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2023-05-29

ヴィナイオッティマーナ2022【造り手セミナー】イル コッレ

①セミナー動画 (質問コーナー|03:50~)

ヴィナイオッティマーナ2022 P8 DAY1に行われたイルコッレのセミナーです。トスカーナ州モンタルチーノから造り手であり当主のカテリーナさんとご主人のジュゼッペさんが来日されました。今回オッティマーナのための初来日!モンタルチーノという歴史ある特別な土地で育つサンジョベーゼでブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ロッソ・ディ・モンタルチーノを造られています。

②造り手紹介 (00:55~)

イル コッレの造り手紹介、詳しくはこちらから。

③造り手への質問と回答

Q1. 1998年のファーストヴィンテージからインポートしていますがオータとの出会いは覚えていらっしゃいますか?(3:50)

A1. 「Vinitaly」ヴィニタリーのブルネッロ ディ モンタルチーノ産地の生産者組合エリアで出展していたその中の小さなブ小さなブースを訪ねてくれたことが最初。片づけをしていて、もうそろそろ帰ろうかな?という遅い時間に(笑) ブースに出していた「C」の紋章に興味があったみたい。それからブースで1時間くらいずーっとワインを飲んでいたから強烈に覚えているわ!
※「Vinitaly」(毎年4月にヴェローナで行われるイタリア最大規模のワインのサロン)

Q2. ロゴマークになっている 「C」 が出土したとのことですが、どんな時代のどんなものなのでしょうか?(6:28)

A2. お父さんがトラクターで農地を耕しているときに、何かにカチーンと当たった。何だろうと思うと金属製の 「C」 が出てきた。最初はお宝発見!!!と思ったけれども“金”ではなかった。ブロンズ?錫なのか・・?でできたグレイハウンドを模したCの形の紋章。自分たちの名前のカルリ家Carliの「C」、イルコッレ il Colle の「C」でもあることからこの土地を手に入れた自分たちとの何かの運命なんじゃないか?という事でロゴマークに使うことになりました。いまも家宝として厳重に管理しています。研究機関でも調べたりしてもらってエトルリア人が造ったものじゃないかと。家具の装飾?服の紋章?バックル? どう使われていたかはわからないけど・・・。真実はワインの中にあるんじゃないかしら。
(エトルリアは紀元前900年頃から紀元前100年頃までイタリア半島中北部にあった古代国家。エトルリア人は農作物の栽培をしたり陶器、鉄器を使っていた民族と言われる)

Q3. ブルネッロとロッソだけをしっかり造るという事に決めていますか?何かも他にも造ってみようかな?と思ったりするのでしょうか?(13:13)

A3. 私たちの持つ建物は中世のものなので、景観を損なわないようにするなどの厳しい条件があり増築する許可を取るのに物凄い時間がかかりましたが、やっと半地下のセラーを作ることができました。これで生産量に対してじゅうぶんなスペースが確保でき、やりたいと思っていたことができる環境ができました。
それはイルコッレが始まった1972年カテリーナの生まれ年に植樹された区画、「ヴィーニャ・デル・ボスコ」という森に囲まれた畑で収穫したブドウだけでワインを造ること。
2020年ヴィンテージは3tのブドウから2100ℓ、ボトルにして約3,000本。ブルネッロと同じように収穫年の5年後以降にリリースなので2025年には皆さんにお飲みいただけるかと。そこからはこのキュヴェ、ブルネッロ、ロッソの3種類になります。

④まとめ

同じ年だったカテリーナさん。ご主人共に「食」にもたいへん好奇心があって昼食をとった時がとても印象に残っています。サーブされたどのお皿にも目をクリクリさせシェフの話を一生懸命聞いてお皿に向かい、一口目のリアクションやアイコンタクトで言葉は足らずともコミュニケーションが取れるんだなという事を再認識させてくれました。使われている食材や調理法を日本とイタリアの比較や似ているものを写真で教えてくれたり楽しい時間でした。(担当 五月女かほり)

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