【ピリオド4 DAY2|2024/12/9(月)】参加造り手&飲食店

<ヴィナイオッティマーナ2024 ~ピリオド4~>

【開催日時】
DAY1:2024年12月9日(月) 10:00~16:45

【会場】
だだ商店 だだ食堂(茨城県つくば市流星台56-3)

【タイムテーブル】
9:25- 無料送迎バス①便つくば駅発 ※1※2
9:30- 受付開始
9:50- 無料送迎バス②便つくば駅発 ※1※2※3
10:00- 開場
10:45- 造り手セミナー①<Fabio de Beaumont
11:15- 造り手セミナー②<Shobbrook Wines
12:00-15:30 大食堂
16:10- フィナーレ
16:45- つくば駅行き無料送迎バス①便発車 (①便が戻り次第②便発車)※2

※1 無料送迎バス乗車をご希望の方は、TXつくば駅[A3]出口を出てすぐ目の前のロータリー(有料駐車場)の「[C] つくタク乗降場」にお越しください。
※2 送迎は27人乗りマイクロバスになります。定員になりましたら次の便までお待ちください。
※3 9:50出発の便に間に合わないお客様は、恐れ入りますが別の交通手段でお越しください。

-参加造り手-

 

Fabio de Beaumont/ファビオ デ ボーモン (イタリア カンパーニア州)

造り手:ファビオ デ ボーモン

カンパーニア州アヴェッリーノ郊外のカステルヴェーテレ スル カローレという名の人口800人の小さな町にあるワイナリー。デ ボーモン家は、貴族の出身でカステルヴェーテレという町も、時の王から拝領された土地に屋敷を建て、その周りに他の家々が建つようになって徐々に町の体をなし始めたのだそう…。ファビオが曾お祖父さんの身分証明書を見せてくれたのですが、職業欄には“男爵”と書かれていました(笑)。

過疎化が進む町、そしてボーモン家の大半も今やアヴェッリーノやローマなどの街に住むようになり、一家のルーツともいえるカステルヴェーテレの屋敷が有効活用されていない現状を憂いたファビオ、代々所有してきたブドウ畑を利用してワインを、そして一家に伝わってきた秘伝のレシピのリキュールも復活させることに。圧巻は、樹齢150年(!)のバルベーラ(!!)、野生の桜の葉っぱとワインで造るリキュール ドン ファに、絶品ノチーノ(クルミのリキュール)…。もちろんほかのワインも素敵です!

Le Vignette/レ ヴィニェッテ (イタリア トスカーナ州)

造り手:ジュディッタ プレヴィターリ&ルーカ ペゼンティ

レ ヴィニェッテは、2023年の6月にトスカーナに行った際にサンタ マリーアのマリーノに紹介された造り手。マリーノとしては、友人であるジュディッタとルーカのワインをオータに飲ませたかったということだけではなく、彼らが畑を持つアミアータ山の麓の町、セッジャーノ周辺でのブドウ栽培の特異性と、“あるもの”を見せたかったそう。

その“あるもの”ですが…モンタルチーノよりも野生的な自然の残るセッジャーノ郊外の農道をしばらく進んだところで彼らが見せてくれたのは、巨大な石灰岩の塊でした。ですがよく見ると、自然にできたとは考えづらい窪みやら溝のようなものが…。曰く、3000年以上前のエトルリア人がつくったパルメント(石製のワインの醗酵槽)だというではありませんか!

モンタルチーノでも、同じくエトルリア人がワインを造り始めたわけですが、だいたい2000年前だそう…。つまり、モンタルチーノよりも1000年早くブドウ栽培&ワイン醸造が行われていた場所なんです!ブドウ栽培には適していたのかもしれませんが、畑は斜面を切り拓いてつくったものなのでひとつひとつの区画は非常に小さく、耕作機械が入れる畑も限られている…。そういった事情から、モンタルチーノのようには発展していかなかったのだと思います。

というわけで、現在この地域に残っている畑も小さな区画ばかりで、小規模な農家が自家用ワインを造るために畑を維持しているような状況。そんな地域にジュディッタ&ルーカは、樹齢40~90年の様々なブドウ(何の品種か分かっていないものも…)が植わる6区画(2区画は購入したもの、4区画は借り畑…小さな畑を複数所有しているということでヴィニェッテ!)、合計で1.2haの畑をすべて手作業で管理しています。生産量は2000本強と、ヴィナイオータの取り扱い造り手としては最小規模ということに…。

彼らの人間性もあると思うのですが、樹齢だけではなく古いクローン由来のワインの質感の柔らかさ(現代的なクローンは、ポリフェノールが多く生成する株から選抜されていることが多い)に心を奪われまして、取引を決めました。

Santa Maria/サンタ マリーア (イタリア トスカーナ州)

造り手:マリーノ コッレオーニ

ベルガモ出身のマリーノ&ルイーザ夫妻、ワインを造るつもりなど全くなくモンタルチーノに移り住んだわけですが、彼らが購入した土地の“ただの森”だと思っていた場所がもともとブドウ畑だったことが判明、1.5haの(ブルネッロを名乗ることができる)ブドウを植える許可がおります。これを神の啓示だと考えたマリーノ、ブドウ栽培&ワイン醸造を始めることに…。

農業&醸造に関してなんのノウハウもなかったものの、カーゼ バッセを究極のブルネッロだと考えていたことや、カーゼ バッセの創始者である故ジャンフランコ ソルデーラとも親交があったことなどもあり、土地やヴィンテージの個性を大切にした手法を畑&セラーで採用するのはごく自然なことでした。

それほどあくせくする必要がないという経済的&精神的な余裕と持ち前の好奇心が、毎年何かしらの実験的チャレンジへとマリーノを駆り立てたわけですが、これらのチャレンジ精神こそがマリーノに20年という短期間(ワイン造りは1年に1回しかできませんので!)で多くの学びを提供し、今やブルネッロを代表する造り手のひとりと認識されるところにまで導いたのかと。今現在サンタ マリーアでは、元ヴィナイオータスタッフ(正確には元ダ ダダ)の菅ちゃんが働いており、モンタルチーノを不在にしている間にワインに不測の事態が起きたとしてももう安心!ということで、来日を決めてくれました!(菅ちゃん、頼んだぞ~!)

Shobbrook Wines/ショッブルック ワインズ (オーストラリア 南オーストラリア州)

造り手:トム ショッブルック

ルーシー マルゴー、ヤウマ、そしてショッブルック…オーストラリアのナチュラルワイン界の御三家と言えば、やはりこの3生産者ということになると思うのですが、ヴィナイオータと取引を始めてまだ1年足らずで、“連絡しても返事が返ってこない造り手”の御三家にも選ばれています(笑)。

トムと初めて会ったのは2019年11月だったのですが、バリバリのトスカーナ弁(トムはキャンティのワイナリーで6年働いていたんです!)で「初めまして、ヒサト。君の話は共通の友人から色々聞かされていたよ。なによりもまず、俺は日本でのみならずナチュラルワインの世界で君がしてきた仕事に対して、感謝の念と大いなる敬意を持っていることを伝えたい。君のようなインポーターが、何年も前から時間をかけて道なき道を切り拓いておいてくれたからこそ、ナチュラルワイン界では新参者の俺やアントン(ルーシー マルゴー)のことを、日本(というマーケット)が温かく迎えてくれたのだと自分は思っている。」的なご丁寧な挨拶をされ…。謙虚さや誠実さ、そして周りに対する感謝の念などが滲み出ているこの言葉で、オータはトムの人柄にゾッコン一目惚れしてしまいました。
それから3年後、トムの方からオファーがあったわけですが、断る理由など思いもつかず…。

今現在リリースされているトムのワインは全て買いブドウで造ったものなのですが、8年前から進めていた自宅兼ワイナリーの周りの区画へのブドウの植樹が実を結び始めており、いよいよ今年から自社ブドウでもワイン醸造を始めています!ここからがショッブルック ワインズというワイナリーの本領発揮のタイミングという気がしていて、オータも彼らの今後が楽しみでなりません!

-参加飲食店-

出羽屋(でわや / 山形 西村山) 店主:佐藤 治樹

村山郡西川町は、月山・朝日連峰をはじめとする豊かな自然と清らかな水に恵まれ、山菜やジビエ、川に住むあれやこれやと沢山の恵みで溢れたエリアです。そんな町に1929年から続く名旅館に生まれたのが、4代目佐藤治樹さん。幼少期からおじいちゃんに連れられ大自然と共に過ごした治樹さん。自然と料理の道を志すように。

都内での研鑽を経て帰郷、古くなったお宿を改修し、一日一組限りでのシェフズテーブルをスタート。西川町が誇る四季折々の“山のもの”と、厳しい冬を越すための佐藤家の長年の知恵が詰まったお料理の数々。「山と生きる、山に生きる。」そんな彼らにとっての日常の一端を、つくばにお持ちくださいます。

 

nido (にど / 福岡 大牟田) 店主:田中 慶太

有明海に面した熊本との県境の町、大牟田の銀座通商店街に2016年にオープンしたニドさん。弊社代表オータも、私もお話(なにやらヴィナイオータ愛がすごいとか…♡)は多々耳にしながら、未だお店へ伺うことが叶わずにおりましたが、今回東京会場をご担当いただく捏製作所、菅原さん御夫婦の太鼓判もあってのお声がけとなりました!!イタリアやオーストラリアなどでの修行経験もある田中シェフは、“素材そのものを活かした四季を感じる料理”を大切にされています。

今回お電話でのご相談時に衝撃のお話が。
「実は年内をもって、家族での移住のため店を閉めるんです。」

(!!!!!!!????)

田中ファミリーの次のステップはイベント当日お尋ねすることとして、現店舗営業も気づけば残り僅かに‼︎イベントは勿論、打上げでのお話もとっても楽しみにしています!!なんだか色々な感情がうごめくヴィナイオッティマーナは人生そのもの!!

 

Osteria erie(オステリア エリー) 店主:三好 広真

つくば会場最後のご紹介は今治の雄、オステリア エリーさん!自身の信念に真っすぐなシェフ三好さんが営む、ド直球ストレートの南イタリアナポリ料理が魅力の、町に愛されるイタリア料理店です。この度エリーさんは屋号を「 OTTOMANI 」(オットマーニ:8つの手の意)に改め移転、新たな船出となりました‼︎(今秋-冬オープン予定)

現店舗の創業当初からご家族も増え、4人家族皆の手を合わせて取り組んでいこうと、まさに三好さんらしい再スタートが楽しみでなりません!!

今回のオッティマーナでは今治のエリーさんに尾道の笑空さんと、しまなみ海道沿いが熱い!!!!!!素敵なお宿も多いこのエリア、ワイン拵えて次の旅の候補地にいかがでしょうか⁉︎

 

text : 太田(造り手紹介)、加藤(飲食店紹介)

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