【新入荷】2011年5月(Villabellini、Casa Coste Piane、La Collina、Pacina、Savese)
4月5日から4月30日までイタリアに行っておりました。
24日間で5000kmを走破するハードな旅でしたが、この時期にしては珍しく好天に恵まれたせいもあり、体調を崩すことなく予定通り5日間のサロン+34生産者を訪問してきました。
どの造り手とも最初の話題は震災のことで、皆、我が事のように日本のことを気にかけてくれていましたし、日本人の前向きな姿勢に対する賞賛の声をそこかしこで聞きました。
震災後、イタリア人が日本という国に本当に驚愕していたエピソードの中で、多くの人から聞かされたのが、“震災の6日後にはには高速道路の9割が復旧した”、そして“その時点で高速道路全線が復旧しなかったことを大臣が謝罪した”で、そしてオチは必ず、“イタリアだったら何年かかるのやら…、本当に君達日本人は凄い!”でした。
このエピソードから、こんな国民的笑い話も生まれました。 “1970年代から続き、一向に終わる気配のないサレルノとレッジョ カラーブリア間の高速道路の修復工事、ならばいっそのこと、サレルノーレッジョ カラーブリアではなく、サレルノ-東京-レッジョ カラーブリアとしたら、1年もかからずにできるのでは?” と・・・イタリアンジョークはさておき、ここで義捐ワインプロジェクトのご報告です!
現在までに造り手から提供してもらった義捐ワインは合計で2844本になりまして、皆様のご協力のおかげで、全量完売しております!!
そして販売総額ですが、6331035円になりました。とりいそぎ、5月10日に茨城県災害対策本部のほうに200万円寄付させていただきました。
残りのお金ですが、3等分して、岩手、宮城、福島、3県の災害対策本部に送らせて頂こうと考えております。ワインが完売してしまいましたので、他の生産者からの新たな義捐ワインが届くまでの間、一旦休止させていただきます。次回はあの“教授”のワインから再スタートします!
で、新入荷情報ですが、今回も盛り沢山です!
まずはヴィッラベッリーニのターゾの2006、2007年が入荷します!
最近のヴィナイオータの傾向として、新ヴィンテージが入荷したとしても、旧ヴィンテージがなくならない限りリリースを見送っているのですが、今回は2ヴィンテージとも出してしまいます。
彼女のヴァルポリチェッラほど、各ヴィンテージに際立った個性があるヴァルポリチェッラは珍しいと思います。是非いろいろなヴィンテージをお試しください。
カーサ コステ ピアーネのシュール リー2009が再入荷、今回のはDOCGです!
前回入荷のDOCと何が違うのか?なんとっ、コルク栓か王冠かの違いだけです!中身は全く同じものなのにも関わらず…、原産地呼称委員会さん、もっと他に大事なことがあるのでは?
コステピアーネはDOCGのラベル代とラベル貼り手間賃ということで、DOCGの価格を20セント高く設定しており、このワインに関しては僕自身なんとなく王冠の方が好きという漠然とした理由と、原産地呼称委員会にみかじめ料を払いたくない(たとえ1枚1.5円程度だとしても)という理由から、王冠DOCを選んでいたのですが、そちらの在庫が切れていたので今回はDOCGです。当たり前ですが20セント高くても価格は据え置きです!!1.5円払うのは少々悔しいですが…。
ラ・コッリーナからは、切らしておりましたランブルスコ・イル・クアレージモと共に新顔、ランブルスコ シオール・ペポも入ってきました。
クアレージモはシャルマー方式で造られる微発泡性ワイン(当然こちらも糖分添加などは行っていません)なのに対して、人工的に糖分を添加することなく瓶内で自然な2次醗酵を促したのがシオール ペポになります。クアレージモよりもよりドライで、食事と合わせやすいのではないでしょうか。激うまパッサータ ディ ポモドーロも再入荷しました!
パーチナからは、この価格帯のワインとしては恐ろしいほどの完成度を誇るイル セコンドの2008年(この年は若干ですが、ラ・マレーナに使われるシラーがブレンドされています)とキャンティの2006年(2005に比べると外向的と言いますか、親しみやすく、そして分かり易く美味しい!)が届いています。
サヴェーゼからは、長らく切らしておりましたハイコストパフォーマンスワイン、ヴィットーリアとレ・ペトローゼが到着しました。
まとまった量を買っているつもりなのですが、前回も100ケースが“飛ぶように”売れてしまいました。
文:太田久人
62 nuovo11.05.19
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