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2016-02-04

【新入荷】2016年1月その4

伝統を愛し、一家の伝統に多大なる誇りも感じているフリウリの怒れる熊、フルヴィオ ブレッサンからは3種類のワインが入荷です。先日彼から電話がかかってきまして、「近々ピノネーロ2010をボトリングする予定なんだけどよ……。ヒサト、なんであんなに美味いものができたのか、醸したオレ自身がさっぱり解らねえんだよ。」とのことでした(笑)。
今絶賛発売中のピノ ネーロ08もすんばらしく美味しいのですが、調べてみたところ今年に入ってからまだ8本しか売れてない…そうなったら興味も湧くってなもんで、赤ワイン全アイテム調べてみたのですが、そりゃもう惨憺たる売れ行きでした(苦笑&涙)。納得のいかないブドウは醸さないこと、しっかり寝かせてからリリースさせる事、現行ヴィンテージ(赤ワインの話です)が最も若いもので08、古いものだと01であること、そしてその味わいのテンションを考えたら、決して高いワインではないと思います。

で、新しく入ったワインですが(笑)、伝統的セパージュであるリボッラ&フリウラーノ&マルヴァジーアのカラット2011と、今ではすっかり甘口ワインのためのブドウというイメージがついてしまったヴェルドゥッツォで造った辛口のワイン(その名もヴェルドゥッツォ)2011と栽培と完熟のタイミングを見計らうのが非常に難しいとフルヴィオが言うモスカート ローザで造られるロゼ(?)ワイン、ローザンティーコ2012が届いています。

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カラット&ヴェルドゥッツォの2011コンビに関しては、天候的にも非常に恵まれた年であるということ、ブドウが極度のストレスを感じることなくのびのびと成長(成熟)したことが液体から易々と感じ取れる仕上がりです。分かり易すぎるくらい美味しいですし、飲むのに何のストレスもかかりません。ローザンティーコ2012は、むせっかえるような甘い香りをたたえた2011とはうって変わり、非常にシャープな印象。2011が妖艶な香水の香りなら、2012はナチュラルいい匂いとでも表現すれば良いのでしょうか…いやらしく聞こえないと良いのですが(笑)。2011コンビに比べると、まだ若干硬い印象がありますが、早々に大化けすると思います。ブレッサン ワインがこれで9種類、是非いろいろ試してみてください!!

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文:太田 久人

139 nuovo16.01.22

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