造り手紹介 La Calabretta / ラ カラブレッタ
造り手:La Calabretta / ラ カラブレッタ
人:Massimo Calabretta, Massimiliano Calabretta / マッシモ カラブレッタ、マッシミリアーノ カラブレッタ
産地(州):シチリア
ワイン:Cala Cala Bianco, Carricante, Rosato, Cala Cala Rosso, Gaio Gaio, Pinot Nero, Vigne Vecchie, Little A, Nerello Cappuccio, Piedefranco, Nonna Concetta, Contrada dei Centenari…等
所在地:Via Bonaventura 178A – 95036 Randazzo | CT – ITALIA <map>
Web:http://www.calabretta.net/
Source of photo: https://www.triplea.it/it/produttori-vino/calabretta/
シチリア東部の都市カターニャから北に70km、地中海最大の活火山であるエトナ山(標高3326m)の北側、標高800mの人口1万人の小さな街ランダッツォにあるカラブレッタ。
1900年ガエターノ カラブレッタは妻グラーツィアと結婚し、遺産として相続した土地を再整理するとともにランダッツォに土地を購入しました。第二次世界大戦が終わる頃、息子サルヴァトーレが両親の後を引き継ぎ、ブドウ栽培を始め、コンチェッタと結婚、新しく土地を購入し家業を拡大。1990年代に入り、サルヴァトーレの息子マッシモと孫のマッシミリアーノに受け継がれたカラブレッタ家は、1997年からそれまで桶売りしていたワインでの自家ボトリングを始めました。
エトナ山から流れ出る溶岩の質は標高によって違いがあり、土壌に大きな影響を与えるため、それぞれの畑に特性をもたらすと感じたマッシミリアーノは、様々な標高の地質の異なる畑でブドウを栽培しています。火山岩質の黒い土壌は豊富なミネラルを持ち、昼間の熱を夜まで保温してくれ、絶えず流れる乾いた風は畑に湿気をため込まず、激しい昼夜の寒暖差はブドウに偉大な酸を与えるため、エトナ山の自然環境は、彼らが行っているアルベレッロ仕立ての農薬に頼らない農法にとって理想的な場所といえます。現在は樹齢100年以上の古樹がある区画を含み、合わせて12.5ヘクタールの畑でブドウを栽培、溶岩をくり抜いたセラーでは動力を極力使わないシンプルな醸造を心掛け、年間約40000本のワインを生産しています。
<ワインラインナップ>
●Cala Cala Bianco(カラ カラ ビアンコ)
品種:グリッロ
マッシミリアーノの友人がランダッツォ郊外で栽培するグリッロから造られるワイン。
●Carricante(カッリカンテ)
品種:カッリカンテ
このキュヴェに使用されるカッリカンテの畑はエトナ周辺に点在しており、約1/3が高樹齢(60~80年)、残りの2/3が2004年に植えた比較的樹齢の若いブドウである。ステンレスタンクで醗酵&熟成。
●Rosato(ロザート)
品種:ネレッロ マスカレーゼ
マッシモが赤ワインを飲めない妻のために造り始めたロゼワイン。カルデラーラ地区の樹齢の若いネレッロを用い(一部は厳選されてピエーデフランコに)、伝統的な発酵技法「ピスタ エ ムッタ」(ぶどうを潰砕し(ピスタ)すぐに別の容器に移し替える(ムッタ))と呼ばれる伝統的な醗酵技法により生産される。
●Cala Cala Rosso(カラ カラ ロッソ)
品種:ネレッロ マスカレーゼ
本来ならヴィーニェヴェッキエとなるべきワインの、納得のいかなかった区画、ヴィンテージのものをブレンドしバランスをとったワイン。
●Gaio Gaio(ガイオ ガイオ)
品種:ネレッロ マスカレーゼ
ロザートと同じくカルデラーラ地区の樹齢の若い区画のネレッロで造る、果実味豊かなワイン。ある意味カラカラ ロッソの対となるワイン。名前の由来は、父マッシモの少年期のあだ名(ガイオ)から。
●Pinot Nero(ピノ ネーロ)
品種:ピノ ネーロ
標高900mの1ヘクタールの畑に新たに植えられたブドウから造られる。昼夜の寒暖差が時に20度以上になる場所で、あまり風が吹かないため夏の昼間は高温に晒されることになり、ブドウを凝縮させる。除梗したブドウは軽く潰されステンレスタンクで5日間のマセレーションとアルコール醗酵を行う。圧搾後使い古しの小樽を始め、大樽やステンレスタンクと様々な容器で醗酵の続きと熟成を行い最終的にブレンドされボトリング。
●Vigne Vecchie(ヴィーニェ ヴェッキエ)
品種:ネレッロ マスカレーゼ
カルデラーラ地区の標高700~750mにある広さ7ヘクタールほどの火山岩土壌の畑で、アルベレッロ仕立てで植えられている平均樹齢約80年のネレッロ マスカレーゼで造られるワイン。除梗したブドウは軽く潰されステンレスタンクで5日間のマセレーションとアルコール醗酵を行う。圧搾後6000~7000リットルのスラヴォニア産の樫の大樽にて醗酵の続きと熟成を60~120か月間行い、瓶詰め後12か月間追熟されようやくリリース。
2001年ヴィンテージはエトナ ロッソDOCでリリースさせたものとIGTでリリースされたものと2種類があり、DOCの認可が下りてから2年以内にボトリングしないとDOCを名乗れなくなるというワイン法の改定により、10年ほどの期間に数回のボトリングをする彼らのワインはDOCが名乗れなくなってしまったため、その後はIGTでリリースし、ワイン名もヴィーニェ ヴェッキエという名前となった。
●Little A(リトル エー)
品種:ネレッロ マスカレーゼ主体、その他
フェウド ディ メッツォ地区の標高の低いエリアに2004年に取得した0.2ヘクタールの小さな区画のネレッロ マスカレーゼから造られるワイン。平均樹齢は50年ほど、火山性砂質と軽石から構成される土壌で他の区画に比べると土地が痩せていることから、エレガントなワインを生み出す。ファーストヴィンテージとなった2014年はマグナムのみリリース。除梗したブドウは軽く潰されステンレスタンクで5日間のマセレーションとアルコール醗酵を行う。圧搾後、使い古しの小樽とステンレスタンクにて醗酵の続きと熟成を行い、瓶詰めされる。
●Nerello Cappuccio(ネレッロ カップッチョ)
品種:ネレッロ カップッチョ
カルデラーラ地区の0.3ヘクタールの樹齢の若い区画のネレッロ カップッチョ100%から造られる。エトナ山の赤ワインは古くから、ワインに偉大な酸と奥行きをもたらすネレッロ マスカレーゼを主体に、タンニンが強くワインに濃さとバランスをもたらすネレッロ カップッチョがブレンドされる。除梗したブドウは軽く潰されステンレスタンクに入れられ5日間のマセレーションとアルコール醗酵。圧搾後使い古しの小樽を始め、大樽やステンレスタンクと様々な容器で醗酵の続きと熟成を行い最終的にブレンドされボトリング。
●Piede franco(ピエーデ フランコ)
品種:ネレッロ マスカレーゼ
カルデラーラ地区の標高700mの0.2ヘクタールの畑で、アメリカ系ブドウの台木を使わずに自根で植えた樹齢の若いネレッロ マスカレーゼから造られるワイン。除梗したブドウは軽く潰されステンレスタンクで5日間のマセレーションとアルコール醗酵を行う。圧搾後、使い古しの小樽にて36か月間醗酵の続きと熟成を行いボトリングされ、さらに12か月間瓶内で熟成させる。生産本数は年間約600本ほど。
●Nonna Concetta(ノンナ コンチェッタ)
品種:ネレッロ マスカレーゼ
パッソピシャーロ地区の標高680m、火山性砂質土壌の0.4ヘクタールの畑で栽培される平均樹齢110年のアルベレッロ仕立てのブドウから造られる。除梗したブドウは軽く潰されステンレスタンクに入れられ5日間のマセレーションとアルコール醗酵を行う。圧搾後、使い古しの小樽にて4か月間醗酵の続きと熟成を行いボトリングされ、さらに14か月間瓶内で熟成させる。生産本数は年間約900本ほど。コンチェッタは、マッシミリアーノのお祖母さんの名前から。
●Contrada dei Centenari(コントラーダ ディ チェンテナーリ)
品種:ネレッロ マスカレーゼ、ネレッロ カップッチョ
ソリッキアータ地区の標高780m、小石が少ない火山性砂質の0.1ヘクタールの畑で、平均樹齢100年のアルベレッロ仕立てのブドウから造られる。マッシミリアーノの曽祖父母とブドウ畑の近くに住んでいたすべてのおじいちゃんおばあちゃんたちに捧げるワイン。除梗したブドウは軽く潰されステンレスタンクで5日間のマセレーションとアルコール醗酵を行う。圧搾後使い古しの小樽にて醗酵の続きと熟成を行い瓶詰めされる。生産本数は年間約300本ほど。
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