【ピリオド4 DAY1|2024/12/8(日)】参加造り手&飲食店

<ヴィナイオッティマーナ2024 ~ピリオド4~>

【開催日時】
DAY1:2024年12月8日(日) 10:00~16:45

【会場】
だだ商店 だだ食堂(茨城県つくば市流星台56-3)

【タイムテーブル】
9:25- 無料送迎バス①便つくば駅発 ※1※2
9:30- 受付開始
9:50- 無料送迎バス②便つくば駅発 ※1※2※3
10:00- 開場
10:45- 造り手セミナー①<Santa Maria
11:15- 造り手セミナー②<Le Vignette
12:00-15:30 大食堂
16:10- フィナーレ
16:45- つくば駅行き無料送迎バス①便発車 (①便が戻り次第②便発車)※2

※1 無料送迎バス乗車をご希望の方は、TXつくば駅[A3]出口を出てすぐ目の前のロータリー(有料駐車場)の「[C] つくタク乗降場」にお越しください。
※2 送迎は27人乗りマイクロバスになります。定員になりましたら次の便までお待ちください。
※3 9:50出発の便に間に合わないお客様は、恐れ入りますが別の交通手段でお越しください。

-参加造り手-

 

Fabio de Beaumont/ファビオ デ ボーモン (イタリア カンパーニア州)

造り手:ファビオ デ ボーモン

カンパーニア州アヴェッリーノ郊外のカステルヴェーテレ スル カローレという名の人口800人の小さな町にあるワイナリー。デ ボーモン家は、貴族の出身でカステルヴェーテレという町も、時の王から拝領された土地に屋敷を建て、その周りに他の家々が建つようになって徐々に町の体をなし始めたのだそう…。ファビオが曾お祖父さんの身分証明書を見せてくれたのですが、職業欄には“男爵”と書かれていました(笑)。

過疎化が進む町、そしてボーモン家の大半も今やアヴェッリーノやローマなどの街に住むようになり、一家のルーツともいえるカステルヴェーテレの屋敷が有効活用されていない現状を憂いたファビオ、代々所有してきたブドウ畑を利用してワインを、そして一家に伝わってきた秘伝のレシピのリキュールも復活させることに。圧巻は、樹齢150年(!)のバルベーラ(!!)、野生の桜の葉っぱとワインで造るリキュール ドン ファに、絶品ノチーノ(クルミのリキュール)…。もちろんほかのワインも素敵です!

Le Vignette/レ ヴィニェッテ (イタリア トスカーナ州)

造り手:ジュディッタ プレヴィターリ&ルーカ ペゼンティ

レ ヴィニェッテは、2023年の6月にトスカーナに行った際にサンタ マリーアのマリーノに紹介された造り手。マリーノとしては、友人であるジュディッタとルーカのワインをオータに飲ませたかったということだけではなく、彼らが畑を持つアミアータ山の麓の町、セッジャーノ周辺でのブドウ栽培の特異性と、“あるもの”を見せたかったそう。

その“あるもの”ですが…モンタルチーノよりも野生的な自然の残るセッジャーノ郊外の農道をしばらく進んだところで彼らが見せてくれたのは、巨大な石灰岩の塊でした。ですがよく見ると、自然にできたとは考えづらい窪みやら溝のようなものが…。曰く、3000年以上前のエトルリア人がつくったパルメント(石製のワインの醗酵槽)だというではありませんか!

モンタルチーノでも、同じくエトルリア人がワインを造り始めたわけですが、だいたい2000年前だそう…。つまり、モンタルチーノよりも1000年早くブドウ栽培&ワイン醸造が行われていた場所なんです!ブドウ栽培には適していたのかもしれませんが、畑は斜面を切り拓いてつくったものなのでひとつひとつの区画は非常に小さく、耕作機械が入れる畑も限られている…。そういった事情から、モンタルチーノのようには発展していかなかったのだと思います。

というわけで、現在この地域に残っている畑も小さな区画ばかりで、小規模な農家が自家用ワインを造るために畑を維持しているような状況。そんな地域にジュディッタ&ルーカは、樹齢40~90年の様々なブドウ(何の品種か分かっていないものも…)が植わる6区画(2区画は購入したもの、4区画は借り畑…小さな畑を複数所有しているということでヴィニェッテ!)、合計で1.2haの畑をすべて手作業で管理しています。生産量は2000本強と、ヴィナイオータの取り扱い造り手としては最小規模ということに…。

彼らの人間性もあると思うのですが、樹齢だけではなく古いクローン由来のワインの質感の柔らかさ(現代的なクローンは、ポリフェノールが多く生成する株から選抜されていることが多い)に心を奪われまして、取引を決めました。

Santa Maria/サンタ マリーア (イタリア トスカーナ州)

造り手:マリーノ コッレオーニ

ベルガモ出身のマリーノ&ルイーザ夫妻、ワインを造るつもりなど全くなくモンタルチーノに移り住んだわけですが、彼らが購入した土地の“ただの森”だと思っていた場所がもともとブドウ畑だったことが判明、1.5haの(ブルネッロを名乗ることができる)ブドウを植える許可がおります。これを神の啓示だと考えたマリーノ、ブドウ栽培&ワイン醸造を始めることに…。

農業&醸造に関してなんのノウハウもなかったものの、カーゼ バッセを究極のブルネッロだと考えていたことや、カーゼ バッセの創始者である故ジャンフランコ ソルデーラとも親交があったことなどもあり、土地やヴィンテージの個性を大切にした手法を畑&セラーで採用するのはごく自然なことでした。

それほどあくせくする必要がないという経済的&精神的な余裕と持ち前の好奇心が、毎年何かしらの実験的チャレンジへとマリーノを駆り立てたわけですが、これらのチャレンジ精神こそがマリーノに20年という短期間(ワイン造りは1年に1回しかできませんので!)で多くの学びを提供し、今やブルネッロを代表する造り手のひとりと認識されるところにまで導いたのかと。今現在サンタ マリーアでは、元ヴィナイオータスタッフ(正確には元ダ ダダ)の菅ちゃんが働いており、モンタルチーノを不在にしている間にワインに不測の事態が起きたとしてももう安心!ということで、来日を決めてくれました!(菅ちゃん、頼んだぞ~!)

Shobbrook Wines/ショッブルック ワインズ (オーストラリア 南オーストラリア州)

造り手:トム ショッブルック

ルーシー マルゴー、ヤウマ、そしてショッブルック…オーストラリアのナチュラルワイン界の御三家と言えば、やはりこの3生産者ということになると思うのですが、ヴィナイオータと取引を始めてまだ1年足らずで、“連絡しても返事が返ってこない造り手”の御三家にも選ばれています(笑)。

トムと初めて会ったのは2019年11月だったのですが、バリバリのトスカーナ弁(トムはキャンティのワイナリーで6年働いていたんです!)で「初めまして、ヒサト。君の話は共通の友人から色々聞かされていたよ。なによりもまず、俺は日本でのみならずナチュラルワインの世界で君がしてきた仕事に対して、感謝の念と大いなる敬意を持っていることを伝えたい。君のようなインポーターが、何年も前から時間をかけて道なき道を切り拓いておいてくれたからこそ、ナチュラルワイン界では新参者の俺やアントン(ルーシー マルゴー)のことを、日本(というマーケット)が温かく迎えてくれたのだと自分は思っている。」的なご丁寧な挨拶をされ…。謙虚さや誠実さ、そして周りに対する感謝の念などが滲み出ているこの言葉で、オータはトムの人柄にゾッコン一目惚れしてしまいました。
それから3年後、トムの方からオファーがあったわけですが、断る理由など思いもつかず…。

今現在リリースされているトムのワインは全て買いブドウで造ったものなのですが、8年前から進めていた自宅兼ワイナリーの周りの区画へのブドウの植樹が実を結び始めており、いよいよ今年から自社ブドウでもワイン醸造を始めています!ここからがショッブルック ワインズというワイナリーの本領発揮のタイミングという気がしていて、オータも彼らの今後が楽しみでなりません!

-参加飲食店-

田舎の大鵬 (いなかのたいほう / 京都 綾部) 店主 : 渡辺 幸樹

「今回開催までは、22年以降だだ商店開催にまだ参加いただいていない方々で(チーム編成しよう)」と、代表オータの意向がありましたが、その注文に背いてまでのお声がけが田舎の大鵬さん!!

高校野球で言えば“超常連校”と呼べる大鵬最強の四番打者、お父さんの営む町中華を離れ京都市内から綾部に移転されて早2年が経ち、幸樹さんのお料理は自然と共にまた少し移り変わっていっているのでしょう。

お声がけから「やるやる!!」の即レス感は全くお変わりありませんでした(本当にありがたい)。彼の当イベントでの仕事力はもはや料理のみならず、その人柄と抜群(!?)のトーク力で会場を一つにする天才です。

 

山土(さんか / 長野 松本)店主:武村 俊

今年6月、松本の街に新たな芽を出した山土さん。店主の武村さんは、東京や京都、金沢などの弊社とも馴染み深い料理屋さんでの下積み時代からのお付き合いでありましたので、代表オータとも旧知の仲。「 彼なら必ず楽しい仕事をみせてくれる! 」とお声がけさせていただくことに。

店名の山土は、(しっかりと文献が残る訳ではありませんが)明治時代頃、ひとつの場所に定住することなく、山々を渡り歩きながら生活をする民族を指す言葉であったそう。今日も山に入って、山の恵みに触れ合っているであろう武村さん、イベントの頃は「 やっぱり、きのこだね——!! 」とのこと、どんなお料理になるでしょうか、お楽しみに!!!!

 

モンレアーレ(埼玉 浦和) 店主:鈴木 秀人

オッティマーナラバーの皆さんは、お顔を見れば必ずピン!と来るはず。先に種をあかせば、イタリア北部、ピエモンテを中心に長きに渡っての修行経験のあるオーナーシェフのヒデさん。

毎回必ずと言っていいほど通訳としてご参加いただいておりました。(造り手達が喜ぶからと、沢山ドルチェを仕込んで手土産としてくださるお人柄に毎回ジーンとしていました)

今回も当イベントのご相談をお電話で差し上げたのですが、内容(今回は通訳ではなくレストランとしてご参加いただきたい旨)をお伝えした際の、電話口の「え———っ」を思い返すとクスッとしてしまいます。秋から冬へ差し掛かった頃に開催のヴィナイオッティマーナ。極上のピエモンテ料理が皆さまをお迎えいたします♡

 

text : 太田(造り手紹介)、加藤(飲食店紹介)

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