【新入荷】2018年8月 その2(La Biancara、Corcagnani)
7月の終盤にヴィナイオータ的未曾有の事態が2件同時に発生してしまいまして、なかなかにキツイ日々を過ごしていた(いる?)オータです。
1件のほうは、事態収拾を試みるも失敗、諸々一旦仕切り直しという事に…。残念ながら詳細は明かせないのですが、法律的な状況が変わり、笑い話として皆さんにお話ができる日がいつか来ることを切に願っております…。
もう1件のほうは、事情を話した人たちからは一様に「信じられない」というコメントを頂くほどにビックリしちゃう案件です。ヴィナイオータも20年やってきていますが、こんな事は今までに一度も起きたことないですし、弊社が取引する運送会社にとっても初めての経験らしく、どう対応して良いのか分からない様子…。なにせ相手が企業とかではなく国ですので…。ここまでの経緯が本当に僕の聞いている通りの内容なのだとしたら、弊社的にはとんだとばっちりを食らった感じですし、もはやちょっとした外交問題なんじゃないかと憤慨してみたり…。今後好転することはなさそうなのですが、それでも一縷の望みを捨てないでいたいと思っております。こちらに関しては、良い方向であれ悪い方向であれ、処分が下された際には皆さんにもご報告させていただきます。
この一件のおかげで、僕達が当たり前のように享受していることも、たくさんの方の努力によって成立しているのだなぁという自明なことを再確認させてもらいました。普通に生活できている事、そしてちゃんとワインが色々な国に寄港しながらもちゃんと届くことに感謝して、目の前の案件に一つ一つ全力で取り組むことにします!!
相も変わらず港にはたっくさんのワインが、引き取られるのを手ぐすね引いて待っていますので、ジャンジャカ紹介していきたいと思います!
<8月の新入荷その2>
ラ ビアンカーラからサッサイア2016のマグナムが600本、白のトップキュベであるピーコ2016のノーマルタイプが1200本(再入荷)、そしてクリュ物のピーコも届きました!
ピーコには、海抜250-400mと彼らが持つ畑としては最も高い位置にある3つの区画(ファルデオ、モンテ ディ メッツォ、タイバーネ)で収穫されたブドウが使用されています。収穫日がずれているという事もあるので、それぞれの区画ごとに醸造&熟成、そしてボトリング直前にブレンドをするのですが、それぞれの区画の特性を飲み手の方たちにも体感してもらいたいという想いから生まれたのがこのクリュ物になります。各1本ずつ、計3本を1セットとして販売させていただきます。200セットのみの入荷ですので、調整必至です。予めご了承ください!!
あ、恐らくサッサイアのマグナムもノーマルピーコも一瞬で終わってしまうと思われますので、くれぐれもご注意くださいね。
エミーリアロマーニャ州の謎の造り手、コルカニャーニの2017ヴィンテージが入荷です!
前回入荷の2015年ヴィンテージも、ワインによっては残糖がかなりあるものもあったりと、非常に扱いの難しい年だったのですが、2017年も大変なことになっております…。
今回入荷した中で、潜在アルコール度数で最も低いものはバルベーラで13.5%と比較的ノーマルな感じなのですが、そんなに度数が上がることのないトレッビアーノで14%強、他のワインは全て14.5%超、中でもソーヴィニョンは16%オーバー…。微発泡性ワインが主流の地域で、愚直なまで完熟にこだわることは、(瓶内で2次醗酵が起こらない可能性が高まるので)ある意味リスキーなはずなのですが…こんな奇特な造り手が普通に無名な状態のイタリアって本当に凄い!
あくまでもオータの予想でしかないのですが、参考までに…
●ちゃんと辛口になっていると思われるワイン:バルベーラ(ガス圧はほとんどない可能性が…)
●ほぼ辛口に仕上がっているであろうワイン:ミューラー、ピノネーロ
●やや甘さが残っているであろうワイン(+もしかしたら凄いガス圧!):トレッビアーノ、グットゥルニオ
●かなり甘いことが予想されるワイン:シャンポ、オルトゥルーゴ、ソーヴィニョン
この価格でこの酒躯のワインを体験できることもある意味稀だと思いますので、残糖なんのその!という感じでお試しいただけたらと思います。
文:太田久人
198 201 nuovo18.08.24