toggle
2023-07-04

(新)造り手紹介 Ezio Cerruti / エツィオ チェッルーティ

造り手:Ezio Cerruti / エツィオ チェッルーティ
人:Ezio Cerruti / エツィオ チェッルーティ
産地(州):ピエモンテ
ワイン:Sol、Fol
所在地:Strada Comunale Balbi, 8,12053 Castiglione Tinella(CN) – Italia <Map>

Ezio_Cerruti_ba_01
アルバから北西に直線距離で10km、アスティ スプマンテ、モスカート ダスティの心臓部といえるカスティリオーネ ティネッラにあるエツィオ チェッルーティ。チェッルーティ家は、19世紀初頭からこの土地でモスカートを栽培し、ワインの生産を行ってきました。

1982年にワイナリーを引き継いだエツィオでしたが、子供の頃に見ていたこの地域のワイン造りに失望していたこともあって地元を離れていました。しかし、出来る限りナチュラルな手法でワインを仕込む造り手たちと出会い、その自然との向き合い方、共に生きる人間の姿に心を打たれ、地元に戻ることを決めます。1996年から友人たちと共に立ち上げた協同組合ワイナリーを運営しながら、自ら栽培したブドウをそのワイナリーに売りつつ、自然なアプローチでの実験的な醸造に明け暮れたエツィオ、2001年よりとうとう自らのワインを造り始めます。栽培するのはモスカートのみ、醸造するのは白の極甘口パッシートのみという極端な形でスタートを切りました。

標高350mに9つに点在する畑は現在6.5ヘクタールの広さがあり、ボルドー液以外の薬剤を使用せずブドウを栽培しています。

 

●以前に掲載していた造り手紹介はこちら
造り手紹介 Ezio Cerruti / エツィオ チェッルーティ(2016年4月版)

<ワインラインナップ>

 


●Ri-Fol(リ フォル)
品種:モスカート

辛口に仕上げたワインに、醗酵が始まった直後のソルのモストを加えてボトリングし、ナチュラルな瓶内二次醗酵を促したワイン。ベースのワインも、加えるモストも共にモスカート。

 

 

 


●Ri-Fol Rosa(リ フォル ローザ)
品種:モスカート、フレイザ

リ フォル用のモスカートに、6~7%の割合で樽で熟成させる前のフレイザをブレンド、少量のソルのモストを添加しボトリング、瓶内二次醗酵を促した微発泡ワイン。

 

 

 


●Fol(フォル)
品種:モスカート

モストのみをステンレスタンクで醗酵熟成させる。ボトリング時に若干の二酸化硫黄を添加。ピエモンテの言葉で変人奇人を意味し、モスカート ダスティ用のモスカートの一大産地で辛口のワインを造ってしまった自分自身を揶揄した名前。

 

 

 


●Fol Zero(フォル ゼロ)
品種:モスカート

フォルと同様に辛口スティルワイン。造り方はフォルと同じく、モストのみをステンレスタンクで醗酵熟成させる。ですが、二酸化硫黄は無添加でボトリング。

 

 

 


●Mac Fol(マック フォル)
品種:モスカート

Macerato(皮ごと醸した)Folなので、マック フォル。セメントタンクでの約2週間の醸し醗酵、大樽での18ヶ月の熟成。

 

 

 


●Rosso(ロッソ)
品種:フレイザ

テヌータ グリッロから分けてもらったブドウを使用。セメントタンクで約2週間の醗酵を行い、圧搾後に樽に入れ、8~9ヶ月ほどの熟成の後にボトリング。熟成させる前の段階で取っておいたものを、リ フォル ローザにブレントしている。

 

 

 


●Sol(ソル)
品種:モスカート

収穫のために切られた枝にブドウがついたままの状態で、樹上で約2ヶ月間天日干ししたモスカートで造る極甘パッシート。除梗後軽く潰しモストを直接木樽に入れ、酵母や二酸化硫黄を添加せずに約1年間醗酵を行う。圧搾後1000~1200リットルの大樽か225~500リットルの使い古しの小樽にて少なくとも3年間醗酵の続きと熟成を行い、少量の二酸化硫黄を添加後、ノンフィルターでボトリングされる。

ワインの名前の由来は、Sole(ソーレ)「太陽」と、協同組合を離れて1人になったSolo(ソーロ)「唯一の」をかけた言葉。

 

 

 


●Sol botrytis(ソル ボトリティス)
品種:モスカート

貴腐化が進んだブドウで、ソルと同じ造り方で仕込んだもの。
収穫のために切られた枝にブドウがついたままの状態で、樹上で約2ヶ月間天日干ししたモスカートで造る極甘パッシート。除梗後軽く潰しモストを直接木樽に入れ、酵母や二酸化硫黄を添加せずに約1年間醗酵を行う。圧搾後1000~1200リットルの大樽か225~500リットルの使い古しの小樽にて少なくとも3年間醗酵の続きと熟成を行い、少量の二酸化硫黄を添加後、ノンフィルターでボトリングされる。

ワインの名前の由来は、Sole(ソーレ)「太陽」と、協同組合を離れて1人になったSolo(ソーロ)「唯一の」をかけた言葉。

関連記事