響で、ブドウの完熟(特に黒ブドウ)を待ってしまうと糖分が高くなりすぎて、その結果として微発泡しないワインが出来てしまう事に悩んでいたカミッロ。それまでは師匠であるオヴィーディオの教え通り、秋分の日を跨ぐ時期に収穫をするようにしていたのですが、(その教えに)逆らって、完熟を待たずに摘んだバルベーラでロゼフリッザンテを仕込んだのがリベッレ2016。
ワインは食事と共にあり、難しいことなど考えずに家族と分け合って飲むものだというメッセージも伝えるにあたり、全量をマグナムにボトリングすることに…。微発泡のワインを大きなサイズのボトルに詰めるという行為の中にも“反抗的な”という側面があり、“やったった感”を味わって悦に入ったカミッロ、少々調子に乗ってしまい、次の年もなかなかな量のワインをマグナムにボトリングするのですが、瞬殺する750mlボトルを横目に非常にゆ~っくりにしか売れていかないマグナムたち…(1000本近く買わされたソーヴィニョン2017のマグナムですが、先日ようやく売り切れました…)。
ヴィナイオータ的には、リベッレ2016も大量に買ったという背景もあり、入荷から約4年の歳月を経て、ようやく2017をリリースできることに!!少々気難しいところのあった2016と比べ、2017はストレートに美味しいワインですので、是非是非いっぱい飲んじゃってください!
泡なしランブルスコも2016が終売しまして、残すは2017のみ!なのですが、まだ2800本ほどあります…。ランブルスコと思わなければ、ただの普通に美味しいワインですので、こちらにも皆さんの清い1本を!
アブルッツォのキラキラ家族、デ フェルモが造るカジュアル白、コンクレーテ ビアンコですが、先日リリースした2020年が終売しましたので、一緒に入荷していた2021をリリースします。素晴らしい酸を備えたワインで、ステキな果実味も相まって、危険な飲み心地が!
ペコリーノで造る白、ドン カルリーノ2017と、今ではフランスでも見かけなくなった古いクローンのシャルドネで造るラウネギルド2018も抜群に美味しいですし、モンテプルチャーノで造るロゼ、レ チンチェ2018もロゼワインの模範たるべき佇まいがありますし、モンテプルチャーノで造るカジュアル赤、コンクレーテ ロッソ2019もザックザックの飲み心地ですし、赤のトップキュヴェ、プローロゴ2015もサイコーです!
あ、あと皮の柔らかさが尋常じゃない絶品チェーチ(ひよこ豆)と古代小麦でつくるパスタも是非!!
カーゼ コリーニのグイードが説得してくれまして、ボルガッタのエミーリオ翁(御年85歳!)もピリオド6で来日します(パチパチパチ!!)!そんなボルガッタが造るバルベーラ、ラ ボルガッタの2016ヴィンテージが終売したので、2017をリリースします。プロっぽくないコメントで申し訳ないのですが、めっちゃくちゃ美味しいです。6月に訪問した際、オータがいちばん量を飲んだ赤は、このボルガッタ2017だったと思っています。酷暑の影響で生産量がとても少なく、日本にも840本しか入ってきませんでした。
絶賛販売中のドルチェットで造るラ ミッラ2016ですが、2000本が再入荷しておりますので、引き続きガンガン使っちゃってください!
ドルチェットで造るロゼ、ローザ ルーナ2021も絶好調ですよ!!
そしてこちらは値下げのお知らせです!去年の9月にご紹介させていただいたアリアンナ オッキピンティのスパゲッティなのですが、茹でると麺がボロボロと切れてしまい、ロングパスタがショートパスタに早変わりする(笑&涙)ことが発覚し、販売を取りやめておりました。
アリアンナに確認したところ、過剰な量のふすまを入れてしまったため、粉同士が繋がりづらくなってしまったために起こってしまったとのこと。とても小さなパスタ工房にお願いして作ってもらっているせいか、製造ロットごとのムラも激しく…。とはいえ、アリアンナたちも、ちゃんとロットごとにチェックしてから出してくれれば、遥か遠方の日本で不具合を発見するだなんてこともないだろうに…と文句はしっかり言っておきました(笑)。
ブツブツ切れてしまうとはいえ、ちゃんとした小麦を、ちゃんとした製粉所で挽いて、ちゃんとした(?)パスタ工房で作ったパスタですので、処分してしまうのももったいない…。ああ、だったらこの寒い季節にスープなどの具的に使っていただけば良いのだと開き直ることにし、再販を決意しました。価格は旧価格の半額とさせていただきました!是非ともご協力ください!!
アリアンナはピリオド5に参加予定となっております!
*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。
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