【新入荷】2022年1月その2(Paolo Bea,Daniele Piccinin)
「次回の引き取り、いつにしよう?」という連絡を取り始めてから少なくとも半年は待たされる、オータにワインを売る気があるのかないのかさっぱり分からない造り手、パオロ ベアからワイン、オイル、パスタが届きました!
ワインの方は値上がりが止まりませんっ(汗)!弊社なりに最大限の企業努力を行いまして、最小限の上げ幅に留めたつもりです…。とはいえ、ワイン自体のクオリティ&テンションは素晴らしいものがあります。野趣あふれるワインが出来がちな土地柄ではありますが、どのワインも非常に洗練された味わいとなっているのは、ベア クオリティとしか言いようがなく…(当主ジャンピエロとは小さな言い合いが絶えない仲なので、それを認めるのは少し悔しかったりします(笑))。
ごく少量入荷のラピデウス2017年&2018年と、樹齢の若いサグランティーノで造るロッソ デ ヴェオ2011年とモンテファルコ リゼルヴァ ピッパレッロ2011年だけは、一瞬でなくなってしまう&数量調整が入ることが予想されますが、他のワインの在庫は潤沢です(特にサンタ キアーラ2017年!)!
今後リリースされるワインも含めてですが、ベアの2011年ヴィンテージの赤が持つ、濃いのにザクザク飲み進む感じには驚いていただけると思います!
2021年産のオイルがぼちぼちリリースされるこの時期に、2020年産のオイルが届くことからも、オータがどれほど今回の引き取りを待たされたのかが想像していただけるかと…(汗)。待たされ賃として若干の値引きを要求しましたので、ベアのオイルの割には価格をぐっと抑えてのリリースです!
パスタですが、今回はまあまあシリアスな量を買わされてしまいました…。オータ的には、スパゲッティの量が多くショートパスタがちょっと少ないのが、せめてもの救いでしょうか…(イタリアではショートパスタの方を良く食べるのですが、日本人は圧倒的にロングパスタが好まれます)。トレーヴィ郊外の畑(アルボレウスやラピデウスに使われているトレッビアーノ スポレティーノが栽培されているのもこのあたり)で一切の薬剤に頼らずに、古代品種であるビディ マルゲリート(セナトーレ カッペッリという名で知られる品種で、背丈は1.6mにまで達し、根っこも1.5mの深さまで張るそう!)を栽培、収穫後低温乾燥させたものをトルジャーノにある1800年代から続く製粉所に持ち込み、石臼で製粉、そして小麦粉をパンツァーノ イン キャンティにある名パスタ工房ファッブリへと持ち込み、製パスタしてもらったものになります。大量購入による値引きがあり、1割ほどお値段をお下げすることができました!皆さんの清き1袋を!
ダニエーレ ピッチニンのビアンコ ムーニの新ヴィンテージ2020年が届きました!安定の未試飲(笑)ですが、25000本(!!!)ほど分けてもらう予定です。ファーストヴィンテージの2006年は、生産本数の約半分に当たる1800本を買い付けたのですが、14年後に約14倍もの本数を買えるようになる(=ダニエレが生産できるようになる)だなんて…オータ、感無量!
2006年ヴィンテージをリリースしようとしていた時、彼からワインの販売方法や価格について相談を受けたのですが、
「生産量の約半分はヴィナイオータが責任をもって買うから、残り半分を自力で顧客開拓をして売ってみなよ。もちろん努力虚しく売れ残ったりしたなら、それも俺が全部買うから心配しないで!」などと、オータらしからぬかっちょいいことを言っていた(笑)ところから、今や日本でも大大人気ですし、イタリア&諸外国からも引く手あまたな存在に…。
未だに生産量の半量を弊社にオファーしてくれるのですが、
「ほら、うちらも生産量がどんどん増えてるから、半分を買うのがキツイってなった時にはちゃんと言ってよね。別に売り困っているわけじゃないから、他に回せばいいわけだし…。うちらとしては、創業当初から応援してくれているオータさんに、欲しい分だけ持っていって貰いたいだけだから…。」と、至極真っ当で律儀なダニエレ…内面も外面もイケメン過ぎて嫌になります(笑)。
このクオリティ&テンションのワインをこの価格で買えるのはほぼ奇跡といっても良いのではないかと!今回は、4800本が入荷しております。オータの見立て的には、持って3か月ってとこでしょうか…。お気を付けくださいませ!!
*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。
文:太田久人
305 306 nuovo22.1.25