【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2024年10月その1(Frank Cornelissen,Bodega Cauzon,Barranco Oscuro)
このメルマガを書き始めた今この瞬間から1時間半後には空港に向かわなければいけないオータです…(ひゃ~)。今回はシチリア縛りの旅で、リーパリやパンテッレリーアのような離島にも行ってきます。シチリアは、取引先の造り手がそれぞれ離れていることもあり、比較的のんびりした旅になるので気持ち的には楽なのですが、経由空港でのトランジットの時間が異様に短く、前回の旅のように次の飛行機に乗り遅れたりしないかとドキドキしております…。とはいえ、ANAとオーストリア航空の共同運航便(=イタリア系の会社じゃない)なので、それほど心配していないオータもいたりします(笑)※。コロナ禍以降ということだと、今回の旅でようやくイタリアの取引先全造り手を訪問できたことになります。次回はフランスとフリウリだ!
※羽田―ウィーン間の飛行機の出発が遅れたのにも関わらず、ウィーン―カターニア間の便にオータもオータの荷物も無事搭乗できました!いったいこの差は何なんでしょうか…。
そんなこんなで先を急がなければならないので、早速10月の新入荷案内に入ります!
今回もそれなりに強烈な内容ですが、10月後半にご紹介させていただくワインも、非常に濃ゆい内容でして…。皆様、予め心の準備をしておいてくださいね!では行きます!!
【フランク コーネリッセン】
まずはフランク コーネリッセン!ボトリングしたワインをしばらく寝かすための倉庫の建設やらフランク家自宅の改修工事やらの現場監督業(笑)が忙しいという理由で、引き取りが延びに延び、当初の予定からすると1年以上遅れての到着となりました。
内容ですが下記の通りとなります。
ススカール ロザート2022:雹害にあったこともあり、例年よりもモスカートの比率が低めとの事。飲ませてもらうのを失念しました…。
ススカール ロッソ2021:酷暑&乾燥の影響で収量が少なくなってしまったため、当初は分けて醸造していたススカール ロザートとススカール ロッソをブレンドし単一のワインとし、名前的にもRosso(赤)とRosato(ロザート=ロゼ)を混ぜてRossatoという名前でリリースされたのが、去年届いたススカール ロッサート2021。では今回届いたススカール ロッソ2021 って?と、誰しもが考えると思うのですが、決してまがい物ではございません(笑)。当初はムンジェベル ロッソに使われるはずのワインだったのですが、他の区画のブドウで仕込んだ別のタンクのムンジェベル ロッソと比べると、前述の酷暑&乾燥の影響を受けたブドウだったのか、タンニンや色素といったフェノール類がフランクの理想とするポイントにまで到達せず、色調的にもややトーンが低く、味わい的にも奥行きに欠ける…。最終的にそのタンクのワインは他のムンジェベルロッソとは混ぜないとフランクは決めたわけですが、誰にどのような形で売るのかに関してはあまり考えていなかったのだと思います。
そんな時、オータのリクエストを聞くことなく2020年のススカール ロッソをほぼ全量売ってしまっていたことが発覚(「2019を大量に送ったばかりだから、2020はヒサト要らないかなぁ」と考えたそう。そもそも、2019が日本に他の市場よりも1年遅れて届いたのも、フランクの出荷が遅かったからなのですが…)、怒り心頭(笑)のオータをなだめるべく、格下げしてススカール ロッソ2021としてボトリングし、生産量の99%を日本に回してくれましたぁ!
豊かな果実味に特徴のあるススカールと比べると、ワインとしてよりアダルトな雰囲気のあるワインで、まさにプチ ムンジェベル ロッソといった印象。なんにせよ、この価格だったら文句のつけようのないワインだと思います!是非ともムンジェベル ロッソ2021と飲み比べてみてください!!
ムンジェベル ビアンコ&ロッソ2021:ビアンコ2021ですが、フランクに試飲させてもらうの忘れてしまいました…(来年リリースされるムンジェベル ビアンコVA2021はとっても美味しかったです!)。ロッソは、しっかりとした酒躯を備えつつも、ごつごつしたところはなくあくまでもスムーズな飲み心地。尊大だけど、偉ぶったところの一切ないステキなワインです!
2019ヴィンテージのクリュ物のムンジェベル ロッソとマグマ:2018ほどではありませんが、2019年もフィネスやエレガンスに特徴のある線の細いヴィンテージ。フランクに2017、2019、2020、2021ヴィンテージのマグマの垂直をさせてもらったのですが、2019が現段階では一番開いていると思いました。
各クリュの特徴やポテンシャルに関してフランクなりのイメージができたようで、このヴィンテージからクリュ物の中でも価格差を付けてリリースすることにしたようです。彼らのWEBサイトを見てみると、フランク的グラン クリュとプルミエ クリュの格付けリストが…(笑)。
ムンジェベル ロッソ ペルペートゥム2:複数ヴィンテージのムンジェベル ロッソをブレンドして造るワインで、今回入荷したのが2回目のボトリングのものになりまして、構成&比率ですが、2020(25%),2019(18.75%),2017(18.75%),2016(18.75%),2015(18.75%)という感じなはずです!
オーリオ ムンジェベル2022:そして、2022年産の賞味期限切れ(!!!!!)の絶品オリーブオイルが届きました…。表記上は賞味期限切れ(2024年4月)ではあるのですが、お味的には全く問題ないということ。
■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=146
【ラ カラブレッタ】
同じくシチリアはエトナのラ カラブレッタからは、ロザート2022が再々入荷、樹齢の若いネレッロで造るガイオ ガイオの新ヴィンテージ2022が新入荷、そして標高1000m近い区画のブドウで造られるピノ ネーロ2020が再入荷しました!
■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=145
【ボデガ カウゾン】&【バランコ オスクーロ】
そしてスペインからは、11~12月に開催するヴィナイオッティマーナに来日予定のボデガ カウゾンの新ヴィンテージと、バランコ オスクーロの再入荷物が届いております!
ボデガ カウゾンは、すべて2023ヴィンテージが届いているのですが、赤に関しては全アイテムとも弊社的には前ヴィンテージである2022の在庫が潤沢ということもあり、引き続き2022を現行として販売させていただくこととし、今回はマカベオ、ガルナッチャ ブランカにシャルドネ少々で造られるカウゾン ブランコ(白)と、ガルナッチャ グリ(80%)とピノノワール(20%)を、全体の85%をダイレクトプレスして醸造、残りの15%に約6日間のマセレーションを施したものをブレンドして造ったカウゾン ロザード(ロゼ)をリリースします!
2023年の10月に訪問した時点でとてもクリーンな印象があったので、現時点で十分に楽しんでいただけるワインだと想像しております!
■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=161
バランコ オスクーロですが、奥さんルイーザがインポーター兼ディストリビューターをやっていることもあり、バランコ オスクーロで生産されたワインの一定量をスペイン国内流通用にキープするそうなのですが、その一部をごり押しして分けてもらいました。入荷量があまりにも少なくて瞬殺した買いブドウで造る白、ラ トラヴィエサ ブランコ2022(スティルの白のはずですが、発泡してます…)と、オータが愛してやまない1368 セロ ラス モンハスの2009、2011、2012、2013、そしてアルコール度数17.5%の規格外ワインである2014が再入荷です!
ただでさえ張りつめたテンションのある尊大なワインなのに、造り手自身がこんなにしっかり寝かせた状態で出してくれてこの価格…。言葉としてあまり好きではありませんが、考えようによっては恐ろしいコスパのワインだと思います!
■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=160
*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。